599号【“シマケシゲンゴロウ2007”に成功！】

８月４日の話題

久々のギョブリ再開は、ため池から。

テーマは「シマケシゲンゴロウ」。
2006年に福岡県内で初めて記録したが（複数回の調査で合計４個体）、
それらは2006年だけの偶発的な出来事だったのか。

　いや、そうではないはずだ。

という根拠のない見解を胸に秘め、2007年も調査していた。
しかし、今年はゲンゴロウ類全般の確認数がその池では少なかった。

この日まですでに２連敗。
偶発的だったのか・・と若干の疑いも生じ始めていた。






　おった、おったぞ！

2006年とは別の池だったが、すぐ近くにあるところ。
ホソセスジやツブゲン、ケシゲンと一緒に。


シマケシは北の方に分布の中心がある種のようで、
西日本での記録はごくわずか。

九州では熊本と大分の２県で記録があるらしく、
Ｔ農大に行った７代目ｋ藤君が今、文献を探しているが見つからないとか。

なぜ福岡に、そして福岡のこのエリアにいるのか。
このエリア内でシマケシが多産するところはあるのか。
福岡の他のエリアにもいるのか。


　不明な点はたくさん。
　しかし、どうやら福岡県はシマケシの分布地。
　そう言えるように思えてきた。

598号【一日で満員だそうで・・】

８月５日（日）

学校のお仕事が街中であったので、帰りに水環境館に行った。
今日は「わっしょい百万夏祭り」というのがあるので、
暑くても街はどこも人で溢れている。

スタッフＫ氏とあれこれと、しばらくお話。

　井上「11日の川遊びイベント、満員だそうですね」

　Ｋ氏「そうなんです、一日でいっぱいになりましたよ」


定員が少ないとは言え、それほどとは・・

ファミリーでの参加が多いみたいです。


　　夏以降、こういうフィールドに出る参加型イベントを
　　考えてみたいなあ。

　　顧問としては、子ども向けも良いのだけれど、
　　「大人の魚部」もやってみたい。

　　魚部員がやっているようなのを、一般の方にも体験
　　してもらうようなスタイルで。

　　実現には、いろいろ課題はあるかもしれないけど、
　　実際に地元の水辺を体験してほしいという思いがあります。

597号【滋賀でもギョブル。】

７月２９日午前の記事。


出発前、いそいそとギョブリ道具を積み込む魚部員。

　えっ？何を採るつもりなん？？
　
展示準備しか頭になかった顧問、少し驚く。


というわけで、２９日午前。
彼らの希望を叶えるために、ギョブれそうな場所を探す。

１時間ほど車を走らせるがなかなか無い。
ヨソ者の我々が入っても良さそうな場所。
しかも、入ってそこそこ楽しそうな場所。

そんなに簡単ではない。
しかもここは、琵琶湖を抱える滋賀県。
水辺に対する関心は福岡の比ではない。

良さげな場所には、必ず人がいる。必ず。
それも１人じゃない。何人もいるのだ。



仕方ないので、誰も入っていない水路にした。

でも、ミクリ？が水になびいている、「良さげな」水路。




お揃いの青い魚部Ｔ集団。

顧問は上から見てるだけ。






湧水起源の水路なのか、水はとても冷たいらしい。





上からも見えていたが、アユが沢山いた。

用水路にアユがウジャウジャ。すげえなあ・・





琵琶湖周辺の湧水起源の水路の魚と言えば・・

そう、スナヤツメもアユに負けず沢山いた。




ヒメミズスマシ？　コミズスマシ？　沢山いた。
それともう一種、オナガミズスマシの仲間も。

これもやはり、湧水起源で水が豊かだからなのだろうか。

何かにも書いていた。
池や水路の数は昔とそう変わらなくとも
ミズスマシの泳いでる場所は全国的にほとんどなくなった、と。

福岡でもそんな場所は滅多にない。




部員らは満足といかなかったかもしれないが、これで終了。

夏の日射しが照りつけても、田んぼを渡る風は涼しく心地よかった。


　　さあ、午後から展示作業だ。
　　（先号に紹介したとおり）