お墓に猫を捨てる人。お墓で生きる猫たち。食べ物を持って毎日通う人たち。猫は何にも言わないけれど。
美しい公園で日々是好日
日蓮宗の母は子供の時から日蓮上人のことを話してくれ、世の中に役に立つことをしなさいと話していた。
偶然で日蓮宗が多い谷中に住むことになりお墓の中を散歩しながらときどき立ち止まり、”なぜ私ここにいるのだろう”と
不思議な思いに浸る。立札を読み墓石の年代や形をよく見て歩くのは楽しい。小鳥がさえずり、花々が咲き緑も多く、車のない
墓地の路地は何時間歩いても退屈しない。梵語が彫られている丸棒形のお墓は、シンプルで力強く不思議な美しさがある。
猫たちは食事を運ぶ友人の紀子さんとたか子さんの足音でわかるらしくどこからともなく集まってくる。
がつがつと食べる風でもなく、自分の場所があるらしく、にゃんとも言わず静かに食べている。
イケメン猫もいるけれど、シニアの猫もいて心が痛む。
大石内蔵助が仇討の計画を秘密裡に練ったという観音寺、境内で不死身のラグ猫を添えると境内が楽しくなるから不思議!
お寺によって写真は ”ダメ!”というところもあって日本の摩訶不思議。アメリカでは霊園で写真撮っていると ”Enjoy!とニコニコ。
墓石はぬすめないし、お城の塀にするする権力者もいないし、歴史上の子孫の記念写真かもしれないわね。21世紀でも宗教の
非寛容で戦争にもなるし・・・可愛い猫ちゃん、宗教じゃなく人間によるの。ごめんなさいね。お寺に飾るとラグ猫ちゃんも誇らしくなる
から作り甲斐もあるわね。日本には公園が少ないから、解放してくれるお寺に感謝感謝。
19世紀にアメリカで大人気になったタビーキャット、元はエッチングだったけれども作者たちの入魂のラグ猫を100匹以上
今制作中。乞うご期待! 個性があってとても楽しい。谷中のお寺に奉納するの? え? それはちょっと可愛すぎてありえないと思う。
家の隣りにある小さな小さな公園,毎日この場所で寝ている。何かあげてもお世辞を言っても知らん顔。
リードをつけられてなるがままの猫もいる。”花のように、生きる” 色即是空、禅の世界かな?