Fumie&Sweet

毎日のように、自宅で焼いているパンやお菓子の紹介です。美味しいもの、大好きな、喰い意地の張ったブログです!

蕎麦ぼうろと 呉服屋さんの思い出と のし梅の記憶 

2015-07-19 17:55:00 | 教室

蕎麦粉を使った 和風クッキー 蕎麦ボウロって 私には 呉服屋さんの イメージと 重なるのです。

幼い頃 呉服道楽の 祖母のところに

風呂敷包みを 背中にしょって やってくる 呉服屋さんの おじさんがいました。

陽当たりの良い 我が家の縁側で 呉服屋さんのおじさんが

反物を ぱ~っと 広げて キラキラした 綺麗な模様の絹織物が 何本も重なっていく様子、、、 

縁側が 絹の艶っぽい洪水にまみれる瞬間が 目も眩みそうで ドキドキしながら 眺めていました。

その呉服屋さんが 必ず お持たせで 持ってきてくれるのが 蕎麦ぼうろでした。

確か 京都の かわみちやさんの 缶にはいった 蕎麦ぼうろ だったと思います。

今回は 思い出いっぱい 懐かしの蕎麦ぼうろ風に 作ってみました。

こんがり 焼けた 蕎麦ぼうろ…油脂が入っていないので

ほろほろとした 口触りと  歯ごたえが たまりません~

のし梅も 作りました。

このお菓子は 祖父が  出先から よくお土産に 買ってきてくれました。

水戸にお仕事に行った 帰りだったのでしょうか。。。

竹の皮 二枚に挟まれた のし梅。。。

私が好きだったのは もう少し 赤い色の物でした。

竹の皮を そ~っと 剥いで 自分の 舌の上に のし梅をのせて

のし梅の のっかった 真っ赤なベロをだしては

変顔をして 遊んでいました。

「食べ物を粗末にしては いけませんよ!」

という 祖母の声が 甦ってきます、、、

半世紀の時間を経て 自分が このお菓子を作れるようになるなんて・・・

物作りって、、、記憶の隅っこに埋もれていた 懐かしい思い出まで 引き出してくれますね。