風月庵だより

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『運命を拓く』

2022-11-18 16:20:25 | Weblog

11月18日(金)晴れ【『運命を拓く』】

この本のタイトルの通り、運命を拓きたいとおもっている人には必読の本だと思います。中村天風先生のもとには、ナショナルの創設者、松下幸之助氏など多くの実業家の方々も参集したようです。

世の中には、ある悟りを得た方たちが、いらっしゃると思います。天風先生もそのお一人と思います。スピリチャルな次元の世界に入った方たちといってもよいかと思います。

この本の中から、私が学ばせていただいた言葉などをピックアップさせてください。咀嚼は皆様にお任せします。

〇本当の真理から論断すれば、何も神だの仏だのと頼らなくてもよろしい。むかしからの歌にもある。    心だに 誠の道に かないなば 祈らずとても 神や守らん。
 先祖を敬い、先祖を忘れないための、追善供養は必要である。だが、あなた方の神仏に対する信仰は、いつも自己本位な自分の生命や、自分の運命の安全ばかりをこいねがうだけが、目的になってはいはしないか。

〇一番根本は何か、というと、ただ一つの実在から産み出されたものである。その実在とは何であろうか。哲学では”根本的本源実在”と呼び、科学では、これを、極微粒子的なものとして、”エーテル”と名づけている。哲学の方では、人間の感覚では、捉えることの出来ない、茫漠たる、見えざる、一つの”気”であるといっている。(中略)いずれにしても、このただ一つのエネルギーを産み出す元が、宇宙を創り出したのである。

〇思考によってのみ”心”の活動は行われる、(中略)人間の、思ったり考えたりする”心”の作用というものは、”靈”の働きで動いているとすると、その霊という気は、宇宙を創っている創り主である宇宙本体が靈なのだから、やはりそれに通じている、ということである。(中略)どんな場合でも、心の思考作用と、宇宙を司る宇宙本体の創造作用ー物を産み出す力ーとは、別々に分かれているのではなく、本質的に、一つのものであるということを忘れてはならない。

〇「心とは何か」ということを考えてみよう。心というものは、人間の生命の本質であり、絶対に眼に見えない霊魂という気の働きに対する名称である。気の働きがないかぎり心という現象は生じてこない。さらにわかりやすくいえば、心というものは、霊魂という気の働きを行うための存在であり、心が思ったり、考えたりすることによって霊魂の活動が表現される。そして心の行う思考は、すべての個人の命の原動力となっている霊魂を通じて、その霊の本源たる”宇宙靈”に通じている。しかもこの”宇宙靈”は一切の万物を創造するエネルギーの本源である。この絶対関係を真剣に考えると、思考は人生を創る、ということに断然結論される。

*今日はこのくらいにしておきましょう。私自身も含め、ご訪問の皆さまが、咀嚼なさるのに、あまり多すぎますと、咀嚼困難、消化困難、腹痛になるといけませんので。でも実に示唆に富んだ教えと思います。