観・環・感

野鳥観察や旅行、映画などの趣味と日常生活や世の中の状況について、
感じる事を書いています。

イクリ(郁李)の花

2013年03月21日 | 日記






妻の母親が大事にしていた「イクリ」を我が家移植して2年。昨年は、9個しかならなかったが、この花の咲き具合をみると今年はかなり収穫が期待
できそうだ。イクリは、スモモの方言とされていたりもするが、そうではなく、スモモの一種ではあるが、古くから日本に伝わっているニホンスモモの
品種である。ややこしいので、検索してまとめてみた。
スモモはバラ科の落葉中高木で、世界各地で栽培され多くの種類がある。果樹として広く利用されているのは、中国原産のニホンスモモ、コーカサス
原産のセイヨウスモモ、アメリカ原産のアメリカスモモの3種類。
ニホンスモモの原産地は中国で奈良時代に渡来したと考えられている。古事記や万葉集に「李」の名称で登場している。当時は観賞用だったらしい。
スモモは、「酸っぱい桃=酸桃(すもも)」として軽んじられていたが、江戸時代頃から食用されるようになった。19世紀中頃、日本や中国のスモモ
がアメリカに渡り、アメリカスモモと交配され、再び日本に帰って来た。アメリカのスモモは加工用が主なので酸味が強いが、日本で生食用に美味く
甘い品種に次第に改良されている。ところで、このスモモ、本格的に栽培が行われるようになったのは大正時代であるが、それほど普及はしなかった。
しかし昭和50年代に入り、健康食品として注目され始め、長野県を中心に栽培は全国的に広がっている。代表的な品種としては「大石早生」、「ソルダム」、
「サンタローザ」、「メスレー」、「太陽」などがある。
ちなみに、「サンタローザ」を「三太郎」と呼ぶ地方もあるようだ。
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