五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ まんがライフオリジナル 感想

2017年11月20日 | ◆4コマ誌③ まんがライフオリジナル

2017年12月号

 

 表紙は、メリークリスマス・ちぃちゃん!
 トナカイ鼻で、ブッシュ・ド・ノエルを完成させる職人仕事です。
 他、ゲスト作品やコミックス発売作品なども!

 

 

 今月の「七面鳥を愛せよで賞」は、『とーこん家族』

 

 逃げた七面鳥が迷い込んできた!?

 人懐っこい七面鳥で、家に居ついていますが、母子はもちろん
 食用として狙っていて、ちやほやし始める様子が面白い。

 のですが、そんな2人の姿を見て、ペットの座を奪われるのでは?
 なんてタイソンが心配し始めて、七面鳥とバトルする展開になりますが・・・

 といったお話でしたけど、そこで語られる「無条件の愛」の話には
 考えさせられてしまいましたね。

 七面鳥の愛され方と、タイソンの愛され方は違う。
 そのことを七面鳥さんから告げられて、和解するタイソンだったものの、
 何かしら、人間のもつ業の深さを感じさせられる気がしましたよ。

 

 

【12月7日、コミックス1巻・発売中!】

●そのアパート、座敷童子付き物件につき… (小夏ゆーた 先生)

  

 引っ越したアパートには、座敷童子がいて・・・

 引っ越してきたアパートにいた座敷童子・沙和さんと交流する竜太郎くん。
 大家の孫・陽さんに惹かれつつ、アパートでの生活を満喫する様子が描かれます。

 今回は、クリスマス!
 沙和さんはテレビで得た知識くらいはあるものの、クリスマスを体験したことは
 ないらしく、竜太郎くんにクリスマスらしいことをしたいとねだりますが・・・?

 なんてお話でしたけど、陽さんがツリーにする木を担いできていたのは笑!
 陽さんに沙和さんは見えませんが、それでもツリーの飾りつけをする沙和さんと
 コミュニケーションをとっていたのは、微笑ましい雰囲気でしたね。

 陽さんにとっても、沙和さんにとっても、嬉しいひとときだったんじゃないかな。
 そう思わせる2人の様子が、良い感じでありました。

 だからこそ、クリスマスの夜に素敵なサンタがやって来る。
 ラスト、ツリーの前で月を見上げる3人の絵に、しみじみ感じ入りながら・・・
 コミックス1巻がいよいよ、12月7日に発売とのことで、今後も楽しみです!

 

 

【ゲスト作品】

●仮免サンタのサンティさん (器械 先生)

  

 クリスマスの夜に現れたのは・・・仮免サンタ!?

 【主な登場人物】
 ・卯継しのぶ  : メガネの少女(小4)。
 ・サンディ   : 仮免サンタ。
 ・バッフィー   : しゃべるトナカイ。

 親御さんが仕事でいないクリスマスの夜、とつぜん窓から不審人物が!
 彼女は「サンタのサンディ」と名乗り、トナカイと一緒にしのぶさんの部屋に・・・

 といった感じに始まるお話ですが、サンタと言っても「仮免」のサンディさん。
 プレゼントも怪しいし、夜には眠くなるしと、本当にサンタなのか疑いたくなるレベル。
 そんなサンディさんに居座られるクリスマスが、妙に可笑しかったり。

 グイグイ踏み込んでくるサンディさんに、おとなしめの気遣い屋なしのぶさん。
 2人のやりとりが面白おかしく、サンディさんも最後に気になることを言って
 去ってゆきましたし、つづきに期待したい所です!

 

 

●宮尾さんは生えている (TOもえ 先生)

  

 「耳としっぽだらけのにぎやかJKライフ」

 「まんがライフMOMO」からゲスト登場!
 ねこ耳としっぽをもつ普通の女子高生・宮尾なおさん。
 彼女を中心に、ウサギっ娘やキツネっ娘など、様々なケモ娘たちの日常が描かれます。

 今回は、オオカミっ娘の大賀美るうさんが、宮尾さんを尾行するお話。
 宮尾さんと仲良くなりたいものの、不良と思われるうえにシャイなので、
 なかなかお近づきになれない所が、おもしろ可愛い。

 そこへ、ウサギっ娘の宇佐美ミツキさんが現れて、宮尾さんとじゃれつき始め、
 るうさんが羨ましがっているのも愉快でありました。

 何かと猫の本能に負けて、体が勝手に動いてしまう宮尾さんも可愛らしいですし、
 コミックス1巻も発売中とのことで、ますます今後も注目です!

 

 

●黒田さんは不良でお嬢様 (赤城京 先生)

  

 お嬢様なのに不良?な少女と、何かに目覚めた少年のお話。

 【主な登場人物】
 ・黒田みちる : お嬢様なのに不良・・・と思いきや?
 ・豚(仮)  : みちるさんに罵られて何かに目覚めた豚(仮)。

 高校生になったばかりの少年が、出会った美少女・みちるさんに
 「どきなさい豚がッ!」と罵られたことで、罵られる快感に目覚めてしまい・・・

 と始まるお話。
 罵られて怯えるでも怒るでもなく、目覚めるとは不意打ちでした(^^;
 そこから、みちるさんにもっと罵られたいと考える彼が面白すぎ。

 でしたけど、不良っぽいみちるさんも話してみると、意外なほどにお嬢様。
 どうも不良しているのもワケありっぽいのですが、何だかんだで彼女の「舎弟」に
 収まる豚(仮)くんが愉快でした。

 そんな2人が面白い4コマ作品なのですが、可愛らしい反応をするみちるさんに、
 むしろ罵ってほしいと考える豚(仮)くんの狂気が可笑しかったり、
 2人でラブコメするかと思いきや全くそんなことなかったりと、軌道外しが見事です。

 2人の個性ややりとりが楽しいのはもちろん、そうした作風に魅力を感じましたので、
 つづきに期待したいですね!

 

 

【11月22日、コミックスWeb発売!】

●新婚よそじのメシ事情 (小坂俊史 先生)

  

 小坂先生と王嶋環先生の新婚ご飯事情を描く4コマ作品。

 ご結婚後の小坂先生の食事は、王嶋先生の影響もあって、なかなか興味深い。
 そんな「メシ事情」が楽しい作品です。

 今回は2本立て。
 1本目はカレーで、カレーパスタやカレー皿うどんを作って挫折した話など、
 小坂先生のチャレンジ精神を感じられるエピソードが愉快だったり(^^;

 しかし、王嶋先生の作ったカレー焼きそばは、小坂先生曰く「普通すぎる…!!」
 とのことで、それはそれで面白かったですね、美味しいとかじゃないのかいッ。

 とはいえ、王嶋先生にとってはおばあちゃんとの「思い出の味」らしく、
 そのあたりに感化され、ひとり盛り上がる小坂先生のお人柄も好ましく、
 けれど情熱を外し気味な所が可笑しかった!

 
 2本目は、ピーナッツバター。
 ひと箱600円のもので、東京にはないため遠出して買ってくるのだとか・・・
 それは聞いただけで気になりますね。

 また、地元のスーパーにピーナッツバターを入荷させるために、
 リクエストから消費まで、努力を惜しまぬ王嶋先生には感服でありました(´▽`;)

 こうなると、ピーナツバターを使ってみたくなってしまいますね。
 もちろん薄く塗るのではなく、たっぷり厚く塗ってみたい所です。

 そんなこんなでありましたが、庶民的な食事風景に面白味がある本作。
 コミックスWeb発売とのことで、ますます今後も楽しみです!

 

 

【その他】

●晴れのちシンデレラ (宮成楽 先生)

 芸術の秋に芸術に挑戦する晴さんの巻・・・
 絵画教室で、絵を描いている少女に、声をかける晴さんでしたが、
 それが、ことごとく相手の心に合う言葉だったから、面白いことに(^^;
 その少女は、母親との関係であれこれ悩んでいたようですけども、
 とくに言葉を交わすわけでもないままに、心晴れ晴れになったのが楽しい。

 

●リコーダーとランドセル (東屋めめ 先生) 

 図書館へ来たあつしくん、そこで小林くんに遭遇し・・・
 あつしくんは大人に、小林くんは小学生に間違われるのは、いつものこと(^^;
 そんな様子が面白く、さらにあつしくんの友人とも打ち解けてゆく小林くんが、
 年上ぶりながらもそう思われていない所も愉快でしたけど、小学生に慕われる
 彼を見て、吉岡先輩が嘆いていたのが最高潮に可笑しかったですね。

 

●鬼桐さんの洗濯 (ふかさくえみ 先生)

 コートを引き取りに来たお客様は天狗のモミさんでしたが・・・
 「なんでまたここに人間がいんの?」と凄んだものだから、シオさん怯えてます。
 まあ、脅したわけではなく、以前いたトキエさんのことを思い出していたのだとか。
 そこで語られるトキエさんの話は、ちょっと意外で、でも面白い内容でありました。
 また、トキエさんの現役年数にも驚かされましたし、茶子さんもこれから、ですね!

 

●ちぃちゃんのおしながき (大井昌和 先生) 

 12月16日、『繁盛記』9巻&『四季を食べる女』発売!
 そんな今回、インスタ映えするちぃちゃんの料理の数々が美味しそう。
 「インスタ」を理解できてない三葉さんに笑いましたけど、そこかしこで
 撮影が行われる様子が、時代だな~と感じたり・・・ 時代の去るのも早い。
 ルネッサンス・ネタが消費されていたのはショックでしたね(ぇ

 

●みっちゃんとアルバート (森長あやみ 先生)

 宅配便を受け取ったアルバートでしたが、荷物が動いて怯えています。
 中にカニが入っていたわけですが、みっちゃんは食べることを想像するものの、
 アルバートは食べるとは思っておらず、ペットにする所を想像していて面白い。
 この認識のギャップが可笑しかった今回でしたけど、それゆえに真実を知った
 アルバートの悲しみにしみじみしつつ、それでも美味しいのが罪深かったですね(^^;

 


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