権助の冒険

ノンセクションでぼちぼちと。

「ナチスに仕掛けたチェスゲーム」

2023-10-24 17:31:54 | 映画

少し興味を引いたので本日の昼日中に抜け出して鑑賞。
映画の方はかなりのスリルとサスペンス感満載で音響も良いし結構楽しめた、ただなかなか示唆に富んだ展開なので万人向けの映画では無いと思う。
ともかくナチスに進駐されたオーストリアの弁護士が依頼人(富豪か貴族)の財産を守るためにゲシュタポの拷問に耐える、とこれだけでもかなり血なまぐさいと思うが、むしろ心理劇の様な趣で物語は進行する。

〔物語〕
 ロッテルダム港。ヨーゼフ・バルトークは久々に再会した妻とアメリカへ向かう豪華客船に乗り込む。かつてウィーンで公証人を務めていたバルトークは、ナチス・ドイツによってオーストリアが併合された際、ナチスに連行されてしまう。
ナチスは彼が管理する貴族の財産を狙い、彼だけが知る預金番号を教えるよう迫るがそれを拒絶したバルトークは、ホテルに監禁され外界から隔絶された状況の中で精神的に追い詰められていく。しかし、偶然手に入れたチェスの本を熟読し独りチェスに没頭することで、辛うじて悪夢のような極限状況を耐えていくのだった。
一方、船内では、世界王者を迎えてチェスの大会が開かれていたのだったが…。

物語が過去と現在を行き交うので観るほうで勝手に展開を想像するしかないが、このラストを選択したのはドイツ映画らしい、もしハリウッドならば別の結末を用意したことだろう。

『ナチスに仕掛けたチェスゲーム』

なお昔「ナチス物」映画に面白いのが沢山あった、「将軍たちの夜」「鷲は舞いおりた」「オデッサ・ファイル」「マラソンマン」「ブラジルから来た少年」等々思いつくまま。

コメント
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