朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

エジプトの政変

2011-01-31 | もろもろの事
ソーシャルディアFacebookでの呼びかけをきっかけにして、エジプトで大規模なデモが発生しています。途上国でしばしば起こる最高指導者の腐敗と世襲に対する反発です。治安悪化、武力弾圧、刑務所脱獄など。国際的に著名なエルバラダイ、原子力の国際機関IAEA事務総長として北朝鮮問題でしばしば発言していた人、がリーダーとなっています。



インターネットが反政府派の連絡手段となっていたため、当局はネット、電話、ケータイ、国際通信を遮断しています。

情報通信は平和な時には空気や水みたいにあって当たり前ですが、非常時にはNational Security(国の安全)の面で根本的に重要となります。

ソビエト連邦が崩壊した最初の政変は、CNNの衛星テレビの視聴者が東ヨーロッパ諸国に広がり西側からの政治ニュースに多くの市民が触発されたことに拠ったと思います。これも情報通信、放送の影響力でしょう。



民間飛行機が運航停止したため、数百人の日本人旅行者が空港などに閉じ込められ、日本政府は救出のためチャーター機を手配したとの報道がありました。

外国に旅行中や居住していて滞在国の非常時に日本から救援が来ることを知ると、改めて国籍とはなにか、パスポートのありがたみをしみじみと感じるでしょう。


 引用:いずれもNHKニュース映像(2011-01-31朝)

エジプトの歴史的文化遺産の保全も心配です。宗教的反乱ではないので破壊するのではなくて、盗難、盗掘して、売却。警察力、軍事力がなければ人と財物が守れない。国家レベルで警察・軍事力があっても、私利私欲で行使する独裁指導者はもっと悪い。
コメント (6)
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