権助の冒険

ノンセクションでぼちぼちと。

「北京の55日」@映画館

2023-09-16 21:29:03 | 映画

「北京の55日」、まさか映画館で観れるとは、先日の「ナバロンの要塞」に続いてのヒット。
最初にovretureとして例のD・ティオムキンのメイン・テーマが大音量で耳に入った時は「嗚呼来て良かった」感で胸一杯。
タイトル・ロールは綺麗な水彩画をバックに主演者やスタッフが綺麗に流れる、ここでもD・ティオムキンの音楽で、エンドロールはアンディ・ウイリアムスの歌「So little time」をバックにと、エンターティメントとしても一級品。
以前BSP放映の時にはここまで細かく気にならずに流していたが、やはり映画館鑑賞ならではの感想かも。
なお70mm映画をデジタルマスターした大画面はまっこと綺麗、これは35mmの拡張版(シネスコ等)とはやはり違う。
〔内容〕
1900年の初夏、山東省に蜂起した義和団(ナショナリスト集団)は清国に進出した西欧勢力とキリスト教徒を本土から追放しようと勢力を増し、ために北京城の外国人たちの不安は高まった。この頃紫禁城の中では国内で放棄した義和団の力を利用して外国勢力を一挙に国外へ追放することを決めた。
多勢の義和団の外国人居住地に対する攻撃が開始され、駐在していた列強の駐留軍が連帯して守備することにしたが、当てにしていた援軍は突如参戦した清の正規軍に阻まれてピンチに陥る


この映画は記憶によれば、およそ50年前に渋谷パレス座でリバイバル上映を見ている、今回映画館で見てはっきりと思い出した。
昔見たときは"boxer"を”拳徒”と訳していた様な記憶がある、それとこの当時は北京は"Peking"今では”Beijing”と綴る様だ。
さてこの映画で出てくる中国人の少女が健気で可愛い、この当時の映画製作者(監督)はクスグリ所を良く知っている、そしてこの映画は列強万歳と言う訳でも無くそれなりに自分らの振る舞いを(一応)批判している。
この映画は約3時間と長尺なためインターミッション(幕間の休憩)がある、ここでのトイレ行列は男性側が長蛇の列で対する女性側はスカスカ、相当に時代掛かった人達が多く我と同じくノスタルジィ(浴)に浸りに来たのかも。

北京の55日(1963)/ 55 Days at Peking


なおこの「北京の55日」はブラザーズ・フォアのBEST版には収録されているが他のアルバムでは聞いたことが無いし録音がモノラルなので、ラジオ放送での生演奏の録音かもしれない。「遥かなるアラモ=The Green leaves of summer」とかこの曲とかD・ティオムキンが好きだったのかな。
なおブラザーズ・フォアは映画音楽を良く歌っていて、上記以外にも「サマータイム」「2ペンスを鳩に(メリーポピンズ)」「グリーン・スリーブス(西部開拓史)」「サムウェア(ウエストサイド物語)」「ムーラン・ルージュの歌(赤い風車)」時代が下って「We may never love like this agein(タワーリングインフェルノ)」等々、他にもあるかも知れない。
(なお「赤い風車」は未見で是非観たい。)
EPレコード 克美しげる 北京の55日/エイトマン

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする