2017年12月号
表紙は、メリークリスマス・ちぃちゃん!
トナカイ鼻で、ブッシュ・ド・ノエルを完成させる職人仕事です。
他、ゲスト作品やコミックス発売作品なども!
今月の「七面鳥を愛せよで賞」は、『とーこん家族』!
逃げた七面鳥が迷い込んできた!?
人懐っこい七面鳥で、家に居ついていますが、母子はもちろん
食用として狙っていて、ちやほやし始める様子が面白い。
のですが、そんな2人の姿を見て、ペットの座を奪われるのでは?
なんてタイソンが心配し始めて、七面鳥とバトルする展開になりますが・・・
といったお話でしたけど、そこで語られる「無条件の愛」の話には
考えさせられてしまいましたね。
七面鳥の愛され方と、タイソンの愛され方は違う。
そのことを七面鳥さんから告げられて、和解するタイソンだったものの、
何かしら、人間のもつ業の深さを感じさせられる気がしましたよ。
【12月7日、コミックス1巻・発売中!】
●そのアパート、座敷童子付き物件につき… (小夏ゆーた 先生)
引っ越したアパートには、座敷童子がいて・・・
引っ越してきたアパートにいた座敷童子・沙和さんと交流する竜太郎くん。
大家の孫・陽さんに惹かれつつ、アパートでの生活を満喫する様子が描かれます。
今回は、クリスマス!
沙和さんはテレビで得た知識くらいはあるものの、クリスマスを体験したことは
ないらしく、竜太郎くんにクリスマスらしいことをしたいとねだりますが・・・?
なんてお話でしたけど、陽さんがツリーにする木を担いできていたのは笑!
陽さんに沙和さんは見えませんが、それでもツリーの飾りつけをする沙和さんと
コミュニケーションをとっていたのは、微笑ましい雰囲気でしたね。
陽さんにとっても、沙和さんにとっても、嬉しいひとときだったんじゃないかな。
そう思わせる2人の様子が、良い感じでありました。
だからこそ、クリスマスの夜に素敵なサンタがやって来る。
ラスト、ツリーの前で月を見上げる3人の絵に、しみじみ感じ入りながら・・・
コミックス1巻がいよいよ、12月7日に発売とのことで、今後も楽しみです!
【ゲスト作品】
●仮免サンタのサンティさん (器械 先生)
クリスマスの夜に現れたのは・・・仮免サンタ!?
【主な登場人物】
・卯継しのぶ : メガネの少女(小4)。
・サンディ : 仮免サンタ。
・バッフィー : しゃべるトナカイ。
親御さんが仕事でいないクリスマスの夜、とつぜん窓から不審人物が!
彼女は「サンタのサンディ」と名乗り、トナカイと一緒にしのぶさんの部屋に・・・
といった感じに始まるお話ですが、サンタと言っても「仮免」のサンディさん。
プレゼントも怪しいし、夜には眠くなるしと、本当にサンタなのか疑いたくなるレベル。
そんなサンディさんに居座られるクリスマスが、妙に可笑しかったり。
グイグイ踏み込んでくるサンディさんに、おとなしめの気遣い屋なしのぶさん。
2人のやりとりが面白おかしく、サンディさんも最後に気になることを言って
去ってゆきましたし、つづきに期待したい所です!
●宮尾さんは生えている (TOもえ 先生)
「耳としっぽだらけのにぎやかJKライフ」
「まんがライフMOMO」からゲスト登場!
ねこ耳としっぽをもつ普通の女子高生・宮尾なおさん。
彼女を中心に、ウサギっ娘やキツネっ娘など、様々なケモ娘たちの日常が描かれます。
今回は、オオカミっ娘の大賀美るうさんが、宮尾さんを尾行するお話。
宮尾さんと仲良くなりたいものの、不良と思われるうえにシャイなので、
なかなかお近づきになれない所が、おもしろ可愛い。
そこへ、ウサギっ娘の宇佐美ミツキさんが現れて、宮尾さんとじゃれつき始め、
るうさんが羨ましがっているのも愉快でありました。
何かと猫の本能に負けて、体が勝手に動いてしまう宮尾さんも可愛らしいですし、
コミックス1巻も発売中とのことで、ますます今後も注目です!
●黒田さんは不良でお嬢様 (赤城京 先生)
お嬢様なのに不良?な少女と、何かに目覚めた少年のお話。
【主な登場人物】
・黒田みちる : お嬢様なのに不良・・・と思いきや?
・豚(仮) : みちるさんに罵られて何かに目覚めた豚(仮)。
高校生になったばかりの少年が、出会った美少女・みちるさんに
「どきなさい豚がッ!」と罵られたことで、罵られる快感に目覚めてしまい・・・
と始まるお話。
罵られて怯えるでも怒るでもなく、目覚めるとは不意打ちでした(^^;
そこから、みちるさんにもっと罵られたいと考える彼が面白すぎ。
でしたけど、不良っぽいみちるさんも話してみると、意外なほどにお嬢様。
どうも不良しているのもワケありっぽいのですが、何だかんだで彼女の「舎弟」に
収まる豚(仮)くんが愉快でした。
そんな2人が面白い4コマ作品なのですが、可愛らしい反応をするみちるさんに、
むしろ罵ってほしいと考える豚(仮)くんの狂気が可笑しかったり、
2人でラブコメするかと思いきや全くそんなことなかったりと、軌道外しが見事です。
2人の個性ややりとりが楽しいのはもちろん、そうした作風に魅力を感じましたので、
つづきに期待したいですね!
【11月22日、コミックスWeb発売!】
●新婚よそじのメシ事情 (小坂俊史 先生)
小坂先生と王嶋環先生の新婚ご飯事情を描く4コマ作品。
ご結婚後の小坂先生の食事は、王嶋先生の影響もあって、なかなか興味深い。
そんな「メシ事情」が楽しい作品です。
今回は2本立て。
1本目はカレーで、カレーパスタやカレー皿うどんを作って挫折した話など、
小坂先生のチャレンジ精神を感じられるエピソードが愉快だったり(^^;
しかし、王嶋先生の作ったカレー焼きそばは、小坂先生曰く「普通すぎる…!!」
とのことで、それはそれで面白かったですね、美味しいとかじゃないのかいッ。
とはいえ、王嶋先生にとってはおばあちゃんとの「思い出の味」らしく、
そのあたりに感化され、ひとり盛り上がる小坂先生のお人柄も好ましく、
けれど情熱を外し気味な所が可笑しかった!
2本目は、ピーナッツバター。
ひと箱600円のもので、東京にはないため遠出して買ってくるのだとか・・・
それは聞いただけで気になりますね。
また、地元のスーパーにピーナッツバターを入荷させるために、
リクエストから消費まで、努力を惜しまぬ王嶋先生には感服でありました(´▽`;)
こうなると、ピーナツバターを使ってみたくなってしまいますね。
もちろん薄く塗るのではなく、たっぷり厚く塗ってみたい所です。
そんなこんなでありましたが、庶民的な食事風景に面白味がある本作。
コミックスWeb発売とのことで、ますます今後も楽しみです!
【その他】
●晴れのちシンデレラ (宮成楽 先生)
芸術の秋に芸術に挑戦する晴さんの巻・・・
絵画教室で、絵を描いている少女に、声をかける晴さんでしたが、
それが、ことごとく相手の心に合う言葉だったから、面白いことに(^^;
その少女は、母親との関係であれこれ悩んでいたようですけども、
とくに言葉を交わすわけでもないままに、心晴れ晴れになったのが楽しい。
●リコーダーとランドセル (東屋めめ 先生)
図書館へ来たあつしくん、そこで小林くんに遭遇し・・・
あつしくんは大人に、小林くんは小学生に間違われるのは、いつものこと(^^;
そんな様子が面白く、さらにあつしくんの友人とも打ち解けてゆく小林くんが、
年上ぶりながらもそう思われていない所も愉快でしたけど、小学生に慕われる
彼を見て、吉岡先輩が嘆いていたのが最高潮に可笑しかったですね。
●鬼桐さんの洗濯 (ふかさくえみ 先生)
コートを引き取りに来たお客様は天狗のモミさんでしたが・・・
「なんでまたここに人間がいんの?」と凄んだものだから、シオさん怯えてます。
まあ、脅したわけではなく、以前いたトキエさんのことを思い出していたのだとか。
そこで語られるトキエさんの話は、ちょっと意外で、でも面白い内容でありました。
また、トキエさんの現役年数にも驚かされましたし、茶子さんもこれから、ですね!
●ちぃちゃんのおしながき (大井昌和 先生)
12月16日、『繁盛記』9巻&『四季を食べる女』発売!
そんな今回、インスタ映えするちぃちゃんの料理の数々が美味しそう。
「インスタ」を理解できてない三葉さんに笑いましたけど、そこかしこで
撮影が行われる様子が、時代だな~と感じたり・・・ 時代の去るのも早い。
ルネッサンス・ネタが消費されていたのはショックでしたね(ぇ
●みっちゃんとアルバート (森長あやみ 先生)
宅配便を受け取ったアルバートでしたが、荷物が動いて怯えています。
中にカニが入っていたわけですが、みっちゃんは食べることを想像するものの、
アルバートは食べるとは思っておらず、ペットにする所を想像していて面白い。
この認識のギャップが可笑しかった今回でしたけど、それゆえに真実を知った
アルバートの悲しみにしみじみしつつ、それでも美味しいのが罪深かったですね(^^;