○シューマン チェロ協奏曲
○カザルス 鳥の歌(アンコール)
○ブルックナー 交響曲第4番「ロマンチック」
山崎伸子(Vc)、小泉和裕/群馬交響楽団
ブルックナー、大変素晴らしかったです。
冒頭のホルンの出来で全体の印象が決まってしまうため、吹く方はもちろん、聴く方も緊張しますが、その緊張の中、素晴らしい音色を奏でてくれました。その後、裏に回ってちょっと?のところもありましたが、終楽章の終わりまで随所で素晴らしい響きを堪能できました。
1楽章では、終わり近くで、ヴィオラと金管が全力でやりとりするところがありましたが、ヴィオラが負けじと渾身の力で弾いているのが印象的でした。そして1楽章の壮大な終わり、感激でした。
2楽章ではヴィオラがメロディを受け持つ部分がとりわけ良かったです。3楽章はスケルツォ部で金管が活躍するところが大変素晴らしかったですが、最後の合奏部分でトランペットがちょっと弱く感じました。もっと派手にパンパカやってほしかったです。終楽章も大変素晴らしく、特に最後は壮大に終わりましたが、ちょっと拍手が早かったのではと感じました。もっと余韻を味わいたい気分でした。
チューバ、トロンボーンが全体を通して圧倒的な存在感、重量感ある響きで感激でした。
シューマンは、チェロは素晴らしいと思うのですが、オケ部分はどこか地味なつまらない曲と思っていて、今日もその感がありましたが、2楽章で、ソリストの山崎さんと首席の柳田さんとで弾き合う部分は印象的でした。
(群馬音楽センター)