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谷川岳の麓の故郷

2017-04-20 13:21:01 | Weblog

4月20日(木)曇り【谷川岳の麓の故郷】

先週の日曜日は、久しぶりに故郷に帰りました。中学校の同期会がありました。私は小学校までしか故郷にいませんでしたが、いつも仲間に入れてもらっています。今年は特に、すでに故人になってしまっている友人たちの追悼法要もありました。

小学校時代と同じ呼び名で、久しぶりの出会いでも、すぐに呼び合える気楽さがあります。この年齢までの人生で、皆それぞれ苦労してきた年輪を背負って、楽しいひと時を過ごしました。

戦後生まれの私たちの時代は、一応平和な時代であり、高度成長期もあり、生活も豊かになり、それぞれの希望をもって生きられた時代ではないでしょうか。私も自分の望むように生かされ、10年間出家したいという思いを抱き、それを成就して生きてくることができました。「おれんちも貧乏だったな」「あたいんちも貧乏だったよ」「みんな貧乏だったいな」と言いながら、今は皆一人前になって、年老いてきました。ある意味よき時代を生き抜いてきたと思います。

しかし、北のミサイルや、中国もどう考えているかわかりませんし、日本もこれからどうなるか予測はできません。不測のことが起こりうる可能性は十分にあります。地震についても、まだ関東地方はそれほど壊滅的な被害はありませんが、いつ何時大地震に関東地方も襲われるかわかりません。毎朝、回向の中で、「……国土安穏、万邦和楽……」と、となえていますが、国土の安穏も危なくなりました。万邦和楽は世界の平和への願いですが、世界が平和になることはありえない、とさえ思っています。

よくよく考えてみれば、明日の命はわからない平和です。日々を大事に生きたいと思います。

美しい故郷の清流です。

 


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
春女さんへ (風月)
2017-04-23 17:38:07
沼田城址公園の桜をカメラに収めたかったのですが、カメラの蓄電を忘れていて、残念。目に焼けつけてきました。
Unknown (春女)
2017-04-22 18:17:53
沼田城址のお話が出るとは!!!
有名な武尊山の麓の素晴らしい所ですね。縁あって2度ほど訪れたことがあります。
沼田とは比較にならない、目玉の無い私の故郷ですが、山だけは豊かでした。蓮華山、鞍掛山などと粋な名前がついています
蓮華山をバックに妹とバトミントンをしている様子を写した古い古い写真があったのですが、今どこにあるのでしょう。
玄林菴さんへ (風月)
2017-04-21 20:05:43
小学校までの12年間、風光明媚な街で、過ごすことができたこと、そして、今でも信頼しあえる小学校以来の友人たちがいるということは、何よりの宝です。人生の宝ですね。
多くの家が貧しかったので、とりたてて不幸せと言うこともなく、当たり前のように思っていました。
いつも楽しく遊んでいたり、時には喧嘩もしたり、時には勉強したり、セリ摘みに行ったり、薪拾いに行ったり思い出しますと、楽しいことで満ち溢れていたように思います。スマホもテレビゲームもない幸せな時代でしたね。
私は中学から家の事情で東京に出てこなくてはならず、寂しい思いをしました。でもいつも同期会には呼んでいただけるので、有り難いと思っています。
でも、もし東京に出てこなかったら、おそらく大学まではいけなかったかもしれません。
人生は、長い目で見れば、何がよかったか、悪かったか、どうも悪いことは何もなかったように今では思えます。
春女さんへ (風月)
2017-04-21 19:51:37
城春にして草木深し
沼田城址にも皆で花見に足を延ばしました。
沼田城は、当寺の開基様が城主を勤めたこともあります。このお寺の住職になったことも、やはり時を超えての縁を感じます。

核戦争だけはやめていただきたいです。
「谷川岳の麓の故郷」 に寄せて (玄林菴)
2017-04-21 10:36:34
おはよう御座います!!!

風月様の故郷は…、群馬県で
御座いましたか…。
谷川岳の麓に在るとは…、
良い処に故郷を御持ちですねぇ~…。
三国山脈を抱えた自然環境は…、
厳しくもあり…、又…、凛とした…
清々しい趣を湛えた山紫水明の
地でもありますよね!!!。

世代的に…、私も亦…、同様でして…。
終戦直後の無い無い尽くしの
社会環境でしたから…、皆々一様に
貧乏でしたよ!!!!!。

でも…、何やら幸せ感が有って…
皆んな元気で明るく育ちましたよ。
併し乍ら…、時代も時を重ねるに
付けて…、物騒に為りつゝある
昨今の世相ですね!!!…。

人間同士が…、温かく信頼し合える
様な時代に為って欲しいですねぇ~

漸く…、陽気も落ち着いて来た感じの
今日此の頃ですが…、先ずは…
御様子伺い迄…。

        玄林菴より
Unknown (春女)
2017-04-20 18:30:11
美しい故郷ですね。
私も大田舎の出身ですが、何の特徴、目玉もない、平凡すぎるところでした。

しかしそれは人間の価値観、美意識からの見方で、偏見と言ってもいいでしょう。自然あふれる素晴らしい故郷だったと、感謝すべきですね。

国破れて山河在りと言う漢詩がありますが、核戦争になっても、山河はあるのでしょうか。山紫水明は失われるでしょうが、地球そのものが失われることはないでしょう。殺伐とした風景になるとしても、大昔の地球はそうでした。

また一からやり直して数億年もすれば、また違った地球、生命の風景があることでしょう。そこには地球始まって以来の愚か者の人類はいないでしょう。
まさに奢れるもの久しからずです。

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