私は大のパレード好き
ニューヨークにいて一番面白いことは人々の反応です。美術館でも同じ位置で作品を見ている人と目が合うと
何も話さなくてもうなずき合う。こういうことつて嬉しくありませんか?
私はパレードやお祭りを見るのが大好きです。日本のお祭りはすごい!集団となると俄然元気が出るらしい。
このエネルギーはすごい!皆生き生きしていて祭りの本髄、無条件に楽しい。こんなに皆が楽しそうにハッスルものって
ほかにあるだろうか。かっこいいとは日本の祭りとおもう・終わると普通のおじさんおばさんになってしまうのも
とても不思議。
20年以上続いているという芸大の「神輿パレード」を見た。散歩道なので帰国後これで2度目。
蛸が断然面白かった。意味が違うかもしれないけれど人為的建造物に絡まる大蛸は迫カばかりでなく現代を嘲笑し、
未来的でさすが藝大生のやることと思った。卵から出てくる怪獣も素晴らしい。ただでかいだけでなく発想が愉快だ。
一つだけ残念に思ったことは、制作に力尽きたのか、担ぐ人たちがただ歩いているだけでハッスルしていなかったのは
不思議。作品と歩く人たちの掛け声も見る人々の拍手も「ワーオ!!」という人もなく冷めたものだったのは残念!
グループ別に特製ハッピを着ていても感情がなければロボットだっていいことになる。未来を担うアーチストたちよ。
尊敬しながら見ているんです。作者たちはもっと高揚してください。
ニューヨークのパレードは見ている人たちの反応を見るだけでも面白い。
周りの空気に色がつくと言ったらいいのかしら。目の前にやってくると大人も子供も騒ぐ。
子供が飛び出てきて行進について行ったりして、微笑ましい。芸大生も芸を見せるだけでなく創作を心から誇り高く声を
上げた方がいいと思った。こんなすばらしい、ものつくりができるのに生徒が冷めているのは惜しい!
祭りは作る人、見る人たちのコミュニケイションでないかしら?作る人はもっと興奮して創作した喜びを体で表現してほしい。
下の写真はニューヨークで80年以上も続くメシーズ百貨店の感謝祭パレード。