2018年8月号
表紙は、かき氷食べてキーンな部長代理さん!
海と青空を背景に、よくある夏の風景といった趣ですね。
他、花子さんはかき氷を運び、朝倉さんとあみかさんは大盛りで!
今月の「新しい物をニセモノと感じる心で賞」は、『ラディカル・ホスピタル』!
今回、柚月ちゃんの疑問「ほんもの?ニセモノ?」。
カニ風味カマボコがカニではないと知ってから、ニセモノを疑うようになったとか。
そんな所から、様々なものに本物か偽物かを気にするようになってしまい、
榊先生などに疑問をぶつける様子が面白かった!
ヤスじいの折れた骨のかわりに入れた人工骨頭を「ニセモノのほね」と
驚く柚月ちゃんだったものの、ヤスじいはそれを「新しい骨」だと説明していたのが
丁寧な答え方でよかったですね~。
何か新しい物が加わると、それを「ニセモノ」だと判定してしまうことは、
年を経てくるとありがちです。
それまで親しんできた物が、別の新しい物に変わると「ニセモノ」と感じてしまう。
アニメなどで声優さんが変わると、よく出てくる感覚なのではないですかね。
でも、それは「新しい」のであって、偽物ではないはず。
もちろん、山下さんの言う通り、「オリジナルへのリスペクトは大事」。
むやみにニセモノ判定せず、きちんと見極めるべきということでしょうか。
【最終回!】
●天子様が来る! (安堂友子 先生)
願い事を叶えてくれるフェアリーズたちの4コマ作品が、最終回!
最後は、【未来からの使者】ネタが満載の最終回となっていました。
「未来から来たお前自身」が忠告をしてくれる内容ですが、
とんでもない恰好で来た使者に、一体なにがあったのか知りたかった・・・
まともな格好の人もいましたけど、宝くじを買って高額当選した所、
家族がバラバラになり、人間不信から没落人生を歩むというヘヴィな内容で笑えない。
と思っていたら、宝くじは買わずに済んだものの、堅実な生き方が通常でないオチに笑!
また、やつれた女性が10代の頃の自分に会って、男で苦労するからと注意喚起した所、
【時すでに】遅しというか、この時点で方向性が定まっていたのは愉快(´▽`;)
気の毒ではありますけど、この性格では苦労しますわ。
他にも、通常のネタの数々が面白かったりでしたけど、これにて完結とは寂しい限り。
最終回らしいのは、最後のネタくらいで、アニキと舎弟くん、フェアリーズ総登場。
でも、やはり物足りなさと言いますか、もっと読みたかった感はありますね。
などなど、いつも通りな感じでの最終回。
天子様が「しばしお別れ(はぁと)」と言っていたのが気になりますが、はてさて?
本作は、願いを叶えるフェアリーズたちが、それぞれの個性にのっとった「叶え方」を
してくれることや、安堂友子先生らしいひねった内容になる点に面白味がありましたね。
正直、4コマ漫画としての完成度は、他の作品に比べても高かったように思ってますので
終了は残念ではありますが、長い間、楽しませていただきましたー!
【今月のピックアップ!】
●はこいり良品 (井上トモコ 先生)
正反対のものを並べると、対比の効果でどちらも印象が強まる・・・
「自分を180°変える方法」「そのままの自分を受け入れる」
なんて2つの本が並んでいると、両方に興味を持ってもらえるとか、
そんな話をするしおりさんと、納得する龍ノ介くん。
そこへ、最近よく来るお客さんがやって来て、どうもしおりさんに気があるらしいと
マキさんが述べたため、龍ノ介くんは気が気でない様子。
彼は、年下の体育会系で本を読んでこなかったタイプ。
一方、龍ノ介くんは文化系で年上の読書家という、正反対のタイプ。
そうした2人の対比が気になるお話でありましたけど、
紙しばい会での「オニ退治の話」と「うとまれるオニ目線の話」といった
異なる視点の話で、対比効果が生まれる内容も興味深い所でありました。
そして、体育会系の彼と文化系の龍ノ介くん、その恋の行方の対比も愉快。
潔く突撃する側と、ぐだぐだする側の成否の分かれ目は、面白かったですね。
まあ、決着はつきませんでしたけど、いつか龍ノ介くんも突撃しないと、ねえ?
などなど、龍ノ介くんにライバル登場かと気になりつつ、対比構造が興味深かった今回。
異なる2つの視点は大事ですよね・・・と感じながら、今後も楽しみです!
【その他】
●花丸町の花むすび (むんこ 先生)
花子さんとうめぼし兄の関係は、相変わらずな感じで・・・
うめぼしちゃんは夏休みのようですが、花子さんが里帰りについて尋ねた所、
親はいないという衝撃の返答が! 少女の心に土足で踏み込んだと後悔する花子さん。
うめぼしちゃんは気にしてないようでしたけど、その境遇は気になる所でしたね。
そして、店へやって来た兄に対しては、相変わらずぞんざいに扱う花子さんに笑!
ほとんど客として対応していないのが可笑しいですが、そのやりとりが楽しくて良い。
●大家さんは思春期! (水瀬るるう 先生)
8月7日、コミックス9巻・発売! そんな今回、癒されチエさん。
夏休み中でも、前田さんたちのために料理を作るチエさんですが、リフレッシュのため
レイコさんが「お風呂カフェ」なるものへ連れてゆくことに・・・なんてお話でした。
昼間のお風呂にぜいたくを感じるチエさん、そんな彼女の無防備さを楽しむレイコさん。
エステでふわぁぁぁ~となったり、カフェ、足つぼ、ごろ寝と、満喫するチエさんが良い感じ。
そして帰宅後、癒され過ぎたゆえにダラけるチエさんが珍しかったですね、たまにはいいかも。
●瀬戸際女優!白石さん (櫻井リヤ 先生)
シングルマザーと娘の物語、しかも舞台のオファーが来た白石さん・・・
ですが、娘が自分と似た境遇の、しかも母親役を演じることになり、困惑しています。
酒に溺れる母を見て、あんな大人にはなりたくないと思っていた日々だったため、
どう演じてよいのかわからない・・・というのは、辛いことだと感じさせられましたね。
そこで、実際に会いに行ってみると、態度こそつっけんどんなものの、互いに気にしていた
風でもあって、歩み寄っていた感があったのはよかったですね。 母娘の和解、面白かった!
●茨城ってどこにあるんですか? (真枝アキ 先生)
今回、水戸の偕楽園へやって来た鈴子さんたち。
2~3月の梅まつりも気になりますが、好文亭やそこから見える庭の風景もよさげですね。
そして、佐伯くんの解説も興味深いものでしたし、印刷所の営業・上国料くんと組もうとした
ユニット名が「桜田門外の変」なのは笑! 佐伯くんが水戸で、上国料くんが薩摩だからて(^^;
また、偕楽園を造ったのが水戸斉昭なので、水戸光圀は無関係とチェック入れる鈴子さんも愉快。
歴史関連の話題に惹かれつつ、納豆像や、上国料くんを気にするミライさんも楽しかった!
●軍神ちゃんとよばないで (柳原満月 先生)
武田軍4つの陣のうち3つと戦い、いずれも信玄ではなかったと判明・・・
だとすれば残り1つが信玄の陣と考えられるものの、虎千代さまは団子づくりに夢中(^^;
それを見た弥太郎が陣中食と考え、実際に持ち去ってしまい、唖然とする虎千代さまに笑!
しかし、おかげで金津新兵衛の軍に弥太郎が加わり、優勢になっていたのも面白かった。
お団子の方は甘すぎて不評でしたけど(´▽`;) その後、翻弄される金津軍でしたが、
なるほど、第4の陣の指揮官は勘助だったのですね、これは手ごわい。 さて、どうなる?
【まんがタイム 月間新人賞】
・モブオくんと天然ちゃん (あきさと 先生)
存在感の薄い少年と、彼を気にする少女のお話。
エリカさんが恋をしている相手は、存在感が薄いため「モブオ」と呼ばれる目金くん。
猫を拾った縁で知り合ったとのことですが、クラスメイトじゃないんですかね(^^;
そんな2人の関係が気になる4コマ作品。
存在感の薄さが味になっているモブオくんに対して、天然風味のエリカさんの反応が
面白味になっている印象ですが、モブオくんもけっこう天然なのでは?
エリカさんの天然さは可愛らしさにもつながっていますし、
その点に魅力ありますので、つづきに期待したい所です。
遅れに遅れてしまっているので申し訳ないです…
記事楽しみにしてま〜す!
少しずつ追いつこうと思っていますので、何とか頑張りたい所です…来週も忙しそうですけども