朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

映画「最強のふたり」

2012-10-13 | もろもろの事
映画館の大きなスクリーンと良い音響、ゆっくりしたシートで、良い映画を見たくなることがよくあります。

このフランス映画は、最近見た中でもとてもよかった。



日本語の題名は意味不明でなにか青春もののようですが、原題は"Untouchable"。

舞台はパリ。パラグライダーでの怪我で、首から下がすべて神経麻痺し動かせなくなった富豪の身体ケア世話係のお話。これまですべての介護人たちが長続きしません。新規募集の面接が開かれている素敵なクラシック調に内装された豪邸の場面から始まります。給金がいいせいで多くの志願者が集まっています。その一人が黒人青年。介護など全く未経験ですが、失業手当の申請には3カ所の採用不可の証明書が必要なので、落選の実績作りで参加しています。

彼を面接した主人は、他の使用人たちの反対を押し切って彼を試用採用します。

すぐに辞めるつもりて彼はるんるんと働き始めるのですが、想像以上の作業の過酷さに直面します。

しかし、主人と対等な意識で堂々と拒否したり、言い負かしたりしつつ、精神的に友人となって成長していくストーリーでした。

暗く描くのではなく、ユーモラスな場面も多く、最後は感動。

介護の本質とは何か、介護する側、される側はどう対応するべきか。

久しぶりにいい映画を見ました。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする