朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

退蔵院

2014-04-20 | 京都の文化(春)
妙心寺塔頭の紅しだれがみごとでした(4月16日)。



昨年のJR東海「そうだ 京都、行こう。」のポスターになった桜です。



奥には、水が流れる庭園がきれいに作られています。



国宝である「瓢箪鯰」が所蔵されていて、そのレプリカが本堂に掲示されていました。

ひょうたんを使って、どうやってナマズを捕まえるか、という禅問答を記録したものです。



本堂の奥には、枯山水の庭があります。



絵師・村林由貴さんが襖絵の製作を任されていて、お寺に住み込んで何年もかけて励んでいます。多少の余技として、こんな製品も考案したようです。



珍しい黒椿が咲いていました。
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ウクライナ4者協議

2014-04-19 | 外国の風物
緊迫するウクライナ情勢に対し外交解決を目指して、米国、ロシア、ウクライナ、欧州連合(EU)が、スイス、ジュネーブにあるインターコンチネンタル・ホテルで会談を開きました。



冷戦の再現かと、懸念が広がっています。

この17日の会議では、ウクライナ東部で親ロシア派が占拠する施設を武装解除することで「合意」したと報じられています。

しかし実行段階でロシアがそれを守るかどうか、オバマ大統領が懸念を表明しています。



このテレビ画面の後ろ左手のビルがインターコンチです。(引用:NHKテレビニュース)

ほぼ20年くらい昔に、このホテルに隣接するビルに数年間勤務しました。ビル・クリントン米国大統領がジュネーブに来た時にこのホテルに宿泊しました。その時には、周辺地区が閉鎖されてしまい勤務するビルに出入りするときにボディチェックを受けました。ホテルが見えるビルの窓やテラスも検査を受けました。

この画像から見える風景は昔と変わりません。

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あおいもち

2014-04-18 | 食べること、レストランなど
上賀茂神社に斎王桜見物に行った折に、門前にある神馬堂のやきもち「あおいもち」(葵餅)を買うことができました。



午前中で売り切れてしまうことが多く、何度も来ていますが買えたのは初めてです。130年続いている餅屋さんです。



ふたば葵の鉢植えが鮮やかな新緑となっています。

伝統的な餡餅を軽く焼いたもので、期待どおりのあっさりした甘さと柔らかいもちです。



次々にお客さんが訪れていて、車で来る地元の人も多いようです。一度に50個を買っていった方もいました。支店を出していないようなので、入手困難なことがおみやげにすると喜ばれるのでしょう。



消費税アップで10円値上がりし、一つ130円になっています。

鳥居の真正面、バス停のすぐ横にある別の店の焼き餅は、ほぼいつでも買えるようです。

~~追記~~

この神馬堂の「あおいもち」、京都大丸で時々売っているそうです。上田昌史さん、情報ありがとうございます。

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斎王桜

2014-04-17 | 京都の文化(春)
上賀茂神社(賀茂別雷神社:かもわけいかづちじんじゃ)にある斎王桜が満開でした。(撮影:4月15日)



斎王とは、中世の頃、神に仕えるための伊勢神宮とこの神社だけにつかわされた内親王(天皇の女子)です。

葵祭の中心となる「斎王代」は、市民の中から未婚の女性が選ばれて、斎王の代理を務めるというわけです。今年は神戸大2年の太田梨紗子さんが選ばれました。

”梨紗子さんは、京菓子の老舗「老松」の4代当主太田達(とおる)さんの長女。達さんは上賀茂神社の流鏑馬(やぶさめ)神事保存会の常任理事も務めている。兄の侑馬(ゆうま)さんは1999年の祇園祭で長刀鉾の稚児を務めた。”(引用:朝日新聞2014年4月14日)

さすがに名門の家柄です。

桜の前で取材を受けている宮司さんの姿がありました。



その隣にある御所桜は、すっかり葉桜となっています。孝明天皇時代、御所から下賜された枝垂れ桜で、早咲きです。



この大木の桜の姿は堂々たる貫禄があります。



「風流桜」、葵祭に使われる花笠(風流傘)のように二段の姿になっています。



「みあれ桜」



ちょっと変わったおみくじ。



楼門前には「賀茂桜」が満開でした。


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高瀬川

2014-04-16 | 京都の文化(春)
鴨川の西に並行してこの川があります。実は、人工的に掘削された運河です。(4月10日撮影)



その大工事を、江戸時代に個人の資金で実行した商人が「角倉了以」。

今年がこの高瀬川開削400年にあたります。

鉄道も自動車も無い時代に物資の輸送や人の往来には船が活躍しました。そのためには水路が必要でした。

この水路により、伏見、淀川、そして大阪湾、瀬戸内海と運送の動脈がつながっていきました。



森鴎外の小説「高瀬舟」で、囚人を護送する場面にこの川舟がでてきます。

写真の新緑がきれいな柳は、東京銀座の柳を貰ってきたものだとか。



散った桜の花びらが流れていました。



通路に吹き溜まった花びらを手ですくって、投げ入れてみました。



角倉了以の顕彰碑があります。



この建物はかつての立誠小学校ですが、今はイベントの会場として活用されています。

このあたりは日本の映画が初めて作られた場所だということを知りました。



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美山の里、佐々里峠

2014-04-15 | 京都の文化(春)
右京区京北から、さらに北に走ると「南丹市美山町」に行くことができます。



この山里美山には、茅葺きの伝統的な家が数十残されていて、名所になっています。



鯉のぼりを掲げているお宅もありました。



つくしんぼもありました。もう伸びきっていますが。



モクレンと茅葺屋根。



集落の高台にある鎮守サンからの眺めです。

茅葺きの火事を守るために、年に2回「放水訓練」をしています。



枝垂れ桜もまだ咲いていました。

京都市内への帰りは距離的に近道をして、花背の里、鞍馬を経由する細い山道を越えて行くことにしたのですが、



なんと、佐々里峠の前後にはまだ雪が残っていました。

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九重桜

2014-04-14 | 京都の文化(春)
常照皇寺(じょうしょうこうじ)に咲く枝垂れ桜を見てきました。



南北朝の時代、奥深い山里へと身を移した光厳天皇を慰めるため、皇弟光明天皇が都から持参し、共に手植えしたのがこの「九重桜」と伝えられています。

写真に見える手前の二本の桜は、跡継ぎの木々です。

元の桜の木は老いてその幹は倒れていますが、手当のかいがあって先端の枝に多少の花がさいていました。



反対側からみた風景です。



方丈の広間には、こんなモダンな襖絵があります。

常照皇寺へは、仁和寺の前を抜けて周山街道を北上していくのですが、2013年12月に「京北トンネル」が開通したので交通の便が良くなりました。

町村合併でこの京北地域は京都市右京区に併合されています。

このお寺からさらに北に数キロメートル行った、「黒田の百年桜」はまだつぼみでした。

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仁和寺 御室桜

2014-04-13 | 京都の文化(春)


遅咲きで知られるこの桜が満開を迎えたとの報道を見て、仁和寺に向かいました。(12日)

品種は「御室有明」、背の低い木々ですが樹齢は360年を越えるとされています。



桜の花のを額縁にして五重塔が見える場所には見物客の大渋滞となっていました。



この五重塔は東寺の塔と同じように、上層から下層にかけて各層の幅にあまり差が見られない姿です。



初重西側には、大日如来を示す梵字の額が掲げてあります。



花を拡大して見ると、白く清廉で大きめの花びらです。日本人なら子供の時から知っているサクラの花の形。



鮮やかに咲くミツバツツジも沢山あります。



ヤマザクラもあります。



枝垂れ桜。



金堂の屋根には変わった瓦があることに気が付きました。



あうんの亀の背に乗った人物がいます。なにか由緒があるのでしょうか。


~~追記(2014-04-14)~~ (伊藤さん情報ありがとう)
 
この人物は黄石公という中国の仙人だとか。下記は、仁和寺公式webのQAより引用です。

"Q: 金堂の屋根瓦に、亀の上に乗った人の瓦がありましたが、何かの象徴でしょうか?

A: 黄石公(こうせきこう)という仙人です。
 亀は3000~4000年に一度、水面に顔出すといわれ、黄石公はその亀を3~4回見たそうです。永遠の象徴として安置されています。"

.....

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観劇後のレストラン 「キエフ」

2014-04-12 | 食べること、レストランなど
南座から四条通を渡って、北座に向かって右手のビル6階にロシア料理店キエフがあります。



入り口のカウンターの上には、ロシアとウクライナの旗がクロスして飾られています。

キエフは、ウクライナの首都で京都市とキエフは姉妹都市だそうです。

コース料理を注文しました。



前菜盛り合わせ。

グルジア・ワインを注文。



酢キャベツサラダ。



グリヴィ(壷焼きキノコのクリームソース)



ボルシチ



ビーフストロガノフ



デザートのお菓子、ロシア風紅茶(ジャムを入れて飲む)も出てきました。

昔、新宿や御茶ノ水でロシア料理を食べた時には、もっと濃い味つけだった記憶ですが、時代に合わせて、薄味になっているのでしょうか。

より美味しく感じました。

ビルの窓からは、南座や四条大橋、鴨川がよく見えていました。

この店は、歌手加藤登紀子さんの父上が始められて、現在は兄上が社長をやってます。この日もテーブルを回って、挨拶しておられました。

2012年12月の加藤登紀子ほろ酔いコンサートの記事はここ

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南座にて観劇

2014-04-11 | 京都の文化(春)
市川海老蔵 特別公演(歌舞伎×オペラ×能楽) 「源氏物語
を見てきました。



と歌舞伎のコラボは、十分想像できますが、「オペラ」とは。

メトロポリタンオペラで活躍するカウンターテナー(女声の高音域を歌う男声歌手)「アンソニー・ロス・コスタンツォ」との共演です。



場面は、冬春と夏秋の場面で構成されています。30分の幕間が一回あって、全部で2時間少々。

紫式部が雪の石山寺で物語を執筆するところから始まります。暗転して、春になると枝垂れ桜が満開となっていて、時折、空から花びらが落ちてきます。

光源氏の心象風景を、平安時代貴族の装束をつけたコスタンツォが、イタリア語(多分)のテナーで歌いあげます。 翻訳はないので正確な意味は分かりませんが、雰囲気はよく伝わりました。



能面をつけた桐壷帝が現れます・・・藤壷の宮も舞台の高いところ、薄いスクリーンの向こう側にあらわれ、、

登場人物が身に付ける平安時代の衣装の造形とその色合い、色の組み合わせ、改めて素晴らしいと感じました。

市川海老蔵が長身、細長い顔面を真っ白に塗り、真っ赤な小さな唇を描く。とても妖艶な姿をよく演じきっていました。

海老蔵の妹で舞踊家の市川ぼたんも出演しています。



観劇の後、近くにある、件のロシア料理店で食事しました。
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