さっぽろ雪まつりでは、大通公園2丁目会場が札幌国際芸術祭SIAF2024に割り当てられたことが話題になっていますが、芸術祭とは関係なく、6丁目会場に美術家・工芸家5人による雪像がつくられています。
市民小雪像や大雪像とは異なる、造形にすみずみまで意を用いた作品になっているので、アートクラスタはぜひ足を運んでください。
6丁目の、野外ステージのすぐ前側に、ひとまとまりになって並んでいます。
昨年の3丁目会場に比べると、地の利では一歩劣りますが、見え方という点では今年の方が明らかに見やすいです。
5人はいずれも、1月26~28日に、本郷新記念札幌彫刻美術館(中央区宮の森4の12)の前庭で開かれていた「さっぽろ雪像彫刻展」の出品作家。
雪像彫刻展の制作・公開のあと、休む間もなく次の週はさっぽろ雪まつりの準備と制作に取りかかっていたわけで、ほんとうにお疲れさまとしか言いようがないです。
それでは、1点ずつ紹介していきます。
河崎ゆかり「舞」 Dance
見る角度によって形ががらっと異なります。
清水宏晃「個性」Individuality
どの作品も、いうまでもなく、見る角度によって印象が異なりますが、これもそういう作品。
直線が主体なのもユニーク。
清水郁太郎「ふる」 Fall
ぜんぜん関係ない話ですが、松任谷由実に「経る時」という曲があって、何百とあるユーミンのなかで最も好きな曲のひとつです。
前田裕人「約束」 Promise
前田さんの作品は、絶妙な場所に穴があいて、向こう側が見通せます。
向こう側に見える誰かも、一期一会だといえるのではないでしょうか。
熊谷文秀「雪稜の構成」 Snow-ridge Composition
さびのある鉄を素材に、動きのあるインタラクティブアートを制作している熊谷さんですが、純粋な造形美を追究してもさすがの出来です。
大通公園会場は期間中、一方通行に歩くようになっていますが、この5点はどちらの方向から行ってもさしつかえない位置にあります。
過去の関連記事へのリンク
■さっぽろ雪像彫刻展 (2019)
■暮らしの中の真鍮・木・土・革 展 vol.7 (2018、画像なし)
■ハルカヤマ藝術要塞2017 FINAL CUT
■さっぽろ雪像彫刻展2017
■さっぽろ雪像彫刻展2016
■さっぽろ雪像彫刻祭2015
■木が語る (2014)
■さっぽろ雪像彫刻展 (2014)
■札幌雪像彫刻 (2010)
※以上、清水宏晃さん
■いすのゆめ (2009)
■はしご展 (2008)
※以上、清水郁太郎さん
■鉄と光の芸術祭2022
■森の匠展 熊谷文秀 (2021、画像なし)
■つながろう2018 TIME AXIS 時間軸
■つながろう2016 Hard/Soft
※以上、熊谷文秀さん
市民小雪像や大雪像とは異なる、造形にすみずみまで意を用いた作品になっているので、アートクラスタはぜひ足を運んでください。
6丁目の、野外ステージのすぐ前側に、ひとまとまりになって並んでいます。
昨年の3丁目会場に比べると、地の利では一歩劣りますが、見え方という点では今年の方が明らかに見やすいです。
5人はいずれも、1月26~28日に、本郷新記念札幌彫刻美術館(中央区宮の森4の12)の前庭で開かれていた「さっぽろ雪像彫刻展」の出品作家。
雪像彫刻展の制作・公開のあと、休む間もなく次の週はさっぽろ雪まつりの準備と制作に取りかかっていたわけで、ほんとうにお疲れさまとしか言いようがないです。
それでは、1点ずつ紹介していきます。
河崎ゆかり「舞」 Dance
北国の長く寒い冬を耐えて生活する人々には、逞しさ、生き抜く情熱を感じています。情熱、力強さをイメージするフラメンコ。その姿をモチーフに、雪の舞台で寒さをものともせず彼に舞う姿をイメージして表現しました。
見る角度によって形ががらっと異なります。
清水宏晃「個性」Individuality
きちんと揃っているのではなく他と「ずれてる」ことが「個性」だったりするのかな? ずれていることで光の当たるところ、影になるところができてそれは自然なことなのかな? などと考えていた。
どの作品も、いうまでもなく、見る角度によって印象が異なりますが、これもそういう作品。
直線が主体なのもユニーク。
清水郁太郎「ふる」 Fall
降る
雨が 雪が
大地に染み 川へ海へ
生ける物すべての中を通り
つながっている 水の流れ
経る時の中 一時の存在も
つながっている
ぜんぜん関係ない話ですが、松任谷由実に「経る時」という曲があって、何百とあるユーミンのなかで最も好きな曲のひとつです。
前田裕人「約束」 Promise
人との出会い、別れ、再会。
時に数分、数年、始めましてな瞬間も。
そんなすべての巡り合わせを見守る存在を表現しました。
緊張した気持ちの中にある優しい気持ちを意識しています。
前田さんの作品は、絶妙な場所に穴があいて、向こう側が見通せます。
向こう側に見える誰かも、一期一会だといえるのではないでしょうか。
熊谷文秀「雪稜の構成」 Snow-ridge Composition
雪には元々色がありません。透明な氷が結晶となり、透過した光を屈折させ、微細な構造が光を乱反射した結果、白く見えています。そしてその白さは、緩やかな曲面から生まれる優しい陰影や隣接する雪面同士による光の照り返しによってさらに際立つと感じています。
雪そのものが持つ美しさを表現できるようデザインしてみました。
さびのある鉄を素材に、動きのあるインタラクティブアートを制作している熊谷さんですが、純粋な造形美を追究してもさすがの出来です。
大通公園会場は期間中、一方通行に歩くようになっていますが、この5点はどちらの方向から行ってもさしつかえない位置にあります。
過去の関連記事へのリンク
■さっぽろ雪像彫刻展 (2019)
■暮らしの中の真鍮・木・土・革 展 vol.7 (2018、画像なし)
■ハルカヤマ藝術要塞2017 FINAL CUT
■さっぽろ雪像彫刻展2017
■さっぽろ雪像彫刻展2016
■さっぽろ雪像彫刻祭2015
■木が語る (2014)
■さっぽろ雪像彫刻展 (2014)
■札幌雪像彫刻 (2010)
※以上、清水宏晃さん
■いすのゆめ (2009)
■はしご展 (2008)
※以上、清水郁太郎さん
■鉄と光の芸術祭2022
■森の匠展 熊谷文秀 (2021、画像なし)
■つながろう2018 TIME AXIS 時間軸
■つながろう2016 Hard/Soft
※以上、熊谷文秀さん