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2月24日(火)曇り【『おくりびとDepartures』アカデミー賞外国語映画賞受賞】(丁度納棺される人の、いくつもの姿のようなある日の朝の雲)
素晴らしいです。多くの人の予想通りに受賞することができました。私もこの映画は東京で見逃しましたので、先月、埼玉県の深谷市まで高崎線に乗って、わざわざ観に行ってきました 。この滝田洋二郎監督の『壬生義士伝』を観たとき、感動して泣きましたが(新撰組の用心棒が主人公ですから、血しぶきがあがるような映画であったにも関わらず泣きました)、この『おくりびと』では、嗚咽さえしてしまうほど感動させられました。
これぞ映画、と思いましたが、やはり、アカデミー賞ですか。
私も映画青年の端くれで、5年間脚本家の内弟子でしたので、この賞の重みは殊更に感じます。
青木新門著『納棺夫日記』を読んだときも、感動しましたが、小説とはずいぶん内容は違いますので、これを原作とはどこにもうたってないようですね。
今は亡き峰岸徹さんが、劇中で主人公小林大悟(本木雅弘)の父親として、死んでいる姿として登場します。拳を結んでいる父親の手を、合掌させようとして指を開いていったとき、大悟はその手の中に一個の石を見いだします。それは父親が、母と幼い大悟を捨てて、出奔する前、河原で教えてくれた石文の石でした。父は息子のことを忘れてはいない、いつも思っていたのだ、という象徴的な石です。大悟も思いがけないことに胸がいっぱいになります。
観客の私もそこで一層に泣きました。だんだん嗚咽にさえなりました。私は、自分の父親のお骨を一人で取り返しに行ったときのことを思い出して、映画のストーリーを越えて涙が倍加したのですが。
この映画はユーモアもあり、随所で笑いもしました。そして泣きました。人間の「切なさ」が描かれている映画として素晴らしいと思いました。やはりアカデミー賞を受賞したのですね。もし見逃している人がいましたら、是非ご覧ください。僧侶の方がたにも是非ご覧頂きたい映画です。
素晴らしいです。多くの人の予想通りに受賞することができました。私もこの映画は東京で見逃しましたので、先月、埼玉県の深谷市まで高崎線に乗って、わざわざ観に行ってきました 。この滝田洋二郎監督の『壬生義士伝』を観たとき、感動して泣きましたが(新撰組の用心棒が主人公ですから、血しぶきがあがるような映画であったにも関わらず泣きました)、この『おくりびと』では、嗚咽さえしてしまうほど感動させられました。
これぞ映画、と思いましたが、やはり、アカデミー賞ですか。
私も映画青年の端くれで、5年間脚本家の内弟子でしたので、この賞の重みは殊更に感じます。
青木新門著『納棺夫日記』を読んだときも、感動しましたが、小説とはずいぶん内容は違いますので、これを原作とはどこにもうたってないようですね。
今は亡き峰岸徹さんが、劇中で主人公小林大悟(本木雅弘)の父親として、死んでいる姿として登場します。拳を結んでいる父親の手を、合掌させようとして指を開いていったとき、大悟はその手の中に一個の石を見いだします。それは父親が、母と幼い大悟を捨てて、出奔する前、河原で教えてくれた石文の石でした。父は息子のことを忘れてはいない、いつも思っていたのだ、という象徴的な石です。大悟も思いがけないことに胸がいっぱいになります。
観客の私もそこで一層に泣きました。だんだん嗚咽にさえなりました。私は、自分の父親のお骨を一人で取り返しに行ったときのことを思い出して、映画のストーリーを越えて涙が倍加したのですが。
この映画はユーモアもあり、随所で笑いもしました。そして泣きました。人間の「切なさ」が描かれている映画として素晴らしいと思いました。やはりアカデミー賞を受賞したのですね。もし見逃している人がいましたら、是非ご覧ください。僧侶の方がたにも是非ご覧頂きたい映画です。