五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ 「お気に入り」4コマ漫画 1巻作品いろいろ

2014年09月14日 | ◆「お気に入り」  4コマ漫画

「お気に入り」4コマ漫画1巻作品いろいろです。  

他にも数点ありましたが、数が多いので、紹介は次の機会に・・・

 

 

 

『鉄仮面のイブキさん』1巻 (市川和馬 先生)

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 【試し読み可】 「無表情≠無愛想」 (オビ文より)

 まったく表情が変わらない少女・イブキさん。

 そんな彼女に興味をもった隣の席の喜多くん。

 2人の交流を中心に、繰り広げられるコメディ4コマ作品です。

 

 無表情なイブキさん。

 一見、何事にも動じず、冷たいように見えるものの、表情が変わらないだけ。

 内面は感情豊かでお茶目な普通の少女であり、

 その表情と内面のギャップが面白味につながっています。

 

 そして、彼女を観察しているのが、隣の席の喜多くん。

 彼の視点と干渉が、イブキさんの個性を魅力的に感じさせていますね。

 たとえば、表情からは彼女の感情を読み取れないので、

 ジェスチャーで表現してみたらどうだろう、と提案した所、

 スキップで喜びを表現するイブキさんなのですが、無表情なので妙に可笑しかったり、

 ハデに転んでも表情は変わらなかったりと、行動と表情の食い違いが楽しいです。

 

 本来であれば、キャラクターの表情はマンガの記号として、

 その人物の感情を表す大切なファクターかと思うのですが、

 それを封じてしまい、感情を読み取りづらくすることで、

 むしろ面白さを増している作品だと思えます。

 

 また、イブキさんの感情を読み取ることができる親友・相楽さんや、

 笑顔を作ることにかけては芸術的なまでの先輩・哀原さんなど、周囲の人たちも個性的。

 イブキさんの無表情が、読んでいるうちに可愛く思えてくるのも良いですね。

 ワタシ的注目作であります!

 

 

 

『ポイズンガール』1巻 (瀬野反人 先生)

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 【試し読み】 心優しいのに毒舌な少女が繰り広げるポイズン4コマ!?

 心優しき優等生でありながら、ひょんなことから毒舌体質となってしまった少女・薬丸桃子。

 そんな彼女の毒舌が、周囲を巻き込み爆発しまくる様子に、面白味のある4コマ作品です。

 

 たとえば、人から挨拶されて、本音は「おはよう!いい朝だね」と思っていたとしても、

 口から出るのは「あなたの挨拶さえなければ、いい朝だったのに」となってしまう薬丸さん。

 そうした毒舌が他人に突き刺さりつつも、何だかんだで受け入れられている彼女。

 【いさぎよいバカ】ツン子さん、【クラス一の喪女】委員長、【存在感のないマゾ】麻曽谷くん

 といった友人たちの、毒舌への反応が愉快ですね。

 

 ツン子さんへは、「金髪でツインテ生やせば萌えキャラ気取れると思うなよ!」、

 委員長へは、「ありがとう、ガリ勉ぼっちメガネ!」、

 麻曽谷くんへは、「脳に食べる方のミソ入ってるの?」などなど、

 もうヒドイ言葉の洗礼が、次々襲いかかる様子が面白おかしいのですけども、

 それでも皆は、薬丸さんをむげには扱わないあたり、良い友人たちです。

 元の薬丸さんの性格を熟知しているゆえ、でしょうね。

 

 毒舌を中心にしてはいますが、気軽にコミカルに楽しめる4コマ作品となっています。

 薬丸さんの毒舌が“ボケ”の役割、友人たちの反応が“ツッコミ”となっているため、

 ギャグとして成立しているのだと感じる内容。

 やがて、「一見美少女な沢田さん」も参加して広がる毒舌空間。

 その刺激がクセになりそうな面白さがあります!

 

 

 

『うしろのご先祖さま』1巻 (勇人 先生)

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 【試し読み可】 「不思議でほっこり ユーレイコメディー開幕!!!!!!!!!!」 (オビ文より)

 OLの遊佐菜々緒さん(23)が、お盆にご先祖さまをお迎えしたところ、

 帰れなくなってしまった3人のご先祖さまが、部屋へ居ついてしまうことに・・・

 そこから始まる可愛らしくて温かい、コメディ4コマ作品です。

 

 ご先祖さまと言いながら、外見は子供のようで、

 精神年齢まで、その姿にふさわしくなってしまった3名。

 菜々緒さんの祖父・正宗さん、明治時代の梅さん、そして石器時代のハナさんと、

 時代ごとの違った個性をもつ面々が、菜々緒さんと共同生活することに。

 子孫である彼女を見守りつつ・・・ と思いきや、比較的まともなのは正宗さんだけで、

 あとの2人は子供のようにはしゃぎながら、現世での生活を楽しいでいる様子。

 

 そうしたにぎやかな日々が、心温まる楽しさに包まれているお話です。

 ほとんどの登場人物が純粋なので、ピュアな空気感が魅力になっていますね。

 これは勇人先生作品にみられる特徴で、『はなまる幼稚園』などを楽しめた方であれば、

 じゅうぶん期待に応えられる作品かと思います。

 

 まんがくらぶオリジナルにて連載中!

 隣の住人・静さんなども加えて、外の世界へも広がりを見せるご先祖さまワールド。

 一般的な4コマ漫画のコミックスとは、サイズが異なっていますので、探す際はご注意を。

 気楽に読めて、温かな作風が心地よい4コマ作品です!

 

  

 

青春過剰Sisters』1巻 (ぼるぴっか 先生)

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 【試し読み可】 「めくるめく5人姉妹の恋と欲望の青春絵巻。」 (オビ文より)

 七草桔梗さん(高校2年)は、5人姉妹の3女。

 長女(社会人2年)、次女(大学2年)、4女(中学2年)、5女(小学2年)と、

 さまざまな2年生のそろった姉妹たちの、過剰なる青春の日々を描いた4コマ作品です。

 

 一般的には、中2病なんてものが有名ですが、

 この5人姉妹は、それぞれ「〇2病」をわずらったような性格をしていて、

 そうした言動が面白味になりつつ、恋模様=百合要素を加えた内容となっています。

 中心となる主人公・桔梗さんは、重度の中2病だったこともあって、

 コミュニケーション力が不足しており、ぼっち生活に突入してしまいますが、

 憧れの「川崎さん」への恋心や、姉妹たちとの交流を軸に、物語が展開します。

 

 その中で繰り広げられるあれやこれやが、ハイテンションなコメディ作品。

 自慢げでウザさ満点の社会人・萩野さん、根拠なき女子力を誇る大学生・尾花さん、

 現役中2病の中学生・葛葉さん、ぬいぐるみのフランソワを友とする小学生・撫子さんと、

 それぞれ強烈な個性をもつ姉妹たちのやりとりは、かなり可笑しな空気を醸し出すのです。

 

 桔梗さんの恋を応援する5人姉妹との交流から、

 やがて桔梗さんの想い人「川崎さん」を交えつつ、しだいに百合要素が色濃くなります。

 むしろ、ぼるぴっか先生の作風としては、これこそが真骨頂!

 そこから本番が始まると言っても、過言ではないでしょう。(物語の本番という意味ですよ?)

 まんがタイムきららミラクにて連載中!

 何度かのゲストを経て、ようやくコミックスとなった作品ですので、

 雑誌読者としては感慨深かったりも・・・ なので、今後が楽しみです!

 

 

 

『ゆずりはコーポレーション』1巻 (しんと 先生)

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 【試し読み可】 女子高生による起業4コマ物語!

 大企業の令嬢・ゆずりはさん。

 ある日、父親から1000万円を渡されて、それを10倍にするまで

 帰って来てはならないと言われたため、友人たちの協力を得つつ、起業をめざすことに・・・

 

 といった感じの作品で、「女子高生の起業」を主軸に、

 少女たちの交流が面白おかしく描かれる4コマ作品になっています。

 主人公であるゆずりはさんは、元手を持っている以外は大した取り柄もなく、

 前途多難ではあるものの、面倒見がよく金銭の計算が得意な薫さんや、

 手先が器用でマスコット作りが趣味の彩音さんなど、友人たちの助力が頼みの綱。

 そんな女子高生たちが、いかにして事業をつくりあげてゆくのかが見所となっています。

 

 起業に必要なあれこれについての解説や、

 どのような手続きをするのか、そして具体的にどう動くのかなど、

 なかなか興味深い内容ではありますが、お話としては難しくないので、

 これといった気構えなどなく楽しめるかと思います。

 

 基本は、夢見がちで頼りないゆずりはさんを中心にした

 女子高生たちのやりとりが、可愛らしくて愉快といった風味ですので、

 その延長線上で起業物語を堪能する感じですかね。

 やや現実的でないかな? と思われる部分もあって、

 必ずしも起業モデルとして成り立つわけではないですけども、

 それでも起業をめざすための流れのようなものは、じっくり楽しむことができます。

 まんがタイムきららミラクにて連載中! 彼女たちの先行きに、注目ですね!

 

 


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