権助の冒険

ノンセクションでぼちぼちと。

「教育と愛国」

2022-05-27 22:43:58 | 映画

久々に映画館に足を運んだ、観たのは「愛国と教育」、実は昨日観ようとしたら満席で入場出来なかった。(平日の13:30で)
何とも不快な映画で、なんでかと言う事を考えると以下の様な具合か。
1) 愛国教育に熱心な人々へのインタビューでまともなインタビューが成立していないこと。
  質問された人々(もはや愛国カルト)は論理的な回答が出来ていない、何とも情けない。
2) 少なくとも上映時間の半分位は愛国カルトの言動に付き合わされる、又は愛国カルトの行動結果に付き合わされている。
3) 60年(注1)しか続いていない「大日本帝国」に憧れる人々が、75年(注2)も続いている「日本国」と同一していること。
4) 我々の受けた教育を否定されている様な気分 
(注1)大日本帝国憲法発布(1885年)~日本降伏まで(1945年)
(注2)日本国憲法発布(1947年)~現在(2022年)

さて映画館はなかなかの人出で、とある東大教授のインタビューで、
質問「教育は何のためにあるのですか?」
教授「より良い日本人を造るためです」
質問「より良い日本人とは?」
教授:しばらく考えて・・・「左翼で無い日本人です」
(館内から失笑が湧き出る:ああまともな人達が結構居るんだと安心した瞬間でもあった)
質問「歴史から学ばなくても良いのですか?」
教授「歴史から学ぶ必要は無いんです」
質問「何ですか?」
教授「必要が無いからです」
(ここでも失笑)
この教授の言はまさしく館内全体を”負のエーテル”で包み込みこんだ、これほど見事な包み込みは無かった。
しかし我が国の凋落ぶりもなるほどなるかなと納得した映画でもあった。
前回のドキュメンタリ映画「パンケーキを毒見する」こちらの方が面白かったが、ドキュメンタリーとしては今回のが上かも。

なお事務所のアベ信者からは「パヨク」呼ばわりされているけど、結構本望だと思っている。
中学校の時の英語の先生で岩間先生と言う人が居た、結構熱心な先生で人気があって博識な人だった、そして好きな先生でもあった。
この先生があるときにものすごく怒ったことがあった、怒った事件は忘れたが理由は覚えている。
それは何か悪さをした生徒が居て、クラスの皆がその悪さを看過した、いや見ぬふりをしたかも。
それを後で知った先生がかなり怒って行った言葉。
俺たちの時は言いたくても言えなかったんだ!(#^ω^)」
俺たちの時’とはもちろん戦時中の事だと思う。
先日の同窓会でこの先生のことを私が「あの先生は結構な左翼主義者だったと思う」と言った所、参加していた当時の担任から「いやそれは違う!」と諭された。
当方を「パヨク」と言った御仁と同じ事を言っていたんだと思うと少々恥ずかしい。

なお「自虐史観」とは「大日本帝国自虐史観」のことで、恥ずかしい時代の事であるが恥ずべき事では無いと思う。
(ああ「大日本帝国」はいやだ。)


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