観・環・感

野鳥観察や旅行、映画などの趣味と日常生活や世の中の状況について、
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吉野川干潟のトビハゼ

2013年05月29日 | 日記
トビハゼの眼は頭頂に付いていて、眼球は真下にあるくぼみに引き込める。鰓蓋は袋状になっていて時折、口腔と鰓腔に水かは空気を含んで
膨らませている。
このトビハゼの仲間は、普通の魚類のように鰓呼吸もするが、それ以上に皮膚をしているので、水中で長時間いることができない。
このトビハゼは、活動期には水陸両生生活を行ない、干潮時には干潟の泥表面を這ったり水面上をジャンプして移動している。生後1年で体長
5cm になり成熟する。大きくなると15cmを超えるようだ。
このトビハゼを見ていると、魚類が陸上に揚がり両生類に進化していったという進化の過程がよく分かる。
しかし、この貴重な干潟が消滅すると、もう水中に戻ることもできないので絶滅してしまう。
この場所に来ると、こんなに進化の過程が分かりやすく理解できる生物が、都市部の真ん中に棲んでいるという事実の再確認と、この環境を後生
まで残す努力をしなければいけないという思いを強くする。






左右の腹鰭は癒合して吸盤状になっている。


トビハゼは、水面をピョンピョン跳ぶとき以外に相手を威嚇するときにも背びれを広げる。

なお、トビハゼの活動期については、この「日本各地でのトビハゼ活動表」 が詳しい。
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