○ラフマニノフ 弦楽四重奏曲第1番(未完)
○ドヴォルジャーク 弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」
○ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第8番「ラズモフスキー第2番」
○ボッケリーニ 弦楽四重奏曲作品2第6番から第1楽章(アンコール)
アシミーレ弦楽四重奏団
水谷晃、筒井志帆(Vn)、池田美代子(Va)、レオニード・グルチン(Vc)
ラフマニノフの曲は未完ですが、魅力的な曲です。どういった理由があったのかわかりませんが、2楽章と3楽章しか作曲していないのです。その2楽章、メロディの後半をヴィオラが受け持っているのがチャーミング、そして、本当に時々でしたが、第2ヴァイオリンが控えめにメロディ受け持つところがあって、なんとも健気。
アメリカは、ちょっとヴィオラが控えめというか抑え気味というか大人しい感じがしました。2楽章でチェロがメロディを奏しているときに控えめなピチカートがありますが、ひとランク上の音量でも良いような気がしました。また、1楽章展開部のソロももう少し快活さがあると良いと思いました。(ごめんなさい、好きな曲だけに注文が多くて。)その一方、4楽章は躍動感があって、とても素晴らしかったです。
アメリカは、筒井さんが第1ヴァイオリンを担当していました。
ベートーヴェンの曲は初めて聴く曲ですが、全体にわたって強靭さを感じる演奏でした。1楽章の合奏のところで、4人の奏者全員が、それぞれの音を主張していて圧巻でした。そんな中、これも1楽章だったと思いますが、突然、第2ヴァイオリンとヴィオラだけで演奏するところがあり、これも印象的でした。
写真は、シティギャラリーの前で撮りました。
(高崎シテイギャラリー コアホール)