五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ 今月のナポレオン

2014年05月06日 | ◆[不定期] ヤングキング・アワーズ

ヤングキングアワーズ 2014年6月号

 今月の『僕らはみんな河合荘』感想はこちら

 

 

 

 

以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)

 

 

 

 

 

●ナポレオン -覇道進撃- (長谷川哲也 先生)

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 プロシア王妃ルイーゼの怒り!

 フリードリヒ・ヴィルヘルム3世の奥方にして、

 プロシアにおける反フランスの中心人物とも言えるほど、苛烈な女性。

 その彼女が、度重なるナポレオンの横暴にお冠で、

 夫をたきつけ、対仏への決意を促し、ついにフランスとの戦端を開かせることに・・・

 ここに、ドイツ・ポーランド戦役が始まります。

 

 

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 短い平和は終わりを告げ、新たなる戦いへ・・・

 ナポレオンがルイーゼ王妃を「美人の王妃」と評しつつ、

 彼女が「戦闘を見たがっていると聞く」「見せてやろう」と言葉を続けているのが、

 王妃への敵意というか対抗心のようなものを感じさせてくれて、思わずニヤリとしましたね。

 

 また、ここで「大隊方陣」と呼ばれる進軍隊形について、説明があったのは興味深く、

 ナポレオンによる兵の運用が、高度な柔軟性を志向しているのだと、うかがえます。

 かつてフランス軍は7年戦争において、プロシア軍に苦しめられたらしく、

 そのあたりから応用をきかせるようになった、とも言われていますね。

 そして、その柔軟性を形にできるのが、ベルティエと参謀本部、

 各軍を率いる元帥たちの力量に負うところが大きいと、示されている場面は圧巻でした!

 

 

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 ゲルハルト・フォン・シャルンホルスト。

 プロシアの軍人であるシャルンホルストさん。

 後に、ドイツの軍艦に名前が付けられるほどの著名人であります。

 

 かなり優秀な人物で、プロシアの軍制改革者として有名になるのですが、

 この時はまだ、プロシアの古参将校たちが壁となり、思うような改革はできなかったらしく、

 「プロシア軍は老人クラブに堕落している」などと、厳しいことをおっしゃっておられる。

 しかし確かに、7年戦争をかのフリードリヒ大王のもとで戦った古参の軍人たちは、

 その栄光に浴しているためか、現状維持を望む気分が強かったようで、

 シャルンホルストさんの言うことも、間違ってはいないのですよね。

 

 ただ、ブリッヒャー将軍などの理解者もいたようで、

 ここでも、フランスのカルノーを引き合いに出しながら、軍隊内での体罰をとがめていたり、

 改革の芽がプロシアに存在していることを感じさせてくれます。

 けれど改革のためには、1度こてんぱんに敗れなければならないと考えているところが、

 シャルンホルストという人物の凄味になっていましたね。

 彼の真価は、まさにナポレオンの没落期に証明されることになるのですが、どうなることか。

 

 

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 フランス対プロシア、戦闘開始!

 プロシア軍はルードヴィヒ親王が指揮を執り、

 余裕を見せますが、その結果は散々なものでした。

 

 密集隊形のプロシア軍に対して、フランス軍は散兵戦術。

 敵をなめきっていたルードヴィヒ親王の軍は、

 ランヌ率いるフランス軍によって、恰好の標的に。

 さらに、側面からの攻撃がダメ押しとなり、ついに指揮官である親王自身が戦死!

 「ルードヴィヒ親王は名もなき伍長に殺された」という言葉が、重くも痛快に響きます。

 

 それにしても登場時、ルードヴィヒ親王が「フリードリヒ大王の孫」と紹介されてましたけど、

 どうでしたっけ・・・ 私も詳しくは知らないのですが、「孫」だったかどうか自信がないですね。

 

 

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 イエナ・アウエルシュタットの戦いへ・・・

 まずナポレオンは、山上に砲を並べ、敵を討とうと考えているようですが、

 その砲を運ぶことが困難であるとランヌに意見されています。

 が、何やら陛下には秘策があるようで・・・?

 

 フランス軍とプロシア軍、双方の主力のよる決戦が近づいてきましたが、

 ここで大活躍することになるのは、ダヴーですよね。

 イエナ・アウエルシュタットの戦いが、どう描かれることになるのか・・・

 ナポレオンの秘策とは? もろもろ気になりつつ、今後も楽しみです!

 

 

◆ ヤングキングアワーズ 感想

 


◆ 今月の河合荘

2014年05月06日 | ◆[不定期] ヤングキング・アワーズ

ヤングキングアワーズ 2014年6月号

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 「私がみちゃったアフレコ荘2」は、麻弓さん役の佐藤利奈さんの質問が嵐を呼ぶ!?

 あーたしかに、発音よくわからないですよね。 私は↑で読んでますけど、↓も聴きますし。

 それにしても宮原先生は、佐藤さんを「キレイな麻弓さん」と心で呼んでるとのことですが、

 はたして、それは良いことなのかどうなのか(;´∀`)

 

 

 

 

以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)

 

 

 

 

 

●僕らはみんな河合荘 (宮原るり 先生)

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 今回、佐久間くんがやって来ての夕食・・・

 彼を含めた河合荘の面々の、会話がはずみます。

 話題は、律さんの脱ぼっち談義から(^^;

 前村さんとの付き合いを心配する彩花さんでしたが、

 以前よりは「いい距離感」とのことで、律さん自身は嬉しそう。

 

 

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 春は、変化の時期。

 宇佐くんが感じる律さんの変化は、そのまま彼女の彼への信頼を示していますね。

 「俺にいろいろ報告してくれる」なんて、感慨にひたっています。

 

 さらに、女性からみた宇佐くん評が面白い。

 麻弓さんには「ヘタレで対象外」と酷評されてますけど、

 佐久間くんは「モテると思うっス」と擁護意見。

 クラスの女子がいいと言っていたというのが根拠で、

 「ヘタレ」ではなく「優しい」という評価になっているのが、視点の違いですかね。

 

 そんな評価を聞いて、まんざらでもなさそうな宇佐くんでしたが、

 彩花さんが律さんに話をふったことで、「ドキッ」!

 ところが、律さんの反応は「へー・・・よかったね」と嬉しそう。

 ヤキモチ的な反応もなくて、宇佐くん、お気の毒・・・

 ではありますが、律さんが嬉しそうだったのは理由があるので、悪いことではないですね~。

 

 それにしても、気になったのはシロさんのパソコン。

 ハッカーごっこに使ってました(タイピングでハッカー気取りも可笑しいのですが)けど、

 パソコンを出したことに対する住子さんの反応が、なんとなく慈愛のまなざしというか、

 やさしげだったのが気になりました。 シロさんの「小説」と関係あるのですかね。

 シロさんが「ネットにはつながない」と言っていたのも、少し引っかかります。

 

 

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 そして、シロさんの小説話から、恒例(?)のリレー創作へ。

 以前のおとぎ話が、かなりツボだったので、これは嬉しい!

 今回は、『勇者ウサの冒険』ということで、宇佐くんを主人公に、すてきな冒険譚が・・・

 

 まずは、麻弓さんが創作開始。

 DT村の勇者ウサが旅立てないとか、特産品がチェリーだとか、賢者になるとか、

 どれもこれも隠喩めいていて可笑しい(*゜´∀`゜)

 そこから、賢者リツが登場するものの、口を滑らした宇佐くんに怒った律さんが、

 勇者ウサを悲惨な方向へ引っ張って行っているのが面白すぎた!

 

 一方、住子さんが幻想的に生み出した吟遊詩人マユミと魔法使いサヤカを、

 佐久間くんが現実で装飾していたことを、「ブレイブストーリー」と称していたのは大笑い!

 彩花さんの反撃も、かなりえげつなかったですし(^◇^;)

 ってゆーか、釘バット持ってるじゃん! 最後、佐久間くんボロボロになってた(;;)

 勇者ウサも、律さんによって哀しい末路へ導かれてましたけどね!

 

 

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 宇佐くん評に、律さんが嬉しそうだった理由。

 佐久間くんに慕われている宇佐くんを、「優しい」と述べる律さん。

 そんな彼の良さが、佐久間くんのクラスメイトにも伝わっていることに、

 律さんは嬉しさを感じていたということだったんですね~。

 でも、そんな律さんの思考に、頭を抱える宇佐くんは、恋愛的には前途多難か。

 

 などなど、佐久間くんがやって来ての食事風景が愉快だった今回。

 律さんの宇佐くんへの意識は、まだまだ微妙といいますか、よくわからない所ですけど、

 2人の距離は、だいぶ縮まった感はありますよね。

 しかし気になるのは、前回の男子くんの存在。

 彼がどう関わってくることになるのか・・・ 今後も楽しみです!

 

 

◆ ヤングキングアワーズ 感想