T屋の100円レンタルで何気なく(最近は何気に、という使い方らしい)借りたチュモン(朱蒙)、最初はだるくて結構つらかったのが、5話以降に大化けして中毒症状を示す様にまでなった。
以前は「チャングム」ではまり、今は「イ・サン」のTV放映に夢中、そしておまけがこの「チュモン(朱蒙)」。
この物語、簡単に言えば、「十戒=出エジプト記」のモーゼの逸話、大ローマ帝国に反抗するユダヤの「ベン・ハー」の筋立て、おまけに「スパルタカス」のエッセンスを加えた様な歴史劇。
時代は西暦前1世紀の朝鮮、漢帝国に対峙する朝鮮の「プヨ王国(地理的な背景はぜんぜん分からん)」、そこの王子として育てられた主人公が自分の出生の秘密を知り出奔(ここらあたりはモーゼ)、その後は打倒「大漢帝国」を目指して旗揚げ、支援する豪商「ヨンタバル」とくればこれはもうりっぱな韓国製「ベン・ハー」。実際「ベン・ハー」との共通点も多く、
・恋する相手が、豪商サイモニデスの娘→豪商ヨンタバルの娘 (BGMもミクロス・ローザの旋律そっくり)
・大ローマ帝国への反抗(失われたユダヤの復活)→漢への反抗(古朝鮮王国の復活)
・敵役がかつての親友メッサラ →兄弟(テス王子)
そして女優陣がすばらしい!(演技では無く器量が)
チュモンに従う仲間は、劉備に従う関羽・張飛・超雲のごとく、三国志的な面白さもある。
あと関心したのは実写が多く、スケールのでかいこと、不満はカンフー映画みたいなチャンバラがちと多いこと。
なにしろ高句麗王国の始祖、まぁ朝鮮統一の大英雄の立志伝で、わが国に例えれば神武天皇の一代記みたいなもんだから力もはいることだろう。この時代の我が日本は、古墳やら土器でしか痕跡が無く、初めて文献に登場するのは三国誌の魏志倭人伝(3世紀)。このときの中国は三国誌の強国魏の曹否(曹操の倅)の代で、このことからも日本は歴史的に立派な新興国。
古代日本のエシュタブリッシュメントが朝鮮伝来との説も多いにある得る話だと思う。
全部で81話、今は30話、どこまで付き合おうか。
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