らんかみち

童話から老話まで

過疎に見る日本病

2008年10月15日 | 暮らしの落とし穴
 やっと海神社のお祭りが終わったと思ったら、今夜は段原神社という海神社に隣接したほこらみたいな神社のお祭りでした。 
 次から次へと年中行事が巡って来るのは、豊作祈願や家内安全を祈る意味合いだけでなく、村人の親睦を図る意味もあるんでしょう。

 かつて海上交通で栄えた当地は多くの人口を抱えていたといいますが、住民の多くは船乗りだったので、歳が離れると隣人でも面識が無かったりするんです。祭りともなると、男女とも仕事を休んでも帰ってきますから、祭りの現場で恋が芽生えたり縁談などが持ち上がっただろうことは想像に難くありません。
 
 今となってはいにしえの栄華をほのかに伝えてくれるばかりになってしまった村祭りですが、この現象は過疎の村だけの話ではありません。昨年までぼくが住んでいた堺市のニュータウンだって、40年前に入居した人たちが今は高齢化して、オールディーズタウンと化した団地もあります。
 その一方で、大バーゲンセールみたいなものがあると、どこにこれだけの中国人が住んでるの? と驚くほど大勢が押しかけたりします。
 
 英国はその昔、福祉国家を目指して経済が沈滞し、「英国病」を患っていると評されたことがありましたが、今の日本はどうなんでしょう。
 年金などの福祉は行き詰まり、親殺しや子殺し。あるいは子供同士、老人同士の殺戮や自殺が日常化したいま、日本はまさに「日本病」を患っているといえるでしょう。

 そのうちに、いやすでにドラッグは蔓延していますから、あとは銃器がもっと入ってくるだけで、「米国病」の感染は確定します。もっともそのころには、日本人だ中国人だ韓国人だ、なんていわないような状態になっているかもしれませんが。