五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ ヤングキングアワーズ 感想

2013年07月04日 | ◆[不定期] ヤングキング・アワーズ

2013年8月号

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 今月の『蒼き鋼のアルペジオ』感想はこちら

 今月の『僕らはみんな河合荘』感想はこちら

 今月の『ナポレオン -覇道進撃-』感想はこちら

 今月の『ドリフターズ』感想はこちら

 

 表紙は、『僕らはみんな河合荘』より、水中で本読む律先輩!

 オイオイ無茶すんな~・・・ って、イメージですよね(^^;

 水の表現が涼しさを感じさせて、よい感じです。

 

 

 『球場ラヴァーズ』は、課題がC評価で、まだまだの日南子さん、「カープのC」が救いかな?

 お隣さんはA評価、なおかつ巨人ファンという、日南子さんにとってのライバル感が面白い。

 彼女の正体には驚きましたが、だからこそ叱咤をこめた励ましが、あたたかく感じられます。

 

 『ワールドエンブリオ』は、ワスレナグサの脅威が人類を襲う絶望の展開。

 大切な“家族”を失ったリクの落胆は大きく、もう抗うことも・・・と思われた矢先、現れた巫女。

 彼女のビンタが不意打ちすぎて笑いましたけど、これで希望も見えてきた? 最後も、笑!

 

 『〇ア部!葉桜中学アニマル部』は、コミックス1巻が7月30日に発売!

 そんな今回、身体は大きいけれど気が優しく、ゆえに弱い犬・サクラを鍛えようとするお話。

 ・・・だったのですが、サクラよりも先輩の反応が面白い! サクラは、優しさが魅力ですね。

 

 『それでも町は廻っている』は、歩鳥の妹・ユキコさんのお話。 剣道やってる小学生。

 練習試合メンバーを決める勝負で、ズルをしているのが、たくましいというか狡猾というか。

 先生もかばう気持ちでフォローしたんでしょうけど、増長させちゃねえ(´▽`;) 将来有望か?

 

 『スピリットサークル -魂環-』は、コミックス2巻が7月30日発売! ですが今回、何か変?

 目覚めたフータが、過去生のフロウになってしまった!? 語り口、姿勢がフロウそのもの。

 そうした様子が面白おかしかったのですが、想像以上に厄介な状態に・・・ こりゃ怖いぞ。

 

 『リュウマのガゴウ』は、王都に押し寄せる新種の“色皮”の軍団 vs 10蓮隊将!

 さすがの活躍を見せる10蓮隊将に、あの恐るべき新種が次々と撃退されてゆくのは痛快。

 ただ、難民を巻き添えにしたりと、容赦ない行為が気になります。 “枝なし”って、あいつか。

 

 『カラメルキッチュ遊撃隊』は、中央ユーロにたどり着いたカラン一行。

 メルやイラが街に溶け込む中、カランだけは孤立しながら、1人で楽しむ姿がどこか寂しい。

 イホージンも共に暮らす街で、それでも「壁」は存在しているか・・・ 次回、クライマックス!

 

 『トランスノイド』は、コミックス1巻が7月30日発売ということで、巻中カラーでの登場!

 剣菱の娘・ミチカと、なぜか共にいる睛香とアダムス。 しかし2人の関係も、強固ではない。

 彼女が彼を支配下に置くやりとりが面白かったですが、それ以上に、宇宙保安官が最高!

 

 『天にひびき』は、定期公演へ向けた練習で、オケをなめらかに仕上げてゆくひびきさん。

 一方、梶原くんも彼女を気にしつつ、自分なりに完成させてゆく姿が、好印象でありました。

 その後の久住くんの行動には驚きましたが、波多野さんを置いてけぼりにしてたのは遺憾。

 

 『並木通りアオバ自転車店』は、『アオバ自転車店へようこそ!』4巻、発売中!

 5巻も7月29日に発売とのことですが、そんな今回、自転車カップル・モリオ&ナギサの話。

 ナギサ父に会うモリオ君でしたが、周囲の心配(?)をよそに、競輪に燃える様子が面白!

 

 

 

以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)

 

 

 

 

●起動帝国オービタリア (大井昌和 先生)

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 コミックス1巻、発売中!

 人が中に住めるほど巨大なロボットを、操縦することになる少年の物語。

 色々ありましたが、ついに巨大ロボ=オービタリア“蒼の終国”が動き始めました。

 

 今はまだ、どこへ向かうか、何をするのかもわからない状態ですが、

 そこに暮らす人々は、「管理者」をのぞき、手に入れた平和を謳歌している模様。

 アルやグプタも、コクピットでだらしなく寝てしまっており、チチャクに呆れられています。

 が、「労働者」の人々の中には、アルが操縦者であることに不満を持つ者もいるようで・・・?

 

 「労働者」の出藍(デュラン)は、リーダー・セナに操縦者になってほしいと思っているらしく、

 そのことをセナに勧めていますが、セナ自身はアルを認めているようで、一安心なのかな。

 セナの出自や、彼もまたフワフランを知っていることなどに驚かされましたけど、

 かなりイイ人っぽいのが好印象。 ただ、出藍はあやしいので、今後の動向が気になる所。

 

 終盤は、セナの助言に従い、オービタリアを動かすアルでしたが、

 なんつー使い方をするのかと笑ってしまいましたよ゜(*゜´∀`゜)゜

 まあ、「人の生活」と「巨大ロボ」が、1つになっていることの象徴ともいえる使用法ですが。

 “蒼の終国”という名前通りに、「国」としても機能している巨大ロボ・オービタリア。

 そこに人々が暮らしているという点に、何か意味がありそうですが、はたして?

 “白灰の夕国”との邂逅も間近っぽいですし、これからいったい何が起こるのか・・・

 コミックス1巻発売中ということで、今後も楽しみです!

 

 

 

●ソレミテ (小野寺浩二 先生 × 石黒正数 先生)

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 コミックス1巻、発売中! (サイン会情報もあります

 霊を探して、作家先生自らが、あちこちの心霊スポットをさまよう姿を描く、実録マンガ!

 ・・・なんて書くと、ちょっと怖そうなホラーっぽい作品をイメージするかもしれませんが、

 ぶっちゃけギャグが満載で、そのあたりが楽しい内容となっております。

 

 だからといって、霊を探すことにかけては、それなりに真剣。

 ゆえに今回は、霊能者さんに助力を得ようということで、

 お笑い芸人「パシンペロン」の「はやぶさゆか」さんが、ご登場!

 私は存じ上げないのですけども、霊能で有名な方なのですかね?

 

 内容としては、小野寺先生&石黒先生はじめ、スタッフの方々を霊視するというものでした。

 「守護霊からのメッセージ」を聞けるとか、正直ホントかよ~? と思ってしまいましたけど、

 両先生の思いもよらぬ真実にまで迫っていたのには、うならされました。

 はじめ私は「コールドリーディング」とかじゃないの~と考えていましたが、

 両先生は「コールドリーディング」ではないと思えるほどだったようで、興味深いですね。

 

 最後、霊感の鍛え方は怖かったですけど、やっぱり笑える楽しさが基本の作品。

 小野寺先生の守護霊イメージは、生々しい感じでしたねえ・・・ 20歳化には笑いましたし。

 私は霊感とかさっぱりですし、どう判断すればよいかもわかりませんが、話としては面白い。

 などなど、霊に関するあれこれが、笑いと共に楽しめる本作品。

 コミックス1巻発売中ということで、今後も楽しみです!

 

 

 

●AGEHA (六道神士 先生)

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 やり直しの世界を描く物語も・・・ 最終回!

 だというのに、見開きトビラが、まさかの未完オチとかマジ勘弁!

 『男坂』パロディやっちゃったよ~・・・ って、私は未読の作品ですけど、有名ですよね(^^;

 コミックス2巻の告知もないですし、本当に打ち切りENDっぽいのが少し残念。

 

 最後は、朱波さんのいない世界。

 正確にはすでに死んでしまっている世界で、心記くんが嘆いております。

 “創造者”に怒りをぶつける心記くんでしたが、彼女が告げたのは「解放」という一言。

 ついに、ルールを打ち破る方法に至っていたという事らしい。

 なるほど、たしかに「死んだ」らリセットされる世界で、

 「生きてなかった」ことになれば、死ぬことはないわけですからねえ・・・

 

 その後は、心記くんが“死の向こう側”へ行き、

 ハッピーENDらしきラストを迎えることになりますが、

 “創造者”の存在だけは、消えてしまうことになりました。

 朱波さんはどこか世界の中でも、異質な存在であったように思えますし、

 マトモに会話できていたのは、心記くんと“創造者”の彼女だけだったと考えると、

 何かしら寂しさを感じずにはいられない最後だった気もします。

 

 結局、答えが得られることはありませんでしたが、

 “創造者”と、“創られた存在”である人々の物語は、これにておしまい。

 も1度読み直してみないとわからんのですが、今はこれだけを感想にさせていただきます。

 私は好き作品でしたよ! 2巻出ないの~!? 楽しませていただきましたー!

 

 


◆ 今月のドリフ

2013年07月04日 | ◆[不定期] ヤングキング・アワーズ

ヤングキングアワーズ 2013年8月号より

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以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)

 

 

 

 

 

●ドリフターズ (平野耕太 先生)

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 サン・ジェルミ伯、クーデターを宣言。

 ついに始まりました国盗り作業!

 まずは、お偉いさんの集う中、政治的に帝国の終了を伝えるものの、

 ハイそーですかと簡単に承諾するわけもなく、一部の人間は抵抗を試みますが・・・

 

 

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 城内にはすでに、豊久軍団が!

 当然、準備万端で臨んでいるサン・ジェルミ伯。

 実力行使は、豊久らの力によって、

 そして議会運営は、自らの政治力によって、滞りなく進めてゆきます。

 なんだ、あっさりクーデターも成功するな~・・・

 なんて考えていたら、とつぜん大きな障壁が現れることに!

 

 

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 〈廃棄物〉ラスプーチンの登場!

 お偉いさん数人を傀儡としているようですが、これが彼の能力なのでしょうか。

 うすぼんやり透き通っているのも、本体ではなく、幻覚だけを飛ばしているように思えます。

 

 さらに、サン・ジェルミ伯のことを「サン・ジェルマン伯」と呼んでいたり、

 「あいかわらずバカみたいな格好して」と言っていることから、

 2人は旧知の間柄(こちらの世界に来てからの)であると察することができますね。

 また、伯の「廃棄物(エンズ)になったか」というセリフも気になる所。

 

 これは、かつてラスプーチンが〈漂流者〉であり、それが〈廃棄物〉にでもなったかのような

 物言いに感じられたのですが、どうなのでしょうね。

 黒王に服することで力を得られる=〈廃棄物〉になる、ということなのかな・・・?

 そいえば、義経などは、まだどちらか不明みたいなこと言ってましたけど、

 そーゆーことなら意味も分かりますね。 これから〈廃棄物〉になる可能性もあるのかも。

 

 

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 2人がにらみ合う所へ、飛び込んできたのは豊久たち!

 しかし、余裕の笑みを浮かべるラスプーチン。

 帝都に火を放ち、兵を引き入れているあたり、なかなかの策士っぷりですが、

 豊久にはまるで通じない! ただ突き進むのみの豊久には、策などあってなきがごとし!

 

 いや~、ここの豊久、痛快でしたね。

 勝ち誇るラスプーチンの“演説”になど耳を傾けず、圧倒的な力で敵をほふり、

 その場の主導権を一気に奪ってしまう様子が、たまらなく気持ちよかった!

 あっけにとられるラスプーチンの表情に、思わず笑みがこぼれてしまいましたよ。

 

 

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 そこへ「解説役」の信長さんが、“トドメ”をさしに来るのも良かった!

 ラスプーチンの精神状態を的確に読みとり、

 なおかつ状況が自分たちに有利であると告げるあたり、人が悪いと言うか、見事と言うか。

 策士であるからこそ、策士のことをよくわかっているという素振りが面白い。

 

 最後に挑発まで加えて、あおってるし(´▽`;)

 次は帝都での、しかも黒王軍との戦いに突入するのでしょうか。

 どのような激戦がくりひろげられるのか・・・ 今後も楽しみです!

 

 

◆ ヤングキングアワーズ 感想