朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

モノの値段

2010-12-19 | もろもろの事
二百円台牛丼の「価格」で思い出しました。

タイ王国に行った際、それまで使用していた腕時計が壊れていたので、時計を買うつもりでいました。

まず、空港の免税品でも眺めてみたのですが、価格(高い!)とかデザイン、ブランドなど、ピンとこなくて欲しい気持ちにならない。

バンコク繁華街の夜店テントでも、「ロレックス」「カルティエ」とか高級ブランドを安く売っています。でも「レプリカ」、つまりニセモノ。

大衆的な小ぶりの商店が何百も入っている都心の庶民むけショッピングビルにて、こんなローカルブランドの時計を見つけました。



懐中時計、あるいは置時計。外周金属リングのローマ数字はちゃんと彫りこんであります。



こちらは、シンプルな腕時計。日付と曜日の表示があるので実用的なんです(すぐに思い出せないことあるため)。必要ないけれど、おまけで磁石の方位計もついています。

この二つを購入してきました。もう2ヶ月くらいたちますが、ちゃんと動いています。水晶時計(クォーツ)なので時間の誤差もわずかです。

価格は、各々、150バーツ(450円相当)。こんな工業製品で、部品も数十種類は必要だと思うのにどうやれば、この値段で売れるのか。まことに不思議な価格です。

開発途上国でも、正確で故障しにくい安い時計の需要は大きいはず。つまりそのニーズに合えば大量に売れる。大量に売れれば、安価に作れる。
ハイテク部品(例えば、水晶発信回路、駆動IC、マイクロモーター、ボタン電池、etc)のモジュール化(規格化)と技術コピーが進み安い労働力を活用して競争が進んで、部品が低価格となりました。ハイテクでない部品(例、外部ケース、針、ベルトなど)は、それ以上に安い人件費で製造。組み立ても安く。完成品の全数検査などは省略。(つまり、購入時点でお客が入念に検査することが必須)

販売店家賃、店員人件費も安い。この狭い店にも、何人もお客が入って100バーツや150バーツの時計が沢山売れていました。

日本や米国など、既に開発が進んだ「先進国」の庶民にとっては、安い商品をこの様な途上国の安価な人件費で作ってもらって、良い生活水準を安く実現していることになります。マルクス・エンゲルス経済学では、先進国消費者による後進国労働者の搾取とされるのでしょうか。
コメント (4)
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