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■さっぽろ雪像彫刻展2017 (1月20~22日、札幌)

2017年01月22日 22時52分27秒 | 展覧会の紹介-彫刻、立体
 札幌彫刻美術館の前庭で、毎年3日間だけ開かれている催し。
 テレビのキャラクターなどが並ぶさっぽろ雪まつりにくらべると、彫刻としての造形を意識した作品が並びます。


 児玉陽美(造形作家)「大きな命のたね」



 クジラのようなやさしいかたちをしています。




 佐々木仁美(金属造形作家)「風の通り道」

 ぱらぱらとめくれる本をイメージした作品。
 風を目に見える形にするのはむずかしいですが、これは果敢にチャレンジしていると思います。強度的にも、雪というむずかしい素材に対して、ぎりぎりまで攻めているのがわかります。


 佐藤一明(彫刻家)「雪石」。

 見る角度によって、印象がまったく異なります。
 基本的にはシャープな直線によってかたちづくられています。



 




 さとうゆうき(造形作家)「ゆうのね」

 これは、中に入れるらしいです。
 筆者は壊すといけないので、入りませんでしたが、中から天井を見上げると、何かが見えたのだそうです。 


 清水宏晃(木工家)「AURORA」


 毎年出品していますが、とりわけ今年は、力作。これだけ複雑なかたちを雪という素材でまとめるのは、相当大変だったと思います。

 極北の空に輝くオーロラがかたちとして出現したような、そんな作品です。



 野村裕之(彫刻家)「attachment 愛着」



 二つの部分からなる作品です。
 野村さんも毎年出品していて、作風を変えています。


 北海道芸術デザイン専門学校「不純」



 
北海道芸術デザイン専門学校「expand universe」

 同校からは2点出品されています。


 北海道札幌平岸高校「砦」

 赤い光を発していて、シャープな造形がかっこいいです。




 美術館の右側には、水戸麻記子さんと川崎ゆかりさんによる滑り台や、来場者が製作したペンギンなどもありました。


 なお、公式には22日で終了ですが、その後はライトアップなどは行わないものの、ただちにすべて取り壊すわけではないらしいので、24日以降も一部は見られるかもしれません。
(佐々木さんは壊したみたいですが…)。


2017年1月20日(金)~22日(日)午前10時~午後5時30分
本郷新記念札幌彫刻美術館 (札幌市中央区宮の森4の12)

□さっぽろ雪像彫刻展のFacebook ページ https://www.facebook.com/events/600833253436762/

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