朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

アドベントカレンダーを始める

2010-12-11 | 京都の文化(冬)
いよいよクリスマスの季節になりました。



これは、スターバックスのクリスマスツリー型のカレンダー。

星のチョコレート、キャンデーが毎日取り出せます。楽しいですね。

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アメリカの電子書籍

2010-12-10 | もろもろの事


電子書籍大国アメリカ
大原ケイ
アスキー・メディアワークス 2010-09-10初版発行 定価743円+税

リテラシー・エージェント」という職業をもつ筆者は、米国と日本で子供時代をすごしたバイリンガル。そもそも、「リテラシー・エージェント」とはなんでしょうか。本の帯には出版エージェントという表現も書かれています。日本語で検索してもこの本以外にほとんど用例が出てきませんが、要は、執筆者と出版社の間を仲介し著作者側の権利を代理して交渉する職業のようです。

Amazon社のKindle(キンドル)、Apple社のiPadiPhoneという高性能な情報デバイスが、案外安価な価格で発売されたことから、急に「電子書籍」という用語が新聞雑誌の記事に飛びかうようになりました。

この分野では、アメリカが日本の数歩先を行っているようです。日本では日本語という障壁があるので、音楽や写真、映画などとは異なり、文章コンテンツは当分鎖国状態を維持できるようです。

その一方で、グローバルな「デジタル・コンテント・プラットフォーム」の実績とシステムは米国を中心してドンドン進化しています。Amazonに加えて、例えば、AppleのiTunes Store、GoogleのeBookstoreなど続々と新興ICT大手企業が大砲を撃ち放し始めています。

この本の著者によれば、しかし、米国でも書籍全体に占める電子書籍の比率は2009年で8%、2010年でも10%弱でそれほど大きくはないと報告しています。

米国で真っ先に紙から電子に置き換わっているのは「マスマーケット・ペーパーバック」とよばれるフォーマット(出版物の形状)です。この種の本は、書店で買うよりは駅売店やスーパーマーケット、コンビニ店で多く購入されています。

女性むけには「ロマンス」(ハーレークイン、ケンジントン、バークレー、エイヴォン、パラダインが大手で。それらから版権を譲り受けて電子版で再販売するレブレデジタル、オープンロード)購入理由の一つは、価格以外にも、これらロマンス本は表紙の絵があまりにもあからさまなので人前で開けにくい。しかし電子本ならばそれが人には見えないことにもあるようです。(実は、日本のケータイ小説に女性読者(OL等)が多いのは書店購入をためらう書籍が売れているためだと聞きました)

男性向けには「SF」のペーパーバックだそうです。理系男性は電子情報デバイスへのハードルが低いこともあるようです。

米国の出版業界は分業が進んでいるため大手出版社の電子書籍への対応は柔軟であるようです。一方で、日本の出版社や新聞社は再販制度に守られているため、既得権益の維持に関して保守的であるようです。デジタル化による複製の氾濫を恐れるあまり、対応の柔軟性を失っているようで、あたかも数年前の音楽業界のようです。音楽CDの売り上げに固守した日本の音楽業界は、結局、AppleのiPodとiTunes(ネットによる音楽コンテンツ通信販売)に打ち負かされされました。

小説家など著作者は、本来は、媒体(本、新聞紙、映画、テレビ、ネットなど)に拠らずに勝負できるはずだと思います。しかし、日本の小説家は出版社主催・支援の「なんとか賞」でデビューするため、その後も義理人情によるしがらみがあって、電子化に関しても出版社側の意見を支持するひとが多いと思います。

iTunesやGoogle Bookstore、Amazonに対抗する日本向け「電子出版プラットフォーム」には、しがらみのない携帯電話会社が中心になり、いずれ紙媒体が縮小することを観念して新分野への移転を余儀なくされている印刷業界がリーダーになっていくようです。

この本の紹介もまだ終わっていないし、興味深いテーマなので「明日につづく」としたいのですが、このところやや多忙なので続編の執筆には少し時間を置くことにします。

蛇足: この本で「ロマンス本」の説明を読むと、さらにサブジャンルがあって、
○リージェンシー(ヴィクトリア王朝時代を背景とするラブロマンス)、○パラノーマル(超能力者やバンパイアが出てくる)、○サスペンス(CIA、エスピオナージのスリラー系とのハイブリッド)、○マルチカルチャル(異人種同士の恋、マッチョな黒人男性がヒーロー)、○バイキング(誘拐、レイプ、好色)、○シーク(無理やりアラブの大富豪の第三夫人に)など。ただし性描写はそれぼどえげつないものはない。

 「SF」のサブジャンルは、
○サイバーパンク(ウィリアムス・ギブソン、ハッカーが暗躍するちょっと暗い未来の世界)、○ファーストコンタクト(宇宙人との接触)、○ハード系(サイボーグ、人工知能、宇宙コロニー、科学根拠の正確性)、○ポスト・ホロコースト(原爆や世界戦争の後の世界)、
さらに「際物」サブジャンルとして、
○スペースオペラ(未来を舞台にした西部劇、宇宙人とロボットのガチンコ勝負)、○サイズシフトあるいはシュリンク、エンラージ(人間が怪獣サイズになったり、ミクロサイズに縮小)、など。

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美山、放水の日

2010-12-09 | 京都の文化(秋)
京都市の北に美山という山村があり、茅葺屋根の民家が多く残されています。その集落では多くの住民が茅葺に暮らしながら景観を維持しています。

何年か前に火事があり、それがきっかけになって放水銃が各一軒に設備されました。年に2回、定期の訓練と設備試験のため放水されていて、この秋は11月23日(秋分の日)でした。



多数の写真愛好家があぜ道に列を成していました。



少し高みから拝見することにして、数人のカメラマンが位置を決めている場所があったので杉林の斜面をよじ登りました。

放水が始まりました。



あちらこちらから、水が吹き上げました。



遠方から見物している人の列が見えるでしょうか。







午前11時からおよそ5分間、1回だけのパフォーマンス。

美山は大変に交通不便です。公共交通で行くとすると、JR山陰線で亀岡からさらに20分くらい乗り田舎駅で降りて、そこからバスを2、3回乗り継いでどうにか到着できます。今回は特別なイベントなので観光旅行会社が企画した団体バスに乗って、JR京都駅から美山まで直行して見学することができました。

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まむし草

2010-12-08 | 京都の文化(秋)
里山の麓を歩いていて、



こんな植物を見つけました。

蝮(マムシ)草という名前のようです。サトイモ科、奇妙な名前です。なぜ?

色鮮やかで林の中でひときわオーラを放っていました。

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蕎麦高月

2010-12-07 | 京都の文化(秋)
そば懐石のコースをお願いしました。料理を抜粋でご紹介します。



上品は刺身です。つばす、ブリの幼魚。しいたけも。



こちらも、かわいい(少量)てんぷら。酢の物はこの茅葺を模した陶器です。



これが、ご自慢の蕎麦。そして「だいこん蕎麦」?

本当に大根の細切り、生です。その大根に粉をまぶして湯どうししてぬめりを付けてありました。仲居さんに質問して知ったことですが。意外性を演出する工夫ですね。

そばつゆの中に鯛の焼いたんが入ってます。



蕎麦湯と煮物。

他にも料理がいくつかありましたがそれは省略。(食べすぎ、といわれそうなので)



縁側には老爺柿の盆栽があり、とっても雰囲気に合致していました。

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春秋山荘

2010-12-06 | 京都の文化(秋)
蕎麦高月は山科毘沙門堂からさらに谷川に沿って数分歩いた所にあります。
友人に教えてもらったので、そばを食べに行きました。



かえで紅葉のまっさかり。



滋賀の萱葺き古民家を移設したようです。室内は古い家具を配置し、伝統的な囲炉裏がしつらえてありました。



室から庭を眺めるのも一興。テーブル席と掘りごたつ席、囲炉裏端席がありました。



料理の紹介は明日に。

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常寂光寺

2010-12-05 | 京都の文化(秋)
「トロッコ嵐山」駅を通過して北に歩きました。このあたりは紅葉がすばらしいお寺がいっぱいあります。(11月28日)



常寂光寺を初めて拝観しました。



赤い落ち葉も多くなっていて、木によっては最盛期を過ぎていました。



小倉山の麓から中腹にかけて境内が広がっています。



階段と坂道が多い。あまり老年になるともう拝観ができなくなります。



庭の池水面に一面の落葉が敷き詰められています。時折、風が吹くとはらはらともみじ葉が落ちてきました。



ずうと登っていくと多宝塔があります。嵯峨野が一望できる場所に。



檜皮葺の多宝塔、江戸時代前期(1620年)当時の「京の町衆」により寄進され三間四方の宝形造りです。





ここはもと藤原定家が庵を結んだ所といわれ、定家「捨遺愚草」の中で
”忍ばれんものとはなしに 小倉山 軒場の松に馴れて久しき”
と詠んでいます。

もう一首:

小倉山 峰のもみじ葉 心あらば 
    今ひとたびの みゆき待たなむ     貞信公

~~~~
蛇足ですが、小倉百人一首は藤原定家が選んだ和歌集です。その一首が上記の「小倉山・・・」。お正月のかるた取りといったら、この百人一首でしたがもうそんな文化は無くなったかな?

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嵐電で嵐山へ

2010-12-04 | 京都の文化(秋)
京福電車に乗って休日の嵐山へ。



御室仁和寺駅から乗った北野線では一両の電車でした。ごとごとと走るトラムには独特の郷愁を感じます。昭和の香りとでもいうのでしょうか。



京福の嵐山駅構内はお土産、飲食、トイレ、待ち合わせで新宿駅西口のような大混雑。

駅前の通りを北に行きて途中で左折し天竜寺裏門の脇を通ります。



JR山陰線の古い線路を利用したトロッコ列車が真下に見えました。きっと予約で満員でしょう。





林の中にある喫茶店、西洋人形(古い表現!)の展示販売もしているようで、道から見える木の枝に文字通りの「看板むすめ」がブランコしていました。

...

「京福電気鉄道」のこと: 今まで、この会社は大昔に京都と福井を結ぶ鉄道を計画してそのことが社名になったと思っていました。それで、嵐山から福井までどういうルートを考えていたのだろうと不思議でした。この記事を書くため、Wikipediaで調べると:

"京福の社名は、鉄道事業を行っていた京都と福井それぞれの頭文字を採ったものだが、京都と福井を結ぶ鉄道計画があったわけではない。京都は祇園を始め夜間の電力需要が多く、福井は逆に織物工場が稼動する昼間の電力需要が多いため、互いの電力を融通するために前身の京都電燈が建設した「京福送電線」が語源となっている[1]。"

なんと電力事業が発端だとは!! しかも「祇園」と福井の「織物」がご縁。

「てっちゃん」「鉄女」のブームが昔から続いています。Wikipediaの鉄道記事が詳しくて長文になっているのも、きっとそのせいでしょう。

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岩戸落葉神社の銀杏

2010-12-03 | 京都の文化(秋)
京北の静かな山村にある神社の銀杏落葉がすばらしいと聞いて、休日に出かけました。



紅葉の名所高雄を通り越して、JRバスにて周山街道を奥に入っていき小野郷という集落でした。



銀杏の葉の絨毯のよう。





犬の鳴き声がするので隣の広場をみると、地元の方が猟犬をつれて狩りに出かける準備をしています。



この山間地は北山杉の磨き丸太の産地で、この作業場では休日にも関わらず機械で材木の皮をはいで整形し乾燥していました。和風家屋の建築が減少しているのでなかなか大変でしょう。




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カセドラル・ロック(アメリカ、セドナ)

2010-12-02 | 油彩水彩画、雑誌の表紙
アリゾナ州にあるネイティブアメリカンの聖地。
精神的な癒しを求めて、多くの人が集まってくる。鉄分が含まれているのか、赤い岩山があちこちに聳えている。
「ヴォルテックス」には、特に聖なるエネルギーが渦巻いていると言われている。この岩山のかなり上まで登ることができた。(ITUジャーナル Dec. 2010)

※セドナ旅行記はここ

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