まんがタイム ２０１３年８月号より
アニメ絶賛放映中！ よく動いていたのが良かったですね～。
ペースが早いかな～とも思いますが、５人そろってからが本番と考えれば、楽しみです！
コミックス８巻も発売中！ 8.5巻は、８月７日に発売です！
以下、ネタばれあります。 （未読の方はご注意ください）
●恋愛ラボ・特別編 （宮原るり 先生）
今回の主役は、小学生時代のヤン！
中学受験をひかえた時期の彼とリコのお話。
前回のリコと祖父の物語とリンクしながら、ヤン視点でつむがれる内容となっています。
陰口をたたかれることに慣れている小学生というのもスゴイですけど、
真正面から「ヤな奴」と言われても、大して動揺していないのは大物すぎるぞ、ヤン(^^；
もちろん、それを言ったのはリコ。
そこから始まる彼女との交流は、前回と同じですが、
今回はヤンの心情を中心に描かれているのが、面白い点でした。
リコの成績が上がってゆくことに驚くヤン少年。
さらに、リコの語彙の豊富さに感心したりも。
けど、自分が知らない言葉を披露されても、知っている風を装っていたのは、
彼のプライドの高さをうかがわせていますね～。 まあ、これくらいはよくあることですが。
また、ヤン自身の進路についての話も出ていましたが、
たしか、南中へ行ったことは意外だった、みたいな話を本編の方でしていましたよね。
本来なら名門校をめざしていたはずの彼が、なぜ普通の中学へ通うことになったのか？
というのも気になっていた点でしたが、今回は、そのことについても判明していました。
まさか、リコの近くにいたいからじゃないよね～とか思っていたこともありましたけど、
さすがにそれはなかったか(´▽｀;)
嫌われ者だったヤンに変化が・・・？
リコを通じて、他の生徒たちもヤンから勉強を教わりたいと考えるように・・・
２人が交流している様子をみて、ヤンへのイメージに変化が現れたというのは面白い。
やがてリコを中心に、ヤンと打ち解ける生徒たち。
このことが、ヤンに大きな変化を与えることになったことは、疑いようがありません。
母上からも指摘されていますね、「楽しそう」だと。
まあ、教えがいのある生徒＝リコの存在が大きいみたいですけども。
そして、リコにふりかかった悲しみと、ヤン自身の問題と・・・
前回、描かれていた通り、リコに悲しい出来事が起こってしまいますが、
ここでもヤンは、リコ自身がどうしたか、いかに努力したかを重んじる発言をしていますね。
このあたりのしっかりとした考え方は、彼の軸になっている気がします。
マキに似ているというかな、「自分の力」への信頼のようなものを感じましたよ。
さらに、リコの笑顔の違いに、寂しげな想いを抱いているのも興味深い所。
彼は彼女の朗らかな笑顔が好きなのでしょうね・・・
また、リコの語っていたことわざを引用して、
自分の進路について受け容れているのも、微笑ましかった。
もし、リコとの交流がないままだったら、
彼はここまで冷静に受け止めることはできなかったかもしれませんね。
リコとの再会・・・
いりきみ塾で、藤女の制服を着た女子・ミカと出会うヤン。
ここでリコのことを尋ね、生徒会に入ったことを聞き、
彼女が変わってしまったのでは？ と考えるヤンは、少し残念に思っているようにみえます。
彼は彼女の明るい笑顔が好き。
だからこそ再会のとき、笑顔を取り戻したリコをみて、ヤンは安心したわけですね。
今回のお話があってはじめて、このときの言葉の意味を理解できるとは(^^；
う～ん、しかしこうなると、実はヤンが無自覚にリコのことが好きなのでは？
という疑惑が、かすんでしまうかもですね～。 心配していたというのが大きいようですし。
まあ、まだ疑惑は完全に晴れたわけではないんですけども・・・
などなど、ヤンを通じて描かれた今回の話は、
ヤンのリコに対する評価や心情を感じられただけでなく、
ヤンの進路の理由や、彼と彼女の再会の背景にあるものを
知ることができる内容となっていました。
最後、リコを見送るヤンの表情に、彼のやさしさを感じつつ・・・ 今後も楽しみです！