白骨温泉から来た道を帰路に着きます。乗鞍高原からは奈川に出るスーパー林道があるのですが復旧工事で通行止。
昨日の朝は0℃まで下がった山道も今日は雨で12℃もあります。
木曽福島まで戻り新蕎麦を食べたくて目的の店に着くも本日終了の看板が無情にも立てかけてあります。ではということでこの夏に行った高級?な店に向かいます。こだわりを持ったご主人が蕎麦をうってくれます。新蕎麦は間違いなく旨い。旨いの一言ですがお値段もそれなりです。Gの食べたもりそばが1250円(だったか?)
満足した後は近くにある二本木温泉へ車を走らせます。
ここの温泉はそれこそサイダー温泉と名前を変えたいくらいのシュワシュワ!
これこそまさに炭酸の温泉。 バブの何十倍もの炭酸気泡が漂っています
小さな風呂に冷たい源泉が注ぎ込まれており、かけ流しですが湯を循環させて加温しています。
温泉data
含二酸化炭素-カルシウム-炭酸水素塩冷鉱泉、湧出量214L(動力)常時加温、加水なし。
その帰り道国道を走っていると「阿寺渓谷」の表示があり、これはひょっとすると紅葉が見られるかもと思い脇道に入ります。木曽川の濁流を渡って渓谷の入り口には「熊出没注意」の看板があったのですが車なのでと思い渓谷沿いの砂利道を奥へ進みます。しかしもう紅葉の盛りは過ぎていました
暫く奥へ進むも時期は遅かったようで戻ろうと車をバックさせたその途端一瞬何が起きたのか理解できなかったのですが車がががくんと右に傾きタイヤが空回りするばかり。ヤバイ!道路際の溝にはまり込んでびくともしません。渓谷に落ちないよう左側ばかりを気にしていたのがいけなかったと思ったけれど後の祭り。
助手席側から車を降りたのですが動悸が収まりません。
時間は4時過ぎ、雨も降ってうす暗くなりつつあり不安が増すばかり。
平日のこんな時間で当然のこと観光客は誰もいないし、山深い林道では通る車もいません。レッカーを頼もうにも人家のある所までは少なくても3km位はありそう。
勿論、携帯電話は冷たく圏外表示が・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
途方に暮れてしばらく立ちすくんでいたのですが、兎に角人家のある所まで行くしかないだろうと思ってとぼとぼと下っていると上から軽トラックが来て止まってくれました。「あの車あんたのか?後からダンプが来るので助けてもらえと」との一言。正に地獄に仏!ですね。あの時の気持ちは
で直ぐ折り返して戻ってみると。ダンプが止まって何人かが車を見ています。「スミマセン」といいつつ一緒に5人がかりで持ちあげようにも全く動きません。
ロープで引くしかないだろうということで取説でけん引場所を調べて道具も引っ張り出してダンプカーにひっぱてもらったらあっさり脱出。
今日は偶然この奥で仕事があり終わって戻る所だったようですが、雨の中皆さんで一生懸命助けていただき本当に助かりました。
終わってから謝礼をと思って差し出すも「困った時はお互い様」「せっかく木曽路にきてくれたんだから」等といって頑として受け取ってもらえませんでした。
帰るトラックの荷台には「奥田工業」とペインティングされていました。
奥田工業の皆さん本当に有難うございました。
更に渓谷の入り口まで下ると先ほどのダンプが止まっていたのですがGの車が後ろに着くと走り出したのです。多分無事に来るのか心配して待っていてくれたのでしょう。
本当に木曽路の皆さんの温かい心に感謝したいと思います。