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2024-07-24 14:20:30 | 写真
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フリッチャイ同曲異演、同演異盤 その45

2024-07-24 12:51:23 | フリッチャイ
○ブラームス 交響曲第1番
ライヴ録音が2種あります。
(1) スイス・ロマンド管弦楽団 1956年2月8日(ライヴ録音、Cascavelle)(M)

(2) 北ドイツ放送交響楽団 1958年2月2、3日(ライヴ録音、tahra)(M)


演奏時間
 (1) Ⅰ 13’16 Ⅱ 9’13 Ⅲ 4’37 Ⅳ 16’23
 (2) Ⅰ 14’48 Ⅱ 9’47 Ⅲ 5’01 Ⅳ 17’21

演奏について
フリッチャイは、ブラームスの交響曲のセッション録音を残しませんでしたが、演奏会では1957年以降頻繁に採り上げるようになりました。第1交響曲は最初に(1)のスイス・ロマンド管弦楽団とのライヴ録音が、続いては(2)の北ドイツ放送交響楽団とのライヴ録音が発売されました。どちらの演奏も極めて感動的な演奏です。交響曲全曲のセッション録音の計画はあったものの彼の死により実現されなかったのですが、もし実現していれば、それはとても素晴らしいものになっただろうとというのは推測に難くなく、返す返す残念に思う次第です。
(1)は堅牢でストレートな演奏でどちらかということトスカニーニ、(2)は深遠でうねるような演奏で一聴でフルトヴェングラーを思い浮かべます。キングインターナショナルの紹介では、(1)は「冒頭から異常ボルテージで変幻のテンポにくぎ付け!コーダの表現は正に巨大の一語!圧倒的大団円です!」、(2)は、「フルトヴェングラーを彷彿させる魂をふりしぼるような情念と巨大な音楽作りに驚かされ、あたかもフルトヴェングラーの高音質盤が出現したのかと錯覚してしまうほど感動的」と評しています。

(1)、(2)ともにティンパニは雄弁で力強いですが、特に(2)は凄いです。どちらも1楽章の88小節の後半と次の小節の前半の二つの和音で突然テンポを落としていて、初めて聴いたときはここでやるかと唸らされたものです。(1)はさりげなく、(2)は驚くほど大胆にテンポを落としています。また終楽章では提示部、再現部の終わりのところの182~183小節、366~367小節でテンポを落としています。
(1)では、2楽章出だしがとてもエレガントです。3楽章ではトリオのテンポの変化が絶妙です。最初普通のテンポで始まったかと思えば途中からテンポを上げて一気に中間部の終わりまで走ります。また、終楽章コーダ前の389~390小節でリタルダンドして、コーダへの移行を効果的なものにしています。
(2)は演奏時間がトータルで(1)より3分半遅くなって、よりスケールの大きな演奏になっています。1楽章の出だし、1拍目の音を溜めていて、とても印象的です。この辺りはフルトヴェングラーを思わせます。終楽章のコーダの前での(1)のようなリタルダンドはありませんが、とてつもなく壮大で、そして狂喜乱舞しているようです。
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