京舞井上八千代のファン交流会です。でも、とてもオープンで、エコひーき無し。(えらい!!)
井上流本家の中にある稽古場で、踊りと座談会を拝見拝聴できるとのこと。
がんばって、日曜日の夕方でかけました。
前売り券はない、当日開演2時間前の午後5時に整理券配布とポスターに書いてあるので、午後4時20分頃に井上家の前に行くともう40~50人の行列でした。定員70名でとりあえずセーフ。
開場少し前に、玄関が開いて入れて頂きました。
井上流は、祗園甲部芸舞妓の京舞家元です。
年末の12月13日「
事始め」といって、お弟子さん(芸舞妓さん)の鏡餅がずらりと並ぶ床の間のある稽古場です。ここで、師匠から「おきばりやっしゃ」と舞扇が手渡されます。手元の本の写真では、部屋の外側に障子が入っていますが、今回は6月で夏のすだれに模様替えしてありました。
をどりは、まず、井上八千代さん。
「水鏡」、「一目も知らぬ男なら、恨みも恋もあるまいものを、なまぜ近江の水鏡、写してみれば水底は、かたい堅田の石山に、....と恋歌に近江八景を読み込んである「地唄」でした。
これは、色っぽい踊りですが、近江八景の文言があって有名な風景の連想が色気を中和しています。
次は、お嬢さんの井上安寿子さん。「露の蝶」(地唄)
続いて、「蘆刈(笠之段)」(義太夫)、井上八千代さん。
「名にし負ふ、難波の浦の濱風に、もまれて育つ蘆の葉を、いで々刈りて参らせん、...
これは、男舞い。勇ましいきびきびした舞いです。小道具もいくつか登場しました。蘆の枝、笠、扇。扇をクルクルまわしたり、投げ捨てたりと、大変動的でした。小道具は、能と同じものだそうです。
解説と司会は小山さんという女性。多分、先代のお弟子さんかな。この会をお二人で二十数年前に始めたそうです。
座談では、質問を紙で受け付けて、八千代さんが色々と回答したり話題を膨らませてお話しされました。
正に、伝統文化ですね。
(上記は表象文化論学会第4回大会(2009-07-04)ポスターから引用)
この日は祗園白川の辰巳橋にて、「放生会」(ほうじょうえ:人が生きるために生き物を食料などにしていることに感謝)が比叡山延暦寺の主催で開催され、沢山の金魚が放流されました。まだ多くの金魚が逃げないで、同じ場所に群がっていました。...ここはゴイ鷺の縄張りなのでいつまでもここにいると食べられてしまうよ。(...それも、輪廻かな)