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五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ 『ONE PIECE(ワンピース)』つれづれ・・・ 「ゴッド・エネルは天下をとれない?」その2

2011年02月27日 | ◆マンガ 感想

 

その1のつづきになります。

 

 

以下、『ONE PIECE(ワンピース)』61巻までのネタばれを含みます。

(未読の方はご注意ください)

 

 

 

●それでも「雷」の力に対抗できるのか?

 

・“心網(マントラ)”=「見聞色」の“覇気”にみる、世界の中でのエネルの実力

「その1」で語ったように、実力差によって“悪魔の実”の力にも変化があるやもしれない

というのが私の考えですが、だとしても「雷」の力の持ち主はエネルです。

その“無敵”とされる力は絶大であり、天下をねらう器としても充分だと思われるのですが、

それでもダメなのはなぜなのか?

今度は、レイリーや修業後のルフィとの比較で考えてみたいと思います。

 

 

“海賊王”ロジャーの片腕として活躍していた、“冥王”シルバーズ・レイリー。

老いたとはいえその実力は、世界政府の「最高戦力」海軍大将とわたりあえるほどのもの。

 One_piece_61_p059

その彼が61巻でみせた「見聞色」の“覇気”の力。

ルフィの修行場に選んだ島に生息する猛獣の数を把握し、

なおかつその力量まで測っています。(これには結構おどろきました)

 

 

この点については、エネルも相当な実力者。

 One_piece_30_p048

「見聞色」の“覇気”=“心網(マントラ)”を用いるエネルは、

その「雷」の特性をいかし、「電波を読み取り会話を聞く」なんてことができてしまいます。

そして、その範囲は「(空島スカイピア)一国分の距離くらいわけはない」ほど広大!

 

レイリーの「見聞色」がどれほどの範囲かは不明ですが、島1つを覆えるほどと考えると、

エネルと同等程度の力を持っていると考えられます。

(この点については、エネルの方が上の可能性もありますが)

 

ここでわかることは、空島編の時点では驚異とも思えたエネルの“心網(マントラ)”も、

世界トップクラスの実力者であれば、同等の力(?)を発揮できるということです。

このことは、エネルの力が天下一とは言えないことを証明しているようにも思えます。

(とはいえ、さすがに会話を聞くなんてことは、エネルの専売特許でしょうけども)

 

 

・「見聞色」による“先読み”の力

この「見聞色」の力については、61巻で非常に面白いものをルフィが見せてくれました。

 One_piece_61_p157a     One_piece_61_p157b

パシフィスタの放つ“レーザー”を、「おせェ・・・」と避けるルフィ。

いやいやいや、遅いはずないだろう?レーザーだぞ??

とツッコミを入れたのは、私だけではないはずです。

 

“ピカピカの実”の力、すなわち海軍大将の1人“黄猿”のもつ「光」の力を

模倣してつくられたレーザー兵器が遅いなんてことはあり得ないわけですが、

それでもルフィは「遅い」と評しているのです。

これはおそらく、ルフィが「見聞色」の力を用い、とんでくる光線を

あらかじめ“先読み”しているために「遅い」と感じたのではないかと考えられます。

 

そして、このことは「雷」の力をもつエネルの速度にも、

今のルフィであれば対応できることを示しているように思われます。

 

ルフィはゴム人間であり、電撃など「雷」の力は通用しないので

あまり意味はありませんけど、ルフィ級の「見聞色」を身につければ、

他の人物、たとえばエネルによって痛めつけられたサンジやゾロなどであっても、

エネルの速度に対応できると考えることは可能なのです。

 

 

・「移動」と「反応」の速度は別モノかもしれない

たださすがに、エネルの超スピードに並行してついてゆくのは至難の業・・・

というかムリっぽい気もします。

 

しかしながら、それでも「見聞色」の力で、その超スピードの行く先を“先読み”して、

六式体術の1つ「剃(ソル)」などで先回りするようなカタチで追ってゆけば、

その行動範囲内でエネルをとらえ追撃することや、攻撃回避することも可能なのではないか

と考えます。

 

これは、エネルの超スピードはあくまで「移動」の際にのみ適用されるものであって、

相手に対する「反応」には必ずしも含まれないと思われるためです。

このあたりは、本人の格闘能力に比例するのではないでしょうか、普通に。

 

つまり、一定以上の実力者であれば、「見聞色」でエネルの攻撃を“先読み”して回避、

さらにエネルの行動を“先読み”して動きをとらえ、そこへ「武装色」での攻撃を加えられる。

これによってダメージを与えることが可能であり、エネルが必ずしも“無敵”ではないことの

証明になるように思われます。

 

 

 

●「エネルでは天下は取れない」・・・けれども

以上のように、「エネルでは天下を取れない」ことについて考えてきましたけれども、

だからといってエネルが弱いなんてことを言いたいわけではありません。

やはり「雷」は“無敵”級の力でありますし、何よりも「その1」でも語ったように、

〈七武海〉に勧誘されてもおかしくないほどの実力者なわけです、エネルは。

 

ただ、クロコダイルにとっての“白ひげ”、またはモリアにとってのカイドウのように

上には上がいて、エネル以上の存在もまだまだ海にはいるらしい、

ということなだけなのです。

 

 

それでも、たとえば妄想を展開してみますけど、

エネルには“心網(マントラ)”+「神の裁き(エル・トール)」というコンボがありますよね。

 One_piece_29_p179    One_piece_29_p180 

ここでは至近距離から撃ってますけど、エネルは空島全体の範囲内で

“心網(マントラ)”を用いて狙いを定め、これをターゲットにくらわすことができるのです。

 

たとえばこれを、かなりの遠距離でレイリー相手に使ったと想定します。

するとレイリーは、「見聞色」でこの攻撃を予測し回避することはできるかもしれませんが、

エネルとの距離を縮めることができるのかどうかについては、未知の領域なのです。

少なくとも現時点の情報では、レイリーがエネルとの距離を詰められる要素が

今一つ見当たらないような気がします。

 

レイリーは海を泳いでいるので、“悪魔の実”の能力者ではなさそうですし、

その点で特殊な移動手段を持っているとは考えにくい。

しかも、エネルだって“心網(マントラ)”でレイリーの位置をつかめるわけですから、

近づいてきたら「雷」の超スピードで逃走しつづければよい、

といった風になってしまうのではないでしょうか。

 

まあこれもレイリーの方が上手で、“先読み”能力が高く、

エネルを罠にはめるように追い詰めることができたり、

まだまだ未知の能力や実力が、レイリーには備わっていたりするのかもしれませんけどね。

 

 

いずれにせよ、そうしたことも今後の展開でわかるのかもしれませんが、

2年という月日が流れた『ONE PIECE(ワンピース)』世界において、

月にいるエネルが、どう動くのかも気になる所。

 One_piece_green_p249

 

2年で成長し、実力を上げて天下をねらえる器となっているかも?

はたまた、ふたたび地上へ舞い戻り、「かませ」的な存在になってしまうかも?

などなど、“無敵”の力をもつ男の再来にも期待したいものであります!

 

とはいえ、私のお気に入りキャラクターはクロコダイルなので、

クロコダイルが天下をねらえる器に成長していてほしいものですね(ぉぃ

まあ彼が天下を望んでいるかどうかはわかりませんけど・・・

 

 


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