○モーツァルト 交響曲第31番「パリ」
○ラヴェル ピアノ協奏曲
○ラヴェル 亡き王女のためのパヴァーヌ(アンコール)
○ストラビンスキー 「春の祭典」
清水和音(Pf)、梅田俊明/群馬交響楽団
昨日同様、素晴らしい演奏でした。
パリ交響曲では、弦楽セクションの美しさが際立っていました。
ピアノ協奏曲では、おかしな雰囲気の両端楽章に比し、中間楽章の美しさに聴き惚れました。
そして、「ハルサイ」、力一杯、迫力満点。まさに今年度最後を飾るにふさわしい演奏であったと思います。
演奏会終了後、池田さんを出待ちしていたところ、車の中から「お疲れさまでした。」の声、今日は車で来ていたのでした。あっけにとられているうちに颯爽と走り去って行き、私がかけるべき言葉だったのに言いそびれてしまいました。「お疲れさまでした。」
そして今日のメンバーの皆さま、お疲れさまでした。来年度も楽しみにしています。
(群馬音楽センター)
○モーツァルト 交響曲第31番「パリ」
○ラヴェル ピアノ協奏曲
○ストラビンスキー 「春の祭典」
清水和音(Pf)、梅田俊明/群馬交響楽団
すみだトリフォニーホールで開催されている地方都市オーケストラ・フェスティバル、群響は毎年参加しています。
今年の演目は、パリがらみ。でも「ハルサイ」が凄すぎて、前半2曲の印象が吹っ飛んでしまいました。
まず大編成に驚かされました。ひな壇に隙間なく並べられたひな人形・・・そんなイメージでした。
演奏も凄かった、そして素晴らしかったです。正直言ってあまり好きな曲ではありませんが、最初から最後まで集中して聴きました。
まずもって大音量の迫力に圧倒されましたが、そのときそのときで主張すべき楽器が、くっきりと素晴らしい音色を奏で、バランスよくまとまっていたのではと思います。
私は、第2部で、何回かヴィオラのパートがトップ二人、池田さん、プラムさんだけで演奏するところが印象的でした。
帰り道、建設中の「東京スカイツリー」が見えました。(来るときはデパートの中を通ってきたので、気づきませんでした。)
○新田図書館サロンコンサート
☆日時:平成22年3月31日(水)19時00分~
☆場所:太田市新田図書館
☆出演:伊藤文乃、秋葉美果(Vn)、池田美代子(Va)、R.グルチン(Vc)、野田祐介(Cl)
☆曲目:モーツァルト クラリネット五重奏曲変ロ長調 アレグロ断章
モーツァルト 弦楽四重奏曲第14番
モーツァルト クラリネット五重奏曲イ長調
☆チケット:大人1,500円 中学生以下600円
※野田さんのブログから転載
※この日は、年度末決算で夜の勤務のため、前回に続き聴きに行けません。残念、残念!
○群馬交響楽団のメンバーによる「Ensemble G」
☆日時:平成22年4月8日(木)19時00分~
☆場所:JTアートホールアフィニス
☆出演:伊藤文乃、山本はづき(Vn)、池田美代子(Va)、R.グルチン(Vc)、市川哲郎(Cb)
中條秀記(Fl)、高﨑智久(Ob)、野田祐介(Cl)、奈波和美(Fg)、高橋臣宣(Hr)
☆曲目:シュポア 大九重奏曲 他
☆チケット:一般2,000円
※こちらは前回も紹介
○ドヴォルジャーク 交響曲第4番 ケルテス/ロンドン交響楽団 1966年10月
○ドヴォルジャーク 交響曲第5番 ケルテス/ロンドン交響楽団 1966年12月
イシュトバン・ケルテスは、まだ30歳代の1964年から1968年までロンドン交響楽団の常任指揮者を務め、そのオーケストラを指揮して世界で最初のドヴォルジャーク交響曲全集を完成しました。
その全集の中で、私は3~5番の演奏が好きです。
4番の交響曲は、泥臭い中にワグナーの臭いがぶんぷんする曲です。特に第2楽章の主題は、タンホイザー序曲の主題のイメージと重なります。ケルテスの演奏はしっとりとしたものですが、第4楽章では活き活きとした素晴らしい演奏です。
一方、第5交響曲は、ワグナーの影が退き、ドヴォルジャークらしい自然な曲です。しかし、終楽章は性格が一転、激しい曲で、マーラーの第7交響曲の終楽章を思わせます。
○ドヴォルジャーク 交響曲第7番 ジュリーニ/ロンドン・フィル 1976年4月28、29日
ジュリーニは、ゆったりとしたテンポで、雄大、そして高貴でしっとりとした演奏を繰り広げます。
ジャケットのライナーノートを執筆した宇野功芳氏は「第2楽章のある部分など、ボルドーやブルゴーニュの年代物ワインのような味わいを持つ」と評していますが、まさにその感じです。第2楽章の出だし、ワインをゆっくりとグラスに注ぎ、香りを楽しみ、口に含んで広がるかぐわしい味わい・・・そんなイメージを持ったのは私だけだろうか?
ジュリーニは後年、アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団と同曲を再録音していますが、高貴な味あいのあるこの録音の方が私は好きです。
○ドヴォルジャーク 交響曲第9番「新世界より」 フリッチャイ/ベルリン・フィル 1959年10月5、6日
○ワグナー ジークフリート牧歌(一部) フリッチャイ/バイエルン放送交響楽団 1958年7月1日(テレビ放送)
○モーツァルト 大ミサ・リハーサル(一部) フリッチャイ/ベルリン放送交響楽団 1959年9月28日(テレビ放送)
○モーツァルト 「フィガロの結婚」序曲・リハーサル(一部) フリッチャイ/バイエルン国立管弦楽団 1958年6月13日(テレビ放送)
「『もしフルトヴェングラーが《『新世界』》を振ったら?』などというのは、バカバカしいファンの妄想にしかすぎないが、このフリッチャイの演奏を聴いていると、彼とフルトヴェングラーがダブル・フォーカスのように、目の前にちらついてしようがない。・・・テンポの急緩を激しく動かし、ダイナミックスも幅広く即興的で、この《新世界》はきわめてロマンチックでスケールが大きい。フリッチャイは、ベルリン・フィルの優れたアンサンブルを駆使して、思うがままの音楽を鳴らし切っている。・・・」(D)
引用が長くなりましたが、これはレコード芸術1974年11月号に掲載された1000円盤のお薦め盤の特集で掲載された評で、これ以上言うことはないのではと思います。Dとは、おそらく出谷啓さんではと思います。
ブログを始めたときに書きましたが、この演奏は、私が初めて購入したクラシックのレコードで、当時、ヘリオドール1000円盤のシリーズの1枚でした。ジャケットのフリッチャイの紹介文には「カラヤンとともにフルトヴェングラー亡き後のドイツ指揮界を担う重鎮として、その活躍が期待された・・・特にその晩年の演奏は、この《新世界より》に聴かれるように、非常にスケールが大きく、陰影の濃い、深い精神性を備えたもので、いまさらながら、彼がそのもっとも円熟期に他界したことが惜しまれます。」と書かれていますが、改めてフリッチャイの早すぎる死に残念な思いがつのります。
映像の3曲は、いずれもREMEMBERING FERENC FRICSAYに収録されています。ジークフリート牧歌は全曲が残されているので、全曲での発売が望まれます。
これをもちまして、公に発売されたフリッチャイの演奏で私が所有しているものの全て(と思う)を紹介することができましたので、フリッチャイについては、新たにライヴ録音や放送録音が発売されたときに紹介していくこととします。
(ヘリオドール盤)