HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

UESAの「kiss」考

2011年12月15日 | 真田暎人/UESA
また、お題をいただきました。
結構そういうのは嫌いじゃないので
どんどん調子乗って書いてしまいそうなので
気をつけないといけません(笑)

さて、実のところ私はUESAの「kiss」は
バンドバージョンで一度しか聴いてないような気がします。
(もし聴いてたらごめんなさい。)

でも、一回きりでも「好き」な曲のひとつです。
ある意味bye bye circusでもやれそうな曲だし
Jet Lily Starでやっててもおかしくないロックナンバーです。

だから、UESAの2人バージョンでのイメージが無いので
アコギバージョンだとまた印象は違うのかもしれません。

♪NとSの磁石がくっつくようにわかりやすい運命を期待してたろ?

っていうあたりですが、これは相手に言ってるのか自分自身に
言っているのかという質問をいただいたわけですが、
本当のところは真田氏に聞かないとわかりません。

が、私の超私的解釈では万人に向けて言っていると思っていました。

うまく説明できるかどうかわかりませんが、
真田氏の歌詞は個人的にみえて実はフィクションっぽいものが
結構あるように感じています。

もちろん、そこには過去や今の彼の実際の経験も
エッセンスとして入っているとは思いますが、
それをうまく加工して万人に放つのが上手いというか
巧みというかそういう作家的センスを彼は持っていると
思っています。

ライブで聞いたら、
会場の全員に向けて言っているように感じるし、
なんかこの地球上の各個人に向けて言ってる気もしました。

ちょっと挑戦的な挑発的な感じもしないではないです。

♪あなたを今夜は帰さない
二人は今夜は帰れない

そのフレーズも真田さんが誰かを思って
誰かに向けて言っているというより
第三者的に恋人たちを見てその二人に向けて
歌っているように感じるのですが、どうなんでしょう?

もちろん、
♪~震える睫毛~のあたりは実際にそういう眠っている
誰かを実際に見て感じたフレーズだと思っています。
それが今の彼女なのか昔の彼女なのかわかりません。
というかふつうに人間観察で見てその愛おしい寝顔を
表現したのかもしれません。

♪あなたのか弱い腕の中~♪は
結構リアルだと思います。
♪柔らかい鎖みたい
とか
♪優しく食い込んだ
あたりは実際の体験でしか
表現できないと私は思います。

この表現だけで聞いた人たちは
リアルな人肌を感じるのではないでしょうか?
決して鋼鉄で出来ている堅いものじゃなく
やわらかいものを感じられるでしょ?

聞いた人は感じられるけれど
こういう言葉を書けるのは
やっぱり想像では無理だと私は思うのです。
もちろん、表現はとても文学的ですが。

そして、この歌をありがちな恋愛ソングに
しないのは彼の作家力であり、

彼ならではのキーワードが
必ずしっかりあるからだと思っています。

まさに♪NとSの磁石~のあたり
♪つぶるのと開けるのの真ん中ぐらい~のあたりなんか
その彼の世界です。

ただ、
♪くちびるをいつまでも~

~瞼を閉じれば帰れない♪

の部分だけは彼自身の個人的なものも
ちょっと感じてしまいましたが(笑)

結論的には
「kiss」はいろんなことを吹き飛ばす力が
あるんだぜってことなのかなと。

♪噛み切るようなくちづけが出来たならば
羊を数えることなく眠れるから

フランス映画とかでよく暴れている女性とか
泣き叫んでいる女性を素敵な男性が口づけすると
静かに落ち着いたりするシーンが出てきますよね。

あれ見ていると、人を癒したり落ち着かせる役割も
kissにはあるんだってことがわかりますよね。

この歌はきっと真田さんがあなたを
癒したいと思ってできた曲ではないでしょうか?






コメント (5)
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