単巻完結の4コマ作品です。
『3.11 東日本大震災 君と見た風景』 (平井寿信 先生)
「あの瞬間が奪っていったもの」 「僕らの人生に残したもの」(オビ文より)
ブログサイト「言戯」に掲載された震災当時のエッセイ4コマに、
描き下ろしを加えた作品となっています。 震災以降、私もブログの方で拝読していました。
タイトル通り、東日本大震災のときの様子を描いたもので、
宮城県在住の平井先生ご自身と、妊娠9か月の奥様、4歳の娘さんの置かれた状況が、
赤裸々に語られています。
はじめ、地震が頻発していたところから始まり、しかしやがてそれにも慣れてしまい、
余裕をもって過ごしていたら、3月11日にその「日常」が崩壊してしまう・・・
その状況と衝撃が、エッセイというカタチでもって描かれているのは非常に興味深いです。
その状況での心情・行動はもちろん、そこから導き出される震災時の必需品などについて
知ることができるのもタメになるかと思われますし、生活の崩壊から立ち直るため、
どれだけ多くの人々と共にふんばることが大切か、そうした感覚を覚えられる作品ですね。
このような実録ともいえる作品は、さまざまな意味で資料となりえますし、
ある程度、私にとって「自戒」ともなった気がします。