2017年11月号
表紙は、焼き芋を焼いてるちぃちゃん!
ほかほか美味しそうな焼き芋を差し出されて、かぶりつきたくなる構図。
他、新連載作品や、コミックス発売作品なども!
今月の「70年代で賞」は、『わが青春の’70年代スペシャル企画』!
各作家先生による青春の70年代模様・・・
神仙寺瑛先生は、テレビ、洗濯機、黒電話など、ダイヤルやボタン押しに
70年代を感じているようで、レトロな雰囲気がありますね。
宇仁田ゆみ先生は、「ゴレンジャー」「あばれはっちゃく」など当時のドラマ作品を
並べつつ、ファッション面から70年代を懐かしんでいて納得感。
他、小坂俊史先生や、みずしな孝之先生、よしもとあきこ先生、いがらしみきお先生
といった方々による70年代模様が、それぞれ重厚な歴史を感じさせます。
私にとっては「歴史」なのかもしれないですね、70年代(ぇ
【新連載!】
●出会ってしまったツルとカメ (むんこ 先生)
女子の方が、一方的に好きな男子に迫ってます。
【主な登場人物】
・鶴田 : 亀井さんに交際を申し込まれて、断っている男子。
・亀井 : 鶴田くんに交際を申し込んで、つきまとっている女子。
それぞれ、合コンに欠員補填として参加した2人が出会い、
亀井さんの方が鶴田くんを気に入り、彼につきまとっています。
そんな2人の様子が、面白おかしく描かれる4コマ作品です。
鶴田くんにとって亀井さんは「変な奴」であるため、お付き合いを断っている状況。
たしかに、学校でも下校時に待ち伏せているのですが、女豹のポーズ(?)を
とっているのが可笑しな亀井さん(^^;
その他にも、言動が愉快な所が多く、とても個性的な亀井さんが面白かった。
でも、鶴田くんは「付き合う気はない」とそっけない。
とはいえ、彼女の姿が見えないと少し気にしたり、彼女の体調を気にかけたりと、
鶴田くんの人柄は好感を持てますし、亀井さんもそういう所を気に入ったのかも?
と思わせる説得力を感じられます。
などなど、一方通行の愛が楽しいお話。
亀井さんは鶴田くんの心に風穴を開けられるのか? なんて気にしつつ、
新連載とのことで、今後も楽しみです!
【10月27日、コミックス12巻・発売!】
●エデンの東北 (深谷かほる 先生)
吉田家の空気が重い・・・
食卓を囲む家族が、どんよりムード。
どうも、お父さんとお母さんがケンカの最中らしく、とくにお母さんが不機嫌。
そこでおねーちゃんが、場を和ませようとしますが効果なく・・・
なんて冒頭が重苦しかったわけですが、日曜にもケンカされてはたまらないと、
おねーちゃんが知恵をしぼって、あの2人が喜ぶことをしようと考えます。
それは、お父さんの友人・鈴木さんを呼ぶこと。
なるほど、イケメンで人柄も良い鈴木さんなら、夫婦ゲンカも終わらせられると
納得感ありますね。 おねーちゃん、なかなかやるなあ。
そこで、さっそく電話をかけますが、翌日やって来たのは竹蔵さん。
お客として迎え入れ、家族と一緒に団らんの時間を過ごす様子が楽しかったですね。
おねーちゃんは、鈴木さんがやって来るのを心待ちにしてましたけど・・・
そして、竹蔵さんが帰る際に述べた言葉があたたかくて、ちょっとした食い違いが
むしろ幸運を引き寄せたことに、微笑ましい気分になってしまいましたよ。
などなど、夫婦ゲンカを止めようとする策が、結果的にうまくいってよかった今回。
4コマ・パート【普通は最高】のタイトルと内容に、ほのぼの和みながら・・・
今後も楽しみです! 次回登場は2月号とのこと!
【10月27日、コミックス4巻・発売!】
●のみじょし (迂闊 先生)
突然の肉衝動!
道子さんが突然、肉を食べたい衝動に襲われて、獰猛になってしまう冒頭に笑!
とにかく肉でなければいけないと、暴走しまくる様子が可笑しかった(^^;
まあ、ありますよね、お肉を食べたくなる時。
がつがつと貪りつくしたい欲求の高まりは、野生の本能ゆえなのでしょうか(ぇ
そんなわけで、さっそく食べに行っていますが、出てきた重厚なステーキ肉が
めっさ美味しそうで、読んでいるこっちまで肉衝動に襲われそうになりますよ!
乾杯すら忘れてしまう道子さんが愉快。
それから、肉とビールをかきこむ姿が圧倒的で、勢いに飲み込まれそうでした。
さらに、皮付きフライドポテトを堪能する所も垂涎ものでありました。
などなど、お肉への衝動が、むしろ食欲を満たす前提として最高のスパイスだった今回。
満腹感と共に、お肉衝動の原因も判明して苦笑しつつ・・・ 今後も楽しみです!
【10月28日、『ぼのちゃんと迷子の赤ちゃんペンギン』発売!】
●ぼのちゃん (いがらしみきお 先生)
ペギュくんの家族さがしも、いよいよ終着点・・・
ぼのちゃんたちが浜へやって来た所、ペギュちゃんを知っているらしいペンギンが!
ペギュちゃんのことを「マル」と呼び、駆け寄って来る夫婦ペンギンさん。
涙を流して、マル(ペギュ)くんとの再会を喜ぶお母さんペンギン。
ぼの父が岩の上にいたマルくんを助けたことを伝えると、夫婦で感謝を述べてますが、
なぜ岩の上にいたかの経緯を聞くと、むしろ余計なことをしたような気も(^^;
でも、ぼの父が謝ると、むしろご夫婦も恐縮しきりで、互いにぺこぺこ。
子供たちまでつられて、ぺこぺこする様子が可笑しかった!
とはいえ、それだけ互いに相手のことを慮れるということで、
その構図は微笑ましいものでもありますね。
そして、トドの襲来をしのいでから、ペギュくんことマルちゃんとの別れ。
その名前に関して、親御さんが粋な計らいをしていたのがあたたかく、
別れに涙するぼのちゃんたちの心情が、じんわり響くラスト・・・
などなど、ペギュくんが家族に会えてよかった今回。
最後のモノローグが、不思議だけど共感を覚える余韻を残しつつ、今後も楽しみです!
【その他】
●リコーダーとランドセル (東屋めめ 先生)
あつみさんの学校の文化祭で、ハロウィンイベント!
赤ずきんに仮装しているあつみさん、子供に間違われるのはともかく、
「撮影係の仮装」をした吉岡くんに狙われていたのは、悪質すぎて愉快でした(^^;
そして、「小学生の仮装」をしたあつし君も来て、沙夜さんが落胆していたのは笑!
また、小林くんになつくあつし君も楽しかったですね。
●#庭バカ (カラスヤサトシ 先生)
ゲストを経ての連載スタート! カラスヤ先生の庭いじり4コマ。
ちょっと怖い隣人さんが引っ越してから、庭いじりに精を出す様子が面白い。
色々と植えていますけど、奥さんとは別々のエリアで領域争いしているようで愉快。
そして、突然の雹には驚かされましたが、庭が壊滅していたのはお気の毒・・・
それでも後に花を咲かす朝顔に、喜ぶカラスヤ先生がよかったですね。
●鬼桐さんの洗濯 (ふかさくえみ 先生)
今回、2本立て! 1本目は、茶子さんのタオルを鬼桐さんが洗ってしまい・・・
落としたくない汚れが落ちたかもと悲しむ茶子さんですが、それが憑依ジミと判明。
そこから、茶子さんにとって大事なフグのヨモダさんが現れていたのは面白かった!
魂そのものがシミになるケースらしく、新たな仲間の加入に期待が高まります。
2本目は、ストーリー番外編、茶子さんが鬼桐さんに会うまでのお話。
1人暮らしを始めたばかりなのに、いきなりアパート取り壊しとはヒドイ(^^;
混乱する茶子さんが落ち着こうと散歩していた所、見つけたのが「洗濯屋鬼桐」。
あとは、鬼桐さんと出会うだけですが、その過程がストーリーで描かれたのは
興味深い所でしたね。
●なごみクラブ (遠藤淑子 先生)
メンテナンス業者の方が、マネージャーの昔の知り合いで・・・
カリスマホストとして相当稼いでいたようですが、今はビルメンテのお仕事。
金遣いが荒かったとのことで、因果応報の転落教訓話かと思っていたら、
昔、会長夫人の女性に言い寄られて困っていた話から、意外な方向へ物語が進み、
「作り話のような事」を見せつけられて、その奇跡のようなお話に、感服でしたよ!
●そのアパート、座敷童子付き物件につき・・・ (小夏ゆーた 先生)
沙和さんが家出して、元気をなくしてしまった竜太郎さん。
けれど、陽さんのあたたかさに触れつつ、駅前の洋菓子店に来たシュークリームブームが
起きていることを知って、もしかすると?と向かってみると、そこには沙和さんが!?
なんてお話でしたけど、竜太郎さんが沙和さんに歩み寄り、幸福を呼び戻していたのは
素敵でしたね・・・「おかえり」の一言が響きます。 コミックス1巻は12月発売です!