朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

中川一政画伯

2010-12-30 | 国内各地の風物
湯河原から少し足を伸ばして、真鶴にある町立中川一政美術館を訪れました。



東京から東海道本線で交通の便もよく、太平洋に面していて風光明媚な真鶴半島に中川画伯がアトリエを作って住み永年にわたり創作活動しました。



文化勲章受章者の画伯より自作の油彩・岩彩・書等数多くの作品の寄贈を受け、この美術館は町営として平成元年開館しました。



起伏のある半島の突端部で冬にもかかわらず、緑の濃い樹木が茂っています。


 引用:町営中川一政美術館webより


 引用:町営中川一政美術館webより

ご覧のように、黒い縁取りで力強いタッチでぐいぐいと絵の具を塗っています。

静物ではひまわりとバラが多く描かれています。

風景では地元の福浦港や箱根駒ケ岳が印象的でした。
セザンヌやゴッホのような構図で色彩が鮮やかです。

中川氏は油彩だけでなく、日本画の岩絵具を使って洋画風にユリの絵を描く。書、随筆、さらには和歌では歌会始の召人に選ばれるなど正に多彩な芸術家です。



別の建物には、中川画伯のアトリエとそこに残された画材や家具をそのまま再現されていました。油彩絵具や岩彩絵具の在庫が沢山あり、製作途中で品切れになると色調が変わるのでしょう、それを避けるためプロは大量のスペアを準備していてなるほどと感じました。

***~~~***

その隣の建物に、真っ赤な消防自動車が置いてあってエンジン点検をしていました。



石原プロダクションが、テレビドラマシリーズで使用した消防車を抽選で獲得した真鶴町が動態展示しています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする