2013年1月号
表紙は、冬の装いな山下さんを中心に、クリスマスムード。
『あねぐるみ』の姉さんがサンタコスであげる側、
『らいか・デイズ』らいかさんはプレゼントをもらう側、
さらに、サンタの米澤先生が同じくサンタの榊先生に贈物。 そんな様子が面白い!
今月の「12月7日、コミックス完結2巻発売で賞」は、『ハルコの晴れの日』!
先々月号で最終回を迎えました本作品。 コミックス発売を控えた今回、特別編で登場。
「先輩の特別な一日」ということで、臨時休業したムジナを舞台に、先輩の大忙しな様子が
描かれていました。 次々やって来るお客さんに翻弄される先輩が、コミカルで笑えます。
「365日年中無休でやってるイメージ」 そこに隠された理由には、ニヤリとしましたけど、
その上で、めでたいシメとなりましたね。 楽しませていただきました!
【改題 今月のピックアップ!】
●ヒミツの家光 (江茂タツキ 先生)
徳川家光が町娘に恋をした!? その恋路をえがく4コマ物語。
『おゑど恋愛帳』から改題してのカラー登場。
男性ばかりに興味のあった家光さんでしたが、おしのびで町へ出たところ、
汁粉屋ではたらく町娘・おキヌに出会ったことで、何かが変わり始め・・・
柳生十兵衛、春日局、知恵伊豆さんまで登場する、家光主役のお江戸絵巻です。
今回は、辻斬り騒動つづき。
ついに姿を見せた辻斬りに、友さんが傷つけられて、さあ大変!
友さん、正体を(あと性別も)隠してますが、これでも柳生の者ですからねえ。
しかも、辻斬りの正体が見知った人物とあって、家光さんも驚き・・・ という展開。
これはイヤでも緊張感が高まるぜ~!
・・・と思っていたら、十兵衛さんのギャグ・ツッコミで、あえなくお縄とか(;´Д`)
まあしかし、その最中におキヌさん、光さん(家光の仮の名)の正体へ迫ってしまうことに。
ということで、辻斬りから一転、家光公の正体に、おキヌさんが気付いてしまうのか!?
なんて内容が、楽しいお話でありました。
そのあたりは、おキヌさんらしい良い娘さんぶりが見られましたし、
家光さんも珍しく(?)漢気を見せたところがよろしかったんじゃないでしょうか・・・
最後の宗矩さまは怖かったけどね!
などなど、家光公を中心にくりひろげられる江戸の日々。
辻斬り騒動も解決して、さて、ここからどう物語が進んでゆくのか・・・ 今後も楽しみです!
【ゲスト作品】
●鹿女子【バンビーナ】 (新山ハルキ 先生)
鹿とたたかう少女のお話。
転校生の桜井琴子さん。
初日いきなり、猛烈な洗礼をくらってボロボロに・・・ 鹿相手にですが(^◇^;)
その日から始まる、琴子さんと鹿たちの壮絶な争いを描いた4コマ作品です。
いや~面白い!
絵柄の可愛らしさもよいですが、ネタ的にイケている風味。
わらわら鹿にもみくちゃにされる琴子さんや、先生に教室へ呼ばれるシーンなど、
オチの付け方がみごとな4コマが多かった印象でした。
さらに、たたかいの日々も苛烈さをまし、4日目の「サンバdeどっきり作戦」とか
セクシー&涙でカワイソウだし、5日目も可愛くてカワイソウという、ちと気の毒な面白さ。
そこでクラスメイトの愛子さんから、鹿対策のため嘉門ちひろに会うようアドバイスを受け、
なんだか騒がしくも楽しい雰囲気に・・・ なんて内容が、飽きさせずに読ませてくれました。
おっとりな愛子さんと、元気おバカタイプのちひろさんと、キャラクターも良い感じ。
これは面白くなりそうですね。 3ヵ月連続登場とのことで、楽しみです!
●かでん屋さんの基礎知識 (風良まり 先生)
電器店でバイト始めた女性の奮闘記!
『女子校生かんさつ日誌』の風良先生が新作登場・・・ って、「かんさつ日誌」終わりなの!?
うぬぬ、あちらの作品もかなり好きだったので残念ではありますが、
それはともかく、今回は、電器店でバイト始めた園宮一花さんのお話であります。
家が自営業だけど、父親が腰を痛めたらしく、しばらくはお休み。
そのため電器店でバイトすることになった一花さん。
初仕事、いろいろ大変そうですが、職場にはかつての同級生・さんちゃんもいて、
持ち前の元気さでがんばっている一花さんの姿が、楽しく感じられる作品になっています。
前作でもそうでしたが、女性の快活さがとても魅力的に描かれていますね。
私はこの雰囲気が大好きでして、今作でも一花さんの奮闘ぶりが楽しくて仕方ない。
笑い声が「にゃははは」というのも特徴で、さんちゃんが少し振り回され気味なのも、
良い関係になっています。
着ぐるみ姿も可愛いし、家電をお客様に勧める場面も、なかなか感じがよろしい。
私としては「かんさつ日誌」の方もつづき読みたいんですけどね・・・
こちらにも期待しておきたいと思います! つづき~!!
●電車のお姫様。 (永吉たける 先生)
本社勤務となった男性が、駅で出逢った謎の女性・・・ いったい何者?
都会の人の多さに驚く馬尺周さん。
駅のホームで電車を待っていましたが、やって来た車両のドアの向こうに美女発見!
停車してドアが開いてゆくと・・・ と始まるお話。
ドアが開くや、美女の姿を見て愕然とする周さん。
何が何だかわからない状況に焦りまくりですが、読んでる私も意味不明(´▽`;)
一発ネタ風味なスタートを切りました本作品。
美女の行動が、電車内でおこなうにはふさわしくない点が、シュールな可笑しさになりつつ、
それに驚くのが周さんだけで、他の人たちは整然と電車に乗り込んでゆくのがさらに面白!
会社についてから、その話をしても反応が妙で、ますますミステリアスになる美女の存在。
・・・なんて感じに、電車内にいる謎の美女におののく周さんといった内容でしたが、
まあ何と言うか、一発ネタ・出オチ感満載で、このまま話をつづけられるのかどうか・・・?
周さんが美女の謎を追うというカタチになるんでしょうかね。
たしかに、それは知りたいかも(^^;
【新人ギャグまんが展】
(宮下拓也 先生)
単発ネタが面白い4コマ作品。
最近にしては珍しい、単発型の4コマ漫画ですね。
シンプルな絵柄に、シュールな作風で、笑いを誘ってくるのが好感触。
運勢を占いつつ、別のものになってしまうオチが楽しかった1発目も良いですが、
小学生たちのデータを元にした公園選びネタ2つが、なかなか見事でありました。
“今どき”な空気を醸し出しつつ、ちょいと大人ぶった態度の小学生が、小憎らしくも面白い。
軽めに楽しめる4コマになっていて、イイですね。