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【告知】かつて、ここには (2022年5月1~8日、十勝管内豊頃町)

2022年05月03日 11時34分27秒 | 展覧会等の予告
 すみません、もう始まっています。
 新型コロナウイルスの感染拡大で展示を休んでいた、白濱雅也さんの「Art Labo 北舟」で、興味深い写真展が開かれます。以下、引用。


かつて、ここには


写真は撮った瞬間から過去のものとなり、死や終末の堆積が始まる。撮ったその瞬間は「死んだ」ものとなりその遺影を眺めている。写真はそうした追憶から逃れることはできない。ある風景を撮るとき、そこには既に長い時間の堆積がある。その目に見えない堆積は「写る」のであろうか。


大橋英児は自動販売機の置かれた風景写真で知られているが、その傍らで北海道開拓の過程で囚人らによって建設された「囚人道路」建設の歴史を追って撮影している。その写真はそこにある無念の死の重みと忘却について問いかける。

森利博は道東の鉄道跡などの産業遺構を追いかけ、繁栄を通り過ぎた人の営みの残滓を掬い撮る。

白濱雅也は北海道で知る「消え去った街」の存在を体感的気配として読み取ろうとする。


この展覧会は消えた風景を見つめて、その写真に潜む死と歴史を探す試みである。


 白濱さんはすごい勢いで、絵画のみならず彫刻や絵本など幅の広い制作を続けて、帯広や札幌できましたが、こんどは写真です。

 大橋さんはオホーツク地方などを訪れて、囚人道路や鎖塚など北海道開拓の暗い面にレンズを向けています。また、最近、札幌で毎年行われている「HOKKAIDO PHOTO FESTA」の仕掛け人でもあります。

 森さんの写真は見たことがありません。
 道東を拠点に活動しているようで、札幌にいると、なかなか目配りが行き届かないことに反省したいと思います。

 
2022 年5月1日(日)〜8日(日)午前10時~午後3時半入場、会期中無休
Art Labo 北舟 (中川郡豊頃町十弗とおふつ357)


https://eijiohashi.com/jp

□MORI Toshihiro Website https://moritoshihiro.jimdofree.com/

□Art Labo 北舟/NorthernArk https://mmfalabo.exblog.jp/
□動画作品サイト「北舟公開」 https://arkvoyage.art
□美術作家 白濱雅也の関心事 https://ameblo.jp/shirahamamasaya/
□ツイッター @shirahamamasaya


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・JR十弗駅から約3.4キロ、徒歩43分
・JR池田駅から約10.36キロ、徒歩2時間10分、タクシーなどで25分ほど


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