○佐々木勉 別れても好きな人 ロス・インディオス&シルヴィア(1979年)
今日の夜7時のNHKニュース。終わり頃に流れてきたこの曲。もしかして訃報?、誰?と思ったらシルヴィアさんでした。
昨日、肺がんで亡くなられたとのこと。
シルヴィアさんは、何年か前に「田舎に泊まろう」に出演。この曲の歌詞カードを持ち歩き、浜で出会った漁師たちと気さくにデュエットしていたのに好感を持ち、彼女のブログも何回か拝見しました。
この曲は、デュエット曲の定番とも言える有名すぎる曲なので、こういった曲を聴かない私でも以前から知っていましたが、この番組を見て以来、好んで聴く曲の一つになりました。
52歳で、私と同じ年ということもあり大変ショックであり、また哀しいことです。
○アルフォード ボギー大佐
○ベートーヴェン ロマンス第2番 水谷晃(Vn)
○ミラー ムーンライト・セレナーデ
○ウィナー 茶色の小瓶
○フェーン 慕情
○マルケッテイ 魅惑のワルツ
○ロジャーズ サウンド・オブ・ミュージック・セレクション
○ワグナー 「ワルキューレ」からワルキューレの騎行
○マスカーニ 「カヴァレリア・ルスティカーナ」から間奏曲
○ムソルグスキー はげ山の一夜
○マーラー 交響曲第5番から第4楽章
○シベリウス フィンランディア
○ビゼー 「カルメン」から前奏曲(アンコール)
児玉清(ナビゲーター)、工藤俊幸/群馬交響楽団
シネマクラシックスを集めた演奏会。
ナビゲーターの児玉さんはユーモアあるトークで会場を和ませていました。
その中で「朝の夫婦の会話」。会話は「あー」とか「うー」とか、母音だけというのが多い。「おはよう」があればいいほう。増して「愛している」なんで思っていても言えない。これでは熟年離婚になってしまう。どうすればよいか?オチは文字にすると差しさわりがあるので控えます。
さて、演奏ですが前半は馴染みがないこともあり、ちょっとピンときませんでした。でも後半は素晴らしかったです。
「ワルキューレの騎行」は、ふくよかな金管に加え、それを支える弦楽器が美しく寄り添い、絶妙なバランスでした。続く間奏曲は、弦楽器がとても美しかったです。フィンランディアも熱い演奏でした。
(笠懸野文化ホール)
○モーツァルト 「皇帝ティトゥスの慈悲」序曲
○ハイドン 交響曲第104番「ロンドン」
○ドヴォルジャーク スラヴ舞曲第1集
○ドヴォルジャーク スラヴ舞曲第2集から第1番(アンコール)
トゥルノフスキー/群馬交響楽団
トゥルノフスキーさんはお元気だ。
足元もしっかりしており、80歳を超えているとは思えません。が、アクシデントが。前半が終わり袖に戻る途中、つまづいたのか転倒してしまいました。でもケガもなく、元気に後半も指揮をしました。
その後半のスラヴ舞曲、とても素晴らしい演奏であったと思います。テンポのとり方が絶妙で、とてもわくわくさせられました。最後は、拍手をフライングしそうになるのを我慢するのが大変でした。
(群馬音楽センター)
○チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲 モリーニ(Vn)、フリッチャイ/RIAS交響楽団 1952年10月13日(ライヴ)
本当に久しぶりになるフリッチャイの新譜です。
この曲は、1949年9月に放送用に録音されたメニューインとの演奏がありますが、オケ、独奏ともそれを遥かに遥かに凌駕する名演と思います。
オーケストラによる1楽章の出だしは、フリッチャイらしい早めのテンポの即物的な演奏で、このまま行くのかと思ったら大間違いでした。続くヴァイオリンの出だしは遅めのテンポで極めて情感をこめて演奏していて対照的です。
展開部での全合奏の1音目を爆発的に強く奏してメリハリを強くしたかと思えば、続くヴァイオリン独奏が出る前にはぐっとテンポをぐっと落としていて、ヴァイオリン登場の憎いお膳立てをしています。
終楽章では緩急の差がさらに激しく、速いテンポのところは、これでもかと思えるほど速く、暴れまわっています。これを聴くと悩み事や心配事も吹っ飛んでしまうようです。
時々、フルトヴェングラーを思わせる和音の強奏があるかと思えば、トスカニーニ的な即物的な場面もあり、二人の巨匠が同居した熱い演奏といえるのではないでしょうか?
モリーニのヴァイオリンは、緩急自在で、大変素晴らしいと感じます。
この日は、バルトークの弦・チェレ、R.シュトラウスのドン・ファン他が演奏され、ドン・ファンはドイツ・グラモフォンによりレコード化されています。