風月庵だより

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弧の姿

2008-06-14 12:32:23 | Weblog
6月14日(土)晴れ【弧の姿】

また帰りの電車でのことです。前の列に5人の中学2年生くらいの男子生徒が座っていました。その全員がそれぞれゲーム器を手にしています。ゲームに夢中になっているようです。隣同士で言葉も交わさずに、手にしたゲーム器に向かってにっこり笑ったり、難しい顔をしたり、とにかく夢中という姿でしょう。

また七人がけのこの席には一人女性が座っています。その女性の手には携帯電話が握られています。この方もまたメールを打つのに夢中です。もう一人座っている男性は、耳にイヤホーンをつけて音楽に聴き入っているようです。

電車の中でも、それぞれの人間とは関わり合わない世界に入り込んでいるようです。必ずしもこの人たちが、孤独とは限らないでしょうが、電池という箇的なエネルギーにしばらくの時間、支配されていることは事実です。ほかに人とも関わり合う時間をバランスよく持っていれば問題はないでしょうが、電池のエネルギーと格闘ばかりしているのは気をつけたほうがよいのではないでしょうか。

さて、次の電車に乗り換えて(私は三回電車に乗り換えて仕事に通っています)、また面白いことに気が付きました。座席には女子高生の四人が座っていました。四人でなにやら楽しそうに話して、時々笑い声をあげたりしています。女の子の一団の場合、ゲーム器をそれぞれが手にして夢中になっているような光景を目にした記憶がありません。男の子と女の子との違いがあるようです。どちらの是非をいうつもりはありませんが、孤独になって問題を起こしてしまう可能性が高いのは、どうも男性のほうが多いのではないでしょうか。一慨に論じることは常に気をつけなくてはなりませんが、電車のなかのこんな光景からも、現代社会の問題について考えさせられた電車での光景でした。


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2 コメント

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三人寄ればかしましい (春女)
2008-06-19 10:21:58
数人のグループが出来たとして、男性に比べて女性グループのほうが圧倒的に会話の量が多いですね。何とか相手の話に切り込んで、自分も話さなくてはと追い立てられるような気持ちになります。しかし反省するのですが、女性の会話は理解し合うと言うより、自分がしゃべってストレスを発散させているところがあります。その場限りで後に残るものがないと言いますか・・・。
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春女さんへ (風月)
2008-06-19 12:21:21
女性の会話はストレス発散といいますが、言葉にできることは頭がよいのだと、母はよく言います。では無口の人は頭が悪いのか、それは差別だろうと言われると困りますが、現象に対して、よい面を捉えようとする母の言としておきましょう。

なんでもよいから他愛のないことを話す行為は、閉じこもってしまうことから救ってくれるでしょう。話さなくてもよいことが、實際は多いです。

でも話すのです。話してから馬鹿げたことだと気が付いたりすることも多いです。意味のあることばかり話していては、馬鹿げたことに気が付きませんから。男性の優秀な人が多いという印象はあまり愚かさを出さないで隠しておけるからかもしれません。

ちょっとまとを外れたことを書いたかもしれませんが、このままにしておきます。これから昼食ですので。
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