昨年暮れにおなじ会場で見た個展がすばらしかったので、ことしも期待していましたが、期待どおりの見ごたえある展覧会でした。初冬の季節に、心のあたたまるというか、癒やされる抽象画だと思いました。
わたしが宮崎さんの作品を初めて拝見したのは1996年のようなので、それ以前の、植物を題材にした絵の時代は知らないのです。
近年の作品は、ボールペンで画面いっぱいに、縦横の線をびっしりと引いた後、絵の . . . 本文を読む
札幌の黒木さん(主体展会員、全道展会友)による4年ぶりの個展。
両展に出品した連作「連なる」を中心に同題の油彩8点と、「ペンの散歩」と題した抽象のドローイング15点を並べています。
20世紀には、花の輪のような図柄を描いていた黒木さんですが、前々回の個展(2001年)のころから直線をメーンにした作風に変わっていっています。
今回の個展は、シャープな縦線がびっしりと画面を覆っており、図 . . . 本文を読む
(長文です)
人は、或る時代の絵画は、おなじ時代の身近な現実を描いていると思いがちである。しかし、先入観を排して、日々ギャラリーや美術館で展示されている絵画-この場合は写実的な絵画-を眺めると、題材が非常に限定されていることに気づくだろう。
つまり、その多くは、自然の多い風景だったり、花瓶に盛られた花だったり、室内でポーズをとる女性だったりする。
もちろん、近代絵画においては、モティーフは . . . 本文を読む
加藤さんは1958年生まれ。瀬戸でも、何代も続く陶芸家の家系なのだそうです。
工芸愛海詩(えみし)では昨年に続き、2度目の個展。灰釉、鉄釉、黄瀬戸など七色の釉薬と12種の装飾を駆使して作る茶器・茶道具など約40点とのこと。
昨年は、わりあいオーソドックスな器が並びましたが、ことしは、かなり豪快な皿が目立ちます。
冒頭の画像、手前は灰釉の皿ですが、ちょっと手にしてみると重いのなんの。これ . . . 本文を読む
会社の仕事は休み。
午前は用事があり午後から街に出かけた。
しかし、非常にだるくてテンションが低い。
さっしんギャラリーに続いてさいとうギャラリーに行ったのだが、石井さん、大泉さんの版画を見ていても、目の前にヴェールがかかっているみたいで、ぜんぜんこちらの脳に入ってこない感じ。
「またきます」
との言葉を残し、外でしばらく休んだ。
札幌時計台ギャラリーでは、D室の山下かさね展にシ . . . 本文を読む