観・環・感

野鳥観察や旅行、映画などの趣味と日常生活や世の中の状況について、
感じる事を書いています。

暗澹たる思い

2015年02月02日 | 日記



トリミング小


トリミング大




トリミング大

チュウヒは従来、絶滅危惧Ⅱ類に分類されていたが、2006年12月に発表された環境省のレッドデータリストでは、絶滅危惧ⅠB類とされている。最近
では
さらに生息状況は、悪化していると思われる。ちなみに、絶滅危惧ⅠB類の鳥には、クマタカ、イヌワシ、オジロワシが含まれている。近い将来、チュウヒも
絶滅の危険性が非常に高い鳥である。
チュウヒの生息地は、河口、湖沼、干拓地などでヨシやカヤが繁茂している湿地であり、極めて局所的である。しかし、このような環境の場所は、もろに開発
の影響を受け、本来の生息地が非常に減少している。徳島でも工業団地として埋め立てた後、なかなか利用されなかった土地にヨシが成育し、絶好の生息地と
なっていた。しかし、その後、大型工業団地が完成すると、生息地は消えてしまった。
また、 私がよく見ている出島野鳥園も植生の遷移が進むと、生息に不適な環境になってしまうので、常に注意し続けないとさらにチュウヒの個体数を減少させ
てしまう可能性が高い。
このチュウヒの撮影の翌々日、野鳥の会県支部の探鳥会担当者によるワークショップがあった。ワークショップの進行は、支部の会議では珍しく、班別に別れて
……………付箋紙を使って……………と今風の進行だった。
ところで、全国どこの支部も会員数が増えない、若い人が少ない、探鳥会がマンネリ化したという同じような悩みを抱えていると思う。また、探鳥会の参加者が
楽しくてしかもためになる探鳥会をやりたいと思っている。
しかし、その前に野鳥がたくさんいる場所がこれ以上消えていかないように努力しなけばいけないと思った。今日の野鳥を含む自然界の多様な生物の減少は、
50年後100年後の人間社会に大きな影響を与えるだろう。
話変わって、中東のテロリストたちは、野鳥を含む自然について深く考えたことなんかのないだろう。本当に自然を大切にする人ならば自然界の一部である人の命を
大切にしないわけはない。しかし、テレビで「絶対悪」という言葉がどんどん出て来るのを聞いて暗澹たる思いにさせられる。
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