一昨日の夜、家族に見捨てられた親父三人で”名も無く貧しく美しく”晩餐。
あいにくと最後では無いので、表題の如く、「奇人たちの晩餐会」。
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最初のお椀は、野菜を適当に入れて醤油と酒と出汁で適当に味付けして、柚子のトッピング。
このトッピングで分かった事、適当に薄味にしておけば間違い無く食える物が出来るということ。
次は豚バラを4日ほど塩にしたのをフライパンで焼いた物。燻製ではないけど、如何にも体に毒といった風情で、それゆえに旨かった。
最後のはマグロの干物。マグロというのは刺身で食べても、光物の様な切れ味や白身の上品さは無く何とも中途半端で、こんなのを珍重したがる世間の舌が理解出来ない。
でも、干物にすると別物で、少々塩加減がきつかったがそれなりに旨かった。
こんなのを、家族に見捨てられた男たちが狭い台所でウロウロしながら準備する様は結構絵になり面白い。
表題の「奇人たちの晩餐会」はフランスの小品的な皮肉満載のコメディで、入手出来れば一見をお勧め。
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=159321
ところで晩餐をテーマにしたミステリで、「黒後家蜘蛛の会」と言う傑作短編推理集もあり、これもお勧め。
原作はわれらが”アイザック・アシモフ”氏で、これだけでも読む(残念ながら"見る"では無く)価値有り。
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