『ONE PIECE(ワンピース)』(尾田栄一郎 先生)の話題です。
本来なら、“麦わらの一味”の再出発な最新刊について書きたいところではありますが、
今回は思いつきでつれづれ、登場キャラクターの「強さ」について
ゴッド・エネルを軸に妄想してみました・・・な感じで書いてみます。
たわむれに書いていますので、ミスや勘違いなどあるやもしれませぬが、
ご容赦いただけると幸いであります。
以下、『ONE PIECE(ワンピース)』空島編を中心に、61巻までのネタばれあります。
(未読の方はご注意ください)
●ゴッドエネルについて
『ONE PIECE(ワンピース)』という作品の中で
強いと言われるキャラクターは大勢いますけど、
中でもゴッド・エネルの名前をよく耳にする気がします。
エネルは、空島編に登場したボス・キャラクター。
数ある能力の中でも、“無敵”とされるものの1つ「雷」の力を有し、
“麦わらの一味”を圧倒した実力は、まさに「神(ゴッド)」と呼ばれるにふさわしいものでした。
さらに、その後に登場する強敵に比べても、エネルの方が強い?と感じてしまうくらい、
インパクトが絶大なキャラクターでもありましたね。
たとえば・・・
赤丸で囲んだ人影がエネルなのですが、
これだけ離れていた距離を、一瞬で至近にまで詰めてしまうことができます。
「雷」の速度で移動できるエネルは、狙った敵を絶対に逃さない!
刀で斬られても、身体が「雷」そのものであるエネルは平気。
自然系(ロギア)の能力者であるエネルには、大抵の物理攻撃は無効なのです。
それだけではなく、「雷」による電撃は、防御不能な最強クラスの攻撃手段。
これに耐えれる人間は、そうそういないと思われます。
触れただけでも、電撃でダメージを受けてしまうわけですから・・・
このほかにも、“心網(マントラ)”と呼ばれる特殊能力を用いて相手の動きを先読みしたり、
「雷」の力を無効化されてダメージを受けても、自ら心臓マッサージをほどこすことで
復活したりと、「雷」の力に頼るだけではない地力の強さを持っています。
●ゴッド・エネルの強さはどのくらい?
これだけの強さをほこるゴッド・エネルなのですが、
コミックス43巻128ページの質問コーナー「SBS」において、
作者の尾田先生からは「エネルでは天下を取れません」と言われているのです。
エネルに懸賞金がつけば「5億」以上はいくけれども、
『ONE PIECE(ワンピース)』世界の海にはもっとケタ違いに強い奴らがいる、
ということのようです。
しかし、懸賞金5億以上ともなると大海賊クラスと言ってよく、
強力な海賊の代表格〈七武海〉に勧誘されてもおかしくないくらいのはず。
そう考えるとその強さは、たとえば〈海軍本部〉vs〈四皇〉の戦いに参加しても、
かなり活躍できるレベルにはあるだろうと考えられます。
ただ、それでも「エネルでは天下を取れない」と明言されてしまうのです。
それはなぜなのか?と考えると、やはり“覇気”の存在が大きいのでしょうか。
61巻で説明されているように、自然系(ロギア)に対する攻撃手段として有効な
「武装色」の“覇気”を使いこなせれば、たとえエネルといえどもダメージをくらうわけで、
怪物のようにバカ強いキャラクターであれば、エネルをねじふせられるということになります。
(このあたり、ロギアと覇気使いの戦いを、頂上戦争を参考に考えてみるのも面白いかも)
しかし、それにしたって「雷」の力のスゴさはハンパないわけで、
それでも天下は取れないとなると、ほかにどのような要因があるのか・・・
私なりの妄想をまじえて考えてみたいと思います。
●“悪魔の実”の能力は、本人の実力に左右される
かつてルフィと戦った、元〈七武海〉クロコダイルは、こんなことを語っていました。
「悪魔の実の能力は 使い方と訓練次第で いくらでも強い戦闘手段になる」
一見単純な言葉ではありますが、これはどんなに便利な“悪魔の実”を食べたところで
それを使いこなせる実力のない者には、宝の持ち腐れとなる可能性を示しているわけです。
ルフィの子供時代。
“ゴムゴムの実”を食べてゴム人間となったルフィでしたが、
はじめからゴムの力を使いこなせていたわけではありません。
むしろ、ゴムの身体は不便と言ってもよく、その特性に振り回されています。
ルフィはまだ子供であり、鍛え方が足りないのは当たり前のことなのですけれども、
ここから考えられるのは、とくに鍛錬もしていない人物が“悪魔の実”を食べても、
さほどその力を引き出すことはできないであろうということです。
たとえば戦闘などに関わりのない一般人が、エネルと同じ“ゴロゴロの実”を食したとして、
エネルの「放電(ヴァーリー)」や「神の裁き(エル・トール)」といった攻撃技を使えるのか?
と考えると、おそらく無理なのではないだろうか、ということですね。
まあ、それでも触れれば電撃でしびれさせたり、黒こげにしたりはできるやもしれませんが。
そして、これはクロコダイルの言うように「鍛えれば鍛えるほど強力になる」わけで、
使いこなす人間の実力いかんで、その力が決まることになります。
となると、たとえば「世界最強の男」として君臨していた“白ひげ”エドワード・ニューゲートが
“ゴロゴロの実”を食していたとするならば、その力はもしかすると、エネルを越えた「雷」の力と
なっていたのかもしれない、と考えられるのではないでしょうか。
逆にエネルが“グラグラの実”を食していたとしても、“白ひげ”ほどの力はふるえていなかった
のではないか?ということにもなりますね。
・“青キジ”とエネル
これが、〈海軍本部〉3大将の1人“青キジ”で考えてみても、同じかもしれません。
エネルの力はすさまじく、空島を消し去っていたかもしれないほどのものではありましたが、
それは方舟“マクシム”に搭載された「デスピア」と呼ばれる装置によってつくられた雷雲を
用いることで得られた力でありました。
これによって、「万雷(ママラガン)」や「雷迎」といった大規模な雷技を使えたわけです。
一方の“青キジ”さんは、
ロングリングロングランドにて、見渡す一面の海を凍らせたりしています。
「雷」と「氷」では単純な比較にはならないかもしれませんが、
“青キジ”の場合、自分以外になんの力も借りずに、これをやってのけています。
能力の及ぶ規模で考えると、方舟に頼っているエネルと、独力の“青キジ”では、
その力に差があると考えることはできないでしょうか。
“青キジ”が「雷」の力を有していたとしても、単独で「雷迎」を使えるとは思えませんが、
それでもエネルよりも広範囲に、かつ強力な雷を落とすことができるのかもしれないし、
また逆に、エネルが「氷」の力を有していても、“青キジ”ほどの範囲で海を凍らせたりは
できないかもしれない・・・というのが、私の妄想です。
このあたりが、「エネルでは天下を取れない」=エネルを越える実力者たちが
ワンピース世界の海にはゴロゴロいる、ということを示していると考えられる要素です。