権助の冒険

ノンセクションでぼちぼちと。

「バルジ大作戦」

2024-01-24 08:10:00 | 映画

バルジ大作戦」という映画があった。見たのは中学生の頃、知るきっかけは当時愛読していた「ボーイズライフ」という少々ませた少年誌。
なにしろシネラマというびっくりする様な撮影・映写方式で、この頃これを見たことがある父親から「ともかくすごい迫力」と聞いていた、夢の様な映像だった。
さて映画は当時育った地方都市の映画館だったので普通の70mmだったと思う。

〔内容〕
 ノルマンディー上陸後に破竹の勢いで進軍する連合軍、勝利気分がまん延した連合軍の中で米軍カイリー中佐は周囲の冷ややかな目を無視して独軍の反抗を信じて執拗に航空偵察を繰り返していた。
そのさなか、車で移動中の独軍将校を視認・撮影し、彼が独軍機構部隊の猛将ヘスラー大佐であることを知る。
一方の独軍は作戦準備として米兵に似せた部隊を後方かく乱のために配置していた。
そんな中で、悪天候(航空攻撃の出来ない)の到来でヘスラー大佐率いる大量のタイガー戦車部隊がオランダ・アルデンヌを目指して進軍を開始する。
敗走を始めた連合軍と進軍するドイツ軍、包囲されたアルデンヌの町の守備隊は危機に陥ることとなった。

この映画の魅力はなんと言っても、主役の「タイガー戦車」群、この映画では大量の米軍のM47戦車が「キングタイガー」に見立てて無敵の戦車として、対する米軍はM24軽戦車。(たぶんM4シャーマンを模したものか)









この映画の主人公はそんな戦車たちなんだけれども役者陣もなかなか重厚で良い。
へスラー大佐役のロバート・ショー、「ロシヤより愛をこめて」「スティング」「ジョーズ」等々。
ヘンリーフォンダハンス・クリスチャン・ブレヒ
なおこの有名な「バルジの戦い」を題材とした戦争映画で「戦場」「大反撃」等々もなかなか面白かった。

以前は東京に「テアトル東京」とか「渋谷パンテオン」とかのシネラマ劇場があって、キューブリックの「2001年宇宙の旅」や「ベン・ハー」を見た時は本当に感激した。
昨今の3DとかIMAXとかよりはアナログ(光学的)迫力でよほどに面白いと思う。
さて、20年程前に息子が高校1年になり、たまたまこの時に銀座の「テアトル」(元のテアトル東京)で「ベン・ハー」のリバイバル上映があるというので連れて行った。
この時に集まった人種は紛れも無く昔の映画ファンで、上映開始前にみな真ん中のやや後ろ側を競って確保した。
シネラマではこの位置こそベストだから、ところが幕が上がり「序曲」が始まると何と画面は往年のとは比較すべくも無い貧弱な物。
それを見たかつての映画ファンはこぞって前の席に移動した。
やはり映画館でなければ本当の魅力が分からない映画というのはあるもので、映画館は永遠に不滅。

パンツァーリート バルジ大作戦、Panzerlied, Battle of the Bulge (1080p)

コメント
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