五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ まんがタイムきららミラク 感想①

2013年12月16日 | ◆4コマ誌④ まんがタイムきららミラク

2014年2月号

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 表紙は、ついに1月9日よりアニメ放映開始の『桜Trick』

 季節先取りの桜が咲く中、メインの2人、優&春香が並んで仲睦まじそうにしています。

 キスの嵐が吹き荒れる1月が、待ち遠しいですねえ。

 

 

 今月の「次号より連載開始で賞」は、『ゆずりはコーポレーション』

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 女子高生が起業をめざす物語。

 資金あり、商品開発あり、お金の計算ありと、

 3人それぞれの役割分担が、そのまま個性につながっている所が面白いですね。

 会社をつくるためには、どのようなものが必要かを、わかりやすく楽しく描いているのが、

 好感触な4コマ作品。 次号より連載開始とのことで、期待です!

 

 

 

【最終回!】

●Good night! Angel (柊ゆたか 先生)

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 1月27日、コミックス3巻・発売! ・・・ですが、最終回!!

 最後は、パジャマパーティする少女たち。

 ハゲワシとの決戦で、奈落へと消えたはずのゆりっぺでしたが・・・?

 

 そこは、みごとなチームプレイで救出成功。

 ただハゲワシが、ゆりっぺを見送るように、笑顔で落ちて行ったのは印象的でしたね。

 まあ彼の事ですから、このまま終わったわけではないでしょうけども、

 何かこう、やりとげた感を出していたのが、ちょっとカッコイイとか思ってしまいましたよ。

 

 その後のパジャマパーティ。

 ゆりっぺの発案ですが、みんなへの感謝をこめた言葉が微笑ましかった。

 友達がほしいという彼女の願いは、いつの間にか叶っていたわけで、

 ようやく、仕事仲間だったあやめさんやリカさんたちも含めて

 「友達」と呼ぶことができていたのは、大きな前進だと感じられます。

 

 そして、仕事仲間ではない、一般人の友達であるカナ&ネネ。

 ゆりっぺにとって2人との関係は特別ですね。

 闇の世界で生きてきた彼女が、“ふつうの女子高生”として得た、初めての友達。

 ハゲワシとの戦いを経ても友達でいてくれる2人の存在は、ゆりっぺにとって本当に大きい。

 カナさんとは、ちょっと百合っぽい雰囲気まで出しちゃって(^^;

 

 エンジェルの「おやすみなさい」は、永遠の別れを意味するもの。

 けれど、ゆりっぺがカナさんにかけた同じ言葉は、決して「永遠」ではないはず。

 ちょっと寂しいラストになってしまいましたが、それゆえに、胸に迫るものがありました。

 ふたたび闇の世界へと戻ってゆく天使たち。

 「血に染まった手」をもつ彼女たちは、日の当たる場所にはいられない。

 それでも、ひとときの安らぎを得たあの日々は、かけがえのない思い出になるのでしょうね。

 

 などなど、長々と書いてしまいましたが、

 本誌でも1,2を争うほどの好き作品でしたので、終了はまことに残念であります。

 コミックス完結3巻は、1月27日発売! 楽しませていただきましたー!!!

 

 

 

【今月のピックアップ!】

●青春過剰Sisters (ぼるぴっか 先生)

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 今回、ついに川崎さんが登場!

 桔梗さんの想い人ということで、気になってはいました(主に性別)が、

 どうやら「やはり」女性だったようですね~・・・と思いきや、女装男子疑惑が!?

 

 そこで、萩姉が確かめるべく、セクハラを強行してたのはヤバかった!

 ところが川崎さん、平気だからと気にもしていないのが大物すぎ。

 と言いますか、ぼるぴっか先生作品らしい強化型百合人間だったのが面白い(´▽`;)

 おとなし系をイメージしていたのですが、まるで正反対の活動系。

 ハイスペックで女の子好きというから、もう独壇場でしたねえ。

 

 桔梗さんの想い人ということで、百合っぷる的に合うんじゃないか?

 とも思えるのですが、川崎さんが迫ってくると、「恋人同士でないと許可がおりません」

 なんて自制している所から、桔梗さんの本気がうかがえたのは好感触でした。

 本気だからこそ、ハンパなことはできないのですよね。

 

 下の名前で呼ぶことも恥ずかしがったり、今回の桔梗さん、かなり可愛らしかったぞ!

 川崎芹菜さんの登場で、物語は面白さを増してきました感バリバリ。

 ぼるぴっか先生の本領とも言える、百合方面へ突っ走ってゆきそうな気配もあり、

 ますます今後も楽しみです!

 

 

 

【ゲスト作品】

●ハルソラ行進曲 (そと 先生)

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 工業高校の女子を描いた4コマ作品。

 ものづくり大好きな若乃さん。

 彼女と一緒の班になった寡黙な少女やなぎさん。

 そんな2人を中心にした、工業高校でのものづくりにふれる日々。

 

 晴空工業高校に入ってから、初めての実習ということで、ウキウキ気分の若乃さん。

 工場をやっていた家の娘である彼女にとって、ものづくりは生活そのものだったらしく、

 本当に好きなんだな~ということが伝わってくるのは、楽しいですね。

 けれど実習では、「好き」が空回りしてしまって、うまくいってないのがご愛嬌(^^;

 一方、寡黙な美少女やなぎさんは、実習がうまくできずに、若乃さんと補習をすることに。

 

 ・・・なんて感じのお話でしたが、ものづくりが好きな少女と、興味を持っていない少女。

 この2人の組み合わせが、ものづくりというテーマを心地よく感じさせてくれる作品に

 なっていたように思えます。 次号も登場のようですし、期待ですね!

 

 

 

●ワケありずむ Complex (島崎無印 先生)

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 ワケあり少女の住むアパートは、ワケあり物件!?

 蝶野繭子さんは、ワケあって1人暮らしを始める女子高生。

 大森小巻さんが管理人をつとめるアパートにやって来たものの、

 そこは何やらワケあり物件だった!? ・・・なんてお話。

 

 繭子さんと小巻さんは同級生。

 なのに、1人は店子で、1人は管理人(兼大家)というから面白い関係。

 しかもアパートには、幽霊さんがたくさんいて、繭子さんは「みえる人」なため、

 いろいろ大変なことになっています(^^;

 

 そんな様子が楽しいのですが、繭子さん自身は「みえる」ことで、

 今まで嫌な思いをしてきたらしく、そのあたりもドラマとして興味を引かれるポイントです。

 まあ、小巻さんも「みえる」のに、嫌な思いをしていないのが面白かったりしますけど。

 この2人の関係を中心に、幽霊たちが住むアパートでの暮らしが描かれる4コマ作品。

 もっと幽霊たちの個性も楽しみたいですし、つづきに期待です!

 

 

②へつづきます。