五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ まんがライフオリジナル 感想①

2012年02月13日 | ◆4コマ誌③ まんがライフオリジナル

2012年3月号

 感想の書き方を模索中であります。

 本当なら記事1つでいきたかったのですが、ゴチャゴチャしてしまいそうなので、

 とりあえず、長文ピックアップと、短めの感想をいくつかの記事2本で試してみます。

 時間が取れなくなってきていますので、今までよりも縮小気味に・・・

 

 

以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)

 

 

 

●けんもほろろ (ハトポポコ 先生)

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 今回のお題は会話!

 女子高生の使用する「ヤバい」はマジやばい。

 どんな意味でも使えるけれど、それゆえ周りで聞いていると意味不明(^^;

 

 そんな“ヤバい”会話からスタートしました今回、「会話」がテーマではあったものの、

 バレンタイン(ホワイト)デー・ネタに目が行ってしまうお話でありました。

 ホワイトデーのやりとりを目にして、貰えない者としての哀しみを背負う女子が1人。

 そんな彼女が友人たちと、「貰えない者」同士で傷のなめ合いをしようと持ちかけますが・・・

 

 ここでのやりとりが面白かった!

 傷のなめ合いトークで盛り上がろうとするも思うようにいかず、

 さらに悲しみのどん底に落ちてゆく女子高生の姿がね、

 “因果応報”的でよろしかったです(^^; ちと可哀想な気もしますけど。

 それにしても、ホワイトデーにお返し貰う女子高生はエロいのか~、勉強になるな~(違

 

 

 さらにラストの先生が、生徒たちの会話に混ざろうとして傷ついてるのも面白。

 でも、ちゃんと“仕返し”がオチになっているあたり、一方的な攻撃になっていないのが

 印象悪くないんですよね~。

 ホワイトデー・トークの陰湿さも、「因果応報」でしっぺ返しになっていますし、

 こうした描き方が暴力性の衝撃を和らげているような気がします。

 

 このあたり、ハトポポコ先生の他誌作品『平成生まれ』との微細な違いになっているのかも。

 あちらも面白いのですが、私はこちらの作品にさらなる面白味を感じています。

 友達いない佐々木さんがよい“キャラ”してますよ(^◇^;)

 

 4コマ漫画としての1つネタの完成度も高めで、楽しい本作品。

 佐々木さんの友達作りは進展するのか? などなど、今後も楽しみです!

 

 

 

【3月7日コミックス発売!】

●東京メイト (戸田誠二 先生)

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 シーズンゲストで、3回連続ゲスト登場していた本作品。

 今回は【キャッチボール】と【ベースキャンプ】の2本。

 前者は、離婚後の母子が「キャッチボール」する姿を、両者の交流の象徴として描き、

 後者は、反抗期の息子に対する父の想いを、山登りの経験をいかした考え方に照らして

 描いたお話でした。

 

 【キャッチボール】での、しだいに息子の相手が自分では物足りなくなるだろう

 と考えつつ、「自分にできる事」をやろうと息子に向き合う母親像は、

 【ベースキャンプ】で、やはりきちんと息子に向き合う父親像と重なりながら、

 どちらも最高の「ホーム」を築いているという点で共通していることを示しています。

 つまり、家族(人間)と向き合うことの大切さと、「ホーム」という“場”の重要性、

 そうしたものが心を込めて確かに伝わってくる見事なショートストーリーとなっていました。

 

 東京という街に暮らす人々の悲喜こもごも。

 ときに悲しく寂しげに、ときに楽しく喜ばしく、それぞれの人生・生き様を感じさせてくれる、

 そんなステキな物語の数々。

 コミックスが3月7日発売とのこと。

 また、戸田先生の他2作品とも同時発売ということで、これは3倍楽しみです!

 

 

②へつづきます。

 


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